文珠川慧久の道楽帳2

turezure naru mama ni

ネットつなぎ放題+テザリング+音声通話のモバイル環境を月額640円で維持する方法

2014-02-16 | Android
アンドロイド ケータイ XPERIA X10 (SO-01B)のある生活4 データSIMで電話する

ふと気が向いたので、2010年4月1日にドコモから発売されたソニーエリクソン製XPERIA SO-01Bを引き出しの奥から引っ張り出してきた。この端末は、インターネットに店を出しているアングラのSIMロック解除屋から解除コードを購入して2011年にアンロックしたものである。この端末は、moperaUのサイドバンドSMS仕様に対応しているので、meperaUのメールをプッシュ受信できるし、もちろんSPモードメールもプッシュ受信できる。更にエリアメールにも対応していて端末のつくりも結構いい感じなのでお気に入りの一つである。



アンドロイド ケータイ XPERIA X10 (SO-01B)のある生活1 SIMロック解除
http://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/374a0af65f7057935488ecbd00341e77
アンドロイド ケータイ XPERIA X10 (SO-01B)のある生活2 エリアメール対応 & 再root化
http://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/d523869d5c34026faa223810f020022f
アンドロイド ケータイ XPERIA X10 (SO-01B)のある生活3 moperaUでプッシュメール
http://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/890874dee6870d5e0a7ec1e7b0647ab4

2010年製なので、もう4年も前の端末である。ずいぶん旧いのであるが、どこまで使えるかを試すのが今回の道楽の狙いである。

SO-01Bは、Android 1.6を搭載してドコモから発売されたのち、Android 2.1へのアップデートがドコモから提供されたが、それ以降アップデートが提供されなくなってしまった。せっかくいいハードウェアなのに、基本ソフトウェアがAndroid 2.1だとハードウェアを活かせないという事実がある。SO-01Bをゴミにして新しいドコモ端末に買い換えさせようとしているとしか思えないバカげた状況である。そこで、ドコモに頼るのを諦めて、自分でなんとかしようとではないかというのがこの道楽帳の方針。

まず、Androidのバージョンアップを行う。SO-01Bは、ドコモブランドの製品名であり、中身はソニーエリクソンのXPERIA X10iという製品なので、ソニーエリクソンのウェブサイトでX10i用の最新Android (バージョン2.3.3、ニックネームGingerBread)を入手してきて、自分でSO-01Bへ書き込めばよい。バージョン2.3はテザリングできたりIP電話できたりなど2.1と大違いである。バージョンアップについては、いろいろ先輩諸氏がブログで紹介してくださっているので参考にするとよいだろう。

 

例えば…

Xperia (Docomo SO-01B) を Android 2.3.3 にアップグレード
https://sites.google.com/site/gitoshin/android/xperia-gb
サルでもわかる Xperia (SO-01B)をAndroid2.3化
http://taiseiko.blog.so-net.ne.jp/2011-07-31
Xperia SO-01B、2.1→2.3バージョンアップ奮闘記
http://matome.naver.jp/odai/2135027732391591601
XPERIA SO-01B を Android 2.3 化
http://kirishima.it/mt/2012/08/xperia_so01b_android_23.html



更に、moperaUメールやSPモードメールをプッシュ受信するための設定や追加apkなどの導入方法もググれば、諸先輩がブログで情報を公開してくださっているので参考にすればよいだろう。

さて、前置きが長くなってしまったが、ここからが今回の本題「データSIMで電話する」についてである。ここでは、FUSIONの050番号を利用して実験することにした。(残念ながら050plusでも実験してみたかったが必要なパラメータをAndroid 2.3に設定できない。)

     【設定】

FUSIONの050電話をSO-01B (Android 2.3.3)に設定する方法は次の通りである。
○「通話設定」→「インターネット通話の設定」→「アカウント」へ行き「着信を受ける」にチェックを入れる。
○「通話設定」→「インターネット通話の設定」→「アカウント」→「SIPアカウント」へ行き、
「ユーザー名」に数字050を除いた8桁の番号を設定し、
「パスワード」に指定されたパスワードを設定し、
「サーバー」に smart.0038.net と設定し、
「メインアカウントにする」にチェックを入れ、
「オプション設定」→「表示名」に FUSION と入力し、
「オプション設定」→「発信プロキシアドレス」は空白のままとし、
「オプション設定」→「ポート番号」に 5060 を設定し、
「オプション設定」→「伝送方式」はUDPを指定し、
「オプション設定」→「キープアライブ送信」はAutomaticを指定する。

端末: SO-01B
Android: 2.3.3
SIM: ドリームネット(SMSオプション付き)ServersMan SIM LTE
定格最大データ伝送速度: 150 kbps



     【発着信性能】

発信はFUSION SMART-IP PhoneアプリでもAndroid OSネイティブのIP電話でも同じであるが、着信の安定性は、Android OSネイティブの圧勝である。FUSION SMART-IP Phoneアプリの場合には着信しないことがある。AGEphoneも試したが同様に着信しないことがある。歩きながらの着信も意外な程できており、PHS程度あるいはそれ以上確実かなっという印象である。電車に乗って移動中も同様。高速道路での試験は未だ。

     【通話性能】

歩きながらの通話は、PHS端末のへたなハンドオーバーよりも遥かに安定した通話性能である。ただし、もともとIP接続のデータ通信路を利用したVoIPサービスなので音声の遅延とデータロスによる声の途切れは発生する。しかし、移動通信だと割りきって使うぶんには不都合はないとも言えるだろう。

     【SO-01Bでの電池の持ち】

22:25時点で100%充電完了で就寝して、翌朝08:16起床して残量を見ると88%という結果だったので、74時間もつ勘定である。他の日の就寝中でも試したが似たような結果だった。また、通勤に持参して徒歩15分バス15分電車50分という移動での電池消耗を調べたところ、換算すると100時間~140時間もつという結果が出た。これは就寝中よりも減らないという結果だった。そういえば、枕元は電波状況が悪いのだった。ということは、ますます実用度が高いという評価をしてもよい状況と言える。

SO-01Bは、SIMが入っていなくてもアンテナピクトが立つので、SMSオプションなしのSIMで使ってみたところ、本体がホカホカに暖かくなり電池は半日ももたなかった。SMSオプション付きのSIMに交換して使ってみたところ、本体がホカホカになることは無く電池は丸一日はもつことがわかった。

     【SO-01Bでランニングコスト】

データ通信SIM月額基本料金: 490円
SMSオプション月額料金: 150円
FUSIONの050番号月額基本料金: 0円
なので、640円(税別)で、ネットつなぎ放題+テザリング+音声通話のモバイル環境を維持できる。

     【ご参考】

050plus を褒める
http://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/8fc86098af2e5300ad775c98c686d9cb


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