NM850iGのアンロックでSMS送信ができなくなる

BB5アンロックツールが登場したころ，日本国内にてNM850iGをアンロックしてみました。SoftBankのSIMを入れて起動することを確認し，通話できることを試しました。それでアンロックが完了したと思っていました。

それから数ヵ月後，NM850iGにドコモのSIMを入れ，フランス経由でスイスへ出かけてまいりました。通話とmoperaUとiMODEを利用しました。SMSは使いませんでした。

帰国後，通話とmoperaUとiMODEを利用しておりましたが，ある日たまたま，ドコモ契約の友人宛にSMSを送信しようとしましたところ，送信できませんでした。どうしてもできないので，他にもドコモ使いの人にSMSを送ろうとしましたが送れません。SMSセンタの設定は確認してあります。

SoftBankのSIMを入れてSMS送信すると，ちゃんとSoftBankの相手に届きました。変てこりんです。

しかたないので，ドコモショップへ相談に行きました。その場でいろいろ再現試験をしていただきました。緑色のSIMがいけないのかなというわけで，白いSIMに作り変えてもらったのですが，それでもダメでした。ドコモショップの業務用ケータイに入っている緑色のSIMをこのNM850iGに入れたところ，同じ症状でした。原因不明というわけで，たぶん基板交換になるだろうとの店員さんのコメントの後，お預かり修理ということになりました。

４日後，修理があがりました。現象再現せずとありましたが，ファームウェアを入れなおしたとあります。電話帳とカレンダのデータは消えておりましたが，画像は残っていましたので，どうやら基板交換は，しなかった模様です。現象再現せずとありましたが，ファームウェアを入れなおしているということは，「いたずらしちゃダメよん！」とは書けないからなんだろうと理解しました。

NM850iGをアンロックするとSMSに不都合が出るなんて，Symbianの拡張性に封印しているだけじゃなかったんだなと，その徹底ぶりに，あきれてしまいました。

以上，たった一つの固体での現象からの勝手な解釈ですが，どなたかNM850iGをBB5アンロックツールで処置した人いますか？そのNM850iGにドコモのSIMを入れて，日本国内にて，日本国内に居るドコモ宛に，ちゃんとSMS送信できている人居ますか？

【以下2009-10-24に追記】
NOKIAブランドの端末ならば，挿入されたSIMのSMSセンタの設定を使うという動きをするのですが，ドコモブランドのNM850iGには，FOMAのSIMを入れるのであり，FOMAでないSIMを入れることは無いという前提があると思われます。SMS関連のどのパラメタが固定でどれがSIMから読まれるのかは分かりませんが，アンロックしたことにより，SMSのどれかのパラメタが設定されない状況になったと想像できます。よって，下記のURLにあるように，パラメタを設定してやれば，アンロックしたNM850iGからのSMS送信は復活する可能性があるのではなかろうかと想像しましたが，まだ試してません。
http://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/4a91ad5a627c2a5e5577baba030016ef

日本国内でプリモバイルよりも安く使える海外プリペイド

ソフトバンクのプリモバイルは，6秒毎に9円課金ですから，1分だと90円になります。3分だと270円です。着信料金は無料です。

エストニア番号のTravelSIMは，日本ではドコモにローミングします。かける相手が固定電話なのか携帯電話なのかの区別は無くて，1分あたり0.45ユーロです。接続料は有りません。1ユーロ122円で換算すれば，1分で55円，3分だと165円になります。為替レートで1ユーロが200円を超えない限り，日本国内であるにもかかわらず，日本のキャリアが提供するプリモバイルよりも，エストニアの電話番号による日本の携帯電話網へのローミング利用となるTravelSIMで電話をかける方が安いということになっています。驚いたことに，TravelSIMは，日本国内での着信料金が無料です。TravelSIMのSMS送信料金は0.35ユーロです。

イギリス番号のPassportSIMは，ドコモとソフトバンクどちらにもローミングします。固定電話宛が1分毎に0.49米ドル課金で，移動体宛が1分毎に0.84米ドルです。更に接続料が0.25米ドルですので，為替レートで1米ドル100円で換算すれば，固定電話宛が1分で74円，移動体宛が1分で109円になります。3分だとそれぞれ182円と277円になります。驚いたことに，PassportSIMもTravelSIMと同様に，日本国内での着信料金が無料です。PassportSIMのSMS送信料金は0.69米ドルです。

以下にSMS送信実験の結果を掲載します。

プリモバイル―×→FOMA
プリモバイル←×―FOMA

SoftBank―×→FOMA
SoftBank←×―FOMA

TravelSIM――→FOMA
TravelSIM←×―FOMA

TravelSIM――→SoftBank
TravelSIM←×―SoftBank

PassportSIM/FOMA―×→FOMA
PassportSIM/FOMA←×―FOMA

PassportSIM/FOMA―×→SoftBank
PassportSIM/FOMA←×―SoftBank

PassportSIM/SoftBank―×→FOMA
PassportSIM/SoftBank←×―FOMA

PassportSIM/SoftBank――→SoftBank(半角英数のみ)
PassportSIM/SoftBank←――SoftBank

PassportSIM/SoftBank――→プリモバイル(半角英数のみ)
PassportSIM/SoftBank←――プリモバイル

おもしろい結果でした。TravelSIMは，ドコモのFOMA網だけにローミングしますが，FOMAとSoftBankの両方へ日本語でSMSを送信可能でした。ところが，残念なことに，FOMAとSoftBank両方からSMSの受信ができませんでした。

FOMAやSoftBankのケータイを使うよりも高いですが，TravelSIMからFOMAへもSoftBankへも日本語SMSを送ることができます。TravelSIMへは，Skypeから日本語SMSを届けることができることを確認しました。

