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ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

先生は何でも知っている

2009-12-21 23:59:59 | 日々随想
「あれ 前にも 会ったことあるよね?」
『ええ 何度か メールも差し上げたこともあります』
「はあ そうでしたっけ」


そんな会話が 先月のことだったかな
なんで メールもらったのか
さっぱり 分からなかったんだけれど


今日 他の学生との会話で思い出した
そうだ 調律のレッスンを やらなければいけなかったんだ
6月のことらしい…


パソコン ぶっ飛んだり
楽器 仕上げていたり
韓国に行ったりしていて 完全に忘れていた…


フォルテピアノの先生は
「アノニモスさんは 時々 メールの返信が遅れるので
そういう時には ハートマークを入れると すぐに返信してもらえます」
そんなふうに 僕の前で 学生に説明していた


早速 レッスン希望日のメールが来た
ハートは なかったけど
明日中に 返信しなければ…

小さな日曜日

2009-12-20 22:16:25 | 響々詩想
「小さな日曜日」     詩・曲 anonymous



緑のカーテンの むこう側で ハリキルお陽様 呼んでいる
窓を開ければ 新しい風が 無邪気なワクワク 連れてくる

もうすぐ お湯が沸くけれど
紅茶かコーヒーがいいか また迷ってる
こんがりパンは いつもと同じジャムなのに

あの人の好きな歌を 知らずに口ずさんでいる
そんな自分に驚いて 思わず笑ってしまう

 こんな小さな日曜日でも 全ての人に 訪れますように
 どんなささやかな日曜日でも 全ての人に 訪れますように 


お気に入りの白い靴を履いて 少し遠くまで歩いてみよう
小川に沿った ゆるやかな道の 笑顔は それぞれのインテンポ 

お散歩中の ぬいぐるみ しゃがんで話かけてみた
初めましての挨拶なのか ペロペロくすぐったいよ

あの人の好きな本を 木陰でめくってみれば
相変わらずのページで 栞がふてくされてた

 そんな小さな日曜日でも 全ての人に 訪れますように
 どんなささやかな日曜日でも 全ての人に 訪れますように 


平面の標高

2009-12-19 21:22:54 | 日々随想
今年 最後のサッカー
毎月 怪我していたのだけれど
今年初めて 無怪我で練習試合が終わった


午後は 工房でリハーサル


僕は 2階の自宅で 慌てて掃除
来客があると いつも 部屋が綺麗になる
といっても 演奏者は ずっと工房にいたんだけれどね


フランスで調律を教わった彼女は
母国語で 基本を教わりたいと
数時間 一緒に調律のレッスンをした


僕にとって 学びたいことは
チェンバリストが調律をする時
何が分からないか ということだった


だから 彼女が納得する度に
僕も たくさんのことを学んだ


ふうん


僕ら調律屋は 記憶よりも
理解と 実践によって
頭と体に 蓄積されてゆく


だから 自分が初心者だった頃のことが
よく 思い出せないし
同じ目線で スタートすることが難しい


でも 今日のように
率直に 何が分からないか 遠慮なく ぶつけてくれる人に会えると
なんだか うまく整理されて 縦と横が鮮明になっていく


来週 コンサートで会うまでに
今日のレクチャーを まとめておく約束をした
調律の本の共著に向けて とても有意義な経験が出来た

接近の錯覚

2009-12-18 19:05:46 | 日々随想
ジャンクションを左折して 南へ
なだらかな勾配を 下って
山が拓けて 空の比率が増えて 


そこには 大きな大きな美しい山


太陽が眩しくて サングラスをして
さらに南へ 湖の街まで 
確かに 富士山へ近づいて行ってるのに


ある程度 近くまでくると
富士山は 見えなくなってしまった
手前にある 小さな山や木々に邪魔されて


それでも 直進
見えなくても 直進
そして その先に…


憧れとか 崇拝とか
ちょっと離れているから
とても 美しく 魅力的に見えるもの


ただ ほんのちょっとだけ 近づくと
様々な障害が 立ちはだかって
見えなくなってしまって ふてくされたり あきらめたり 


本当は その魅力の力より
もっと もっと ささやかな障害の連続なんだけれど
心の視界は 錯覚を起こしてしまってるんだ


だから もっと直進 まだまだ 直進
そうすれば いつか きっと
あの雄大な富士山の全貌を 見ることができると思うよ



作文へ

2009-12-17 23:59:59 | 日々随想
結局 共著を受けることにした
とりあえずの方向性は
ある程度 お互いに しなやかにして


でも まとめあげていくうちに
いろいろ齟齬が生じてくるんだろうな
フィールドが 違いすぎるから


でも 今回の本は
古典調律に対する認識 云々でなく
あくまでも 初心者が 調律できるようになるための指南書


だから 多少は異なった見識でも
読者が 「あ 調律できるかも知れない」と思ってもらえて
そして 実際に分かりやすく解説できれば それでいいんだ


作文は 昔から早かった
どうでもいいことは スラスラ スラスラ
国語は 全くダメだったんだけどね


やわらかい文体で
同じ高さの目線で
うまく書けるといいな