リアリティーと ファンタジーって
対極なものだと思ってたから
臨場の中にファンタジーが存在するなんてね
ふうん
初めての バレー観劇
うん 参ったね
やるじゃん チャイコフスキー
初めて モナリザの微笑みを見た パリ
初めて オペラを鑑賞した ウィーン
初めて ミュージカルを観劇した ニューヨーク
でも バレーは トーキョーで
オケも バレリーナも 日本人で
素晴らしくシュールな ひとときをサンタからもらった
ま サンタの名前は ケンタなんだけどね
僕らは 映像とか画像とか録音とか
それらの媒体の中で
様々なモノを 知っている
でも 臨場してみると
人間は 五感で体験するから
全然 想像を超える実態に遭遇できるんだ
熱かったり 臭かったり
現代の再生装置では 再現できない感覚は
いくらでも あると思う
同じ空間で 出演者や 観客や スタッフが
ひとつになって融合する 気
これだけは 収録できないんだろうな きっと
現実の中のファンタジー
こんな シュールな世界があるなんてね
いや 違うか
シュールの領域を 勘違いするくらい
現実が うすっぺらくなってんだろうな