ポエマー あるいは メルヘン

２年前の誕生日は　ソウルで迎えた
世界の調律師が　大集合するイベント
あの時　僕は　ふたつの楽器を持参した


そのうちの　ひとつは　
コリアン君という名前


2002年に　初めて韓国で　コンサートをやった時
その道中で　閃いたアイデアを　具現化したもの
いつか　韓国に持ってこれるようにと　祈りをこめたもの


だから　コリアン君は
韓国で生まれて　本当に　韓国に来れた
だから　嬉しい誕生日だった


その時　持参した　もう一台の楽器は
まだ　完成してない
名前も　まだ無い


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今度の誕生日は
どうやら　九州で迎えるようだ
そして　もしかしたら
そのコンサートで響くのは　今　作っている楽器かも知れない


音楽は　何も　クラシックだけじゃない
でも　人間が伝わってくる響きは　とても素敵だ


だから　音楽の傍で　存在できることって
とても　ありがたいし　嬉しい


だから　音の画家達が使う　キャンバスや　絵筆を
しっかりと　製作して　調整しなければと　思うし
本気でやればやるほど　反射してくる歓びも強い


さ　レオンハルトの誕生日
僕は　どんな響きを　聴くことになるのかな