あるいは，iPiPiを利用するというのも良い選択ではないかと思います。

W62SのGSMモード

　W62Sではなくて音楽専用のウォークマンで音楽を聴きながら，家族割の相手とCメールでの対話を楽しみながら成田空港に到着。ゲートまでの道すがらCメールやEメールで対話，そして搭乗時刻になったら，大切な人に，音声通話で「行って来ます」のご挨拶。
　おっとりかたなで，W62Sを航空機モードにして電源をオフして搭乗。こうしておけば，もしもどうしても機内でケータイに電源を入れてメールの内容とかスケジュールとか電話番号などを確認する必要が生じた時にでも安心して電源をONできます。でも，はたから見たら，航空機モードなんてわかりませんから，やっぱりまゆをひそめられることうけあいでしょうから，できれば電源ONなんてしたくないですね。エコノミーシートですから，せいぜい症候群には気をつけながらシートテレビで映画を楽しみませう。
　今回は，CDG乗り継ぎでGVAまで。現地へ着陸して空港の建物へと移り，パスポートコントロールを通過して荷物を受け取って，タクシー乗り場へ行く道すがら，W62Sの電源を入れて，海外渡航設定メニューから海外(GSM)を選択しました。そしてネットワークサーチ設定メニューでモード設定を手動にしてネットワーク再検索。Swisscomにローミングすることにいたしました。SwisscomのGSMが一番安定していることを経験上知っていたからです。
　日本時間は零時ちょい過ぎですが，先ずは無事を音声通話で報告しました。Cメールなら1通100円，音声通話ならば1分間で180円になります。タクシーに乗ってホテルへ到着，チェックインして部屋へ荷物を降ろしたところで，再びおうちへ無事着いたコール。
　次の日，IE電車で50分程移動した先のホテルへチェックイン。そこでは，徒歩であちこち歩き回る程度しか移動しません。目覚まし時計として活用しました。通話には殆ど使わず，もっぱらCメール。と言っても10通以下送信と10通以下の受信。現地で6日が過ぎた朝に電池マークが1つ減りました。同日の夕方にはもう1つ減りました。7日目でもまだ電池は空になっていませんでしたが充電することにいたしました。
　レマン湖畔のホテルの4階(日本で言うと5階)の部屋に滞在して，0階の会議室で仕事をしたり，朝と昼はホテルでそのままとり，夕食だけは歩きで近所の別のレストラン，といった行動なので，移動にともなう電池消耗は少なかったのではないかと思います。また，手動扱いでSwisscomにローミングさせてますので，他のキャリアに比べて電波が弱い処に比較的長く居たとしてもローミング先を変える挙動は，しないので，これも総合的に電池の消費を節約できたかもしれません。
　W62Sとは別に，E61にUnited MobileのSIMを入れて持参しています。United Mobileの方でこの地ならではの面白いことが起きていることを確認しました。それは，ホテルの中で場所を変えているだけなのですが，スイスのキャリアにローミングすることもあるしフランスのキャリアにローミングすることもあるということです。もちろん事業者選択を自動モードにしてあるからなのですが，興味深いなと思った次第です。そういえばジュネーブ空港は，空港自体がスイスとフランスとの国境の真上に存在しているので，携帯電話の事業者選択を自動モードにしておくとフランスだったりスイスだったりするわけです。
　GSMでは，電話番号と言えば，普通は，プラス記号で始めて国番号に続く番号という形になります。W62Sを日本国内で利用するモードになっている場合には，プラス記号を出せません。W62Sのメモリ電話帳には国番号から登録することになります。GSMモードにするとプラス記号を使えるようになりますが，メモリ電話帳には相変わらず登録することはできない仕様になっています。発呼する際には，例えば国番号から登録されているメモリ電話帳を呼び出して，発信ボタンを押すと，「発信」「日本へ発信(+81)」「国際発信(+)」「Cメール送信」というメニューが現れますので「国際発信(+)」を選べばOKです。次回からは発信履歴を使ってそのままかけることができます。
　日本国内に居るauからのCメールは，スイスに居るW62Sへリアルタイムで到着しました。また，その逆もリアルタイムでした。Cメールは，あたかも日本に居る時と同様に利用できました。家族割りの仲間なら，日本からスイスに居るW62Sへは無料でCメールが届くことになりますから，とても重宝だと思います。（ソフトバンクのSMSもドコモのSMSも同様に重宝だと言えるでしょう。）ただし，海外から日本へ送るCメールは1通100円になります。（ソフトバンクのSMSもドコモのSMSも100円です。）
　W62SがGSM圏内でCメールを送受信するということは，GSMのSMSの仕組みを利用しているのであろうと推察しますが，SMSのつもりでは全然使えません。日本に居るドコモやソフトバンク，ヨーロッパに居るドコモやソフトバンク，あるいはヨーロッパのGSMやWCDMAの人々とSMSの交換はできませんでした。と言うか，Cメールの交換はできませんでしたと言ったほうがいいかもしれません。
　W62SをGSMモードにすると，USBケーブル接続機能が働きません。これは仕様バグとしか言いようがないと思います。ソニーエリクソンの設計者は，W62SをGSM圏内で実際には使ったことがないのに違いがありません。まったくソニーともあろうものが情けないと思います。もちろん，ケータイアップデートはちゃんと実施済みですから，ソニーエリクソンがボヤボヤしているだけだと思います。GSM圏内にいるのに，一旦日本モードにして再起動してから，端末が圏外表示の状態で，USBケーブルでPCと接続することになります。何が不便かと言えば，小生は，仕事に使うので，携帯万能というPCソフトでoutlookのスケジュールを携帯電話に移して持ち歩きますが，せっかくのW62Sの海外モードでは，一旦日本モードにしてからという，ばかげたことになります。