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ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

みかん

2009-12-11 23:32:58 | 日々随想
最近 僕は
いろいろな人から
果物を いただくことがあった


りんご いちご りんご
ひとつひとつ 嬉しかった おいしかった
そして今日は みかんをいただいた


明日の為の 大きなリハーサル
外人の紳士なチェンバリストは
とても親切な対応をしてくださった


なにか いろいろ
話しかけてくれるのだけれど
僕は 英語が さっぱり分からない


30分ほど 大きな休憩時間があったので
僕は 必死になって調律していた
リハで まとまった休憩時間というのは 本当にありがたい


その時 紳士が楽器のとこへきて
みかんを ひとつくれた
僕は カタカナな英語で サンキューベルマッチ!


嬉しかった


うまく 言葉が通じなくて
申し訳ない気持ちが たくさんあったんだけれど
ひとつのみかんで 全てが ありがとうに変わった


明日 きっと 調律がんばります
僕にできることは そんなことだけだけれど
言葉を超えた優しさに 調律で感謝を捧げたい


そのみかんは とても甘かった

サクサク

2009-12-10 20:42:41 | 日々随想
ようやく メインのパソコンの
リカバリーが終わった
サクサク サクサク


テレビギャオで 神童 を見た


私は音楽だから


昔の彼女は よく このセリフを語ってくれた
それが 彼女の本音だったのか
この映画の 受け売りだったのか 


いずれにしても 彼女は 音楽だった


真実というのは 人間の数だけあって
事実は ひとつしかなくて


音楽というのは 魂の数だけあって
芸術は 一瞬しかなくて


サクサクしながら
セピア色の記憶を払拭して
明日からの予定を 必死に返信した





12月の飛行機

2009-12-09 18:57:32 | 日々随想
彼女は 笑顔で手を振って
そのまま 搭乗ゲートへ消えていった
僕は しばらく その場に立ち尽くしていた


「あのさ」
『…うん』
「マドリード 受かっちゃったんだ」


ふうん


僕は きっと とびきりの笑顔で
おめでとう って 言えたと思う
たぶん


それは 彼女の夢だったし
だから 応援していたし
でも きっと どこかで 無理だと思って 安心してたんだ


『いつから行くの?』
「遅くても 12月かな」
『そっか いよいよ本場でチャレンジだね』


あの頃
例え パソコンがあっても
スカイプが出来ても
毎日 メールを やりとりできたとしても


僕らは 同じ現在を迎えたことだろう


覚えたくもない ダンナの名前は ホセ
二人の娘
そして すっかり太ってしまった 彼女


12月の飛行機は 戻ってこない
飛び立ったまま 戻ってこない
乾いた空に 干からびていった黄昏

安住の地

2009-12-08 22:34:40 | 日々随想
イカの軟骨を食べていると
軟骨以外は どこで 誰に食べられてるのかなって
ちょっとだけ 気になる


無駄を失くすことが 合理主義
みたいなコンセンサス
でも 合理的にすればするほど 無駄が出るもの


沖縄で 豚を食いながら
その全てが いちいち 行き先がある豚
うん よかったね っとか思ったりした


ゴミが少なかった時代
もしかしたら 本当の合理主義


僕がイカだったら
足も 体も 軟骨も 
全部 おいしく 食べて欲しい


捨てられずに 食べて欲しい
命の連鎖の ひとつになれるなら
パクっと食われて 絶命したい


人間の最大の不幸は
命の連鎖を 紡げないこと
いっそ 樹海で全うするか?

NEWS (北東西南)

2009-12-07 23:54:38 | 日々随想
昨日 今日と
帰り道を さまよった
正確に言えば 迷子になった


僕は 方角には かなり強い
ただし 建物の中と 夜は
全く 東西南北が 分からなくなる


ふうん


つまり 体の中に 磁石があるのでなく
ただ 太陽の位置と 時間だけで
どうにかなっていただけなんだ


太陽のある時間だけ
仕事をしていた時代が懐かしい


朝日に眼を細めて 東へ出勤し
夕日に眼を細めて 西へ帰宅する
浜松時代も 立川時代も そうっだったっけ


ま 日付が変わる前に帰宅できて
よかった よかった
って ことにしておこう