文珠川慧久の道楽帳2

turezure naru mama ni

NM706i (docomo)

2008-08-13 | Weblog
【搭載済アプリケーション】

●搭載済みのアプリケーションは次の通りです。
iモードメール,iモード(ただしiモード以外のプロバイダに設定する機能は提供されていますが,ノキアSymbian-OSのアプリを追加する機能をドコモが封印しているので,メーラをインストールすることができません)。デコメール作成機能はありませんが,デコメールをURLからサイト接続で閲覧することは可能です。
iアプリ(最初は空です)
電話帳
メディア(ミュージックプレーヤ,カメラ,音声メモ,ラジオ)
ツール(電卓,携帯辞書,単位変換,ノート,カレンダー,同期)
ゲーム(Marble, Snakes)
チュートリアル
●マルチタスク
起動中のタスク切り替えはMENUキー長押しして起動中の全タスクを表示し,
切替えたいタスクを選ぶ。
●電話帳
私の場合,500件余りの電話帳を不自由なく収納して利用しています。上限はメモリのある限りOKではないかと思います。登録件数が増えても動作が遅くなることはございません。各電話帳に指定着信音を設定することも可能です。電話帳に複数の電話番号を登録している場合,どれを優先するかを設定できます。通常の情報フィールドに加えて詳細情報フィールドの追加機能があります。画像追加機能もあります。画像が登録されている人だけ表示されますので,日本メーカ製の携帯電話端末のように,画像が登録されていない場合はシルエットが表示されるといった間抜けな仕様にはなっていません。
●電話帳グループ設定
ノキア製移動機の「グループ機能」の扱いは,日本メーカ製移動機と違います。日本メーカ製移動機では,全登録メモリから対象電話帳を選ぶ際の検索の一環としてグルーピングして表示するという使い方です。これはこれで,絞り込むのに便利なので,日本製移動機を使うときに私はこの方法を愛用しています。しかし,ノキア製移動機の「グループ機能」は,それよりも積極的かつ有効にグルーピングを利用できます。たとえば「クラプ活動」というグループを新規作成し,メモリ電話帳から選んでそのグループメンバに登録しておけば,電子メールのあて先として「クラブ活動」を選ぶことで,そのメンバが自動的にあて先に入力されます。また,ノキア製移動機が提供する「モード」との組み合わせでこんな使い方もできます。モードというのは,着信音や音量・バイブON/OFFといったパラメータの任意の組み合わせに対して○○○モードという名前を付けて,複数,登録可能な機能です。私は,就寝中モードというのを作りました。それは,就寝中であっても電源を入れておき,(1)限られた人からの電話とメールにだけ着信音を鳴らしたいという要求,(2)設定した時刻に目覚まし用としてアラーム音を鳴らしたいという要求,この2つをモード機能とグループ機能とを組み合わせて実現しています。日本製移動機の中には,オリジナルマナーモードの設定によって近い事はできますが,ノキア端末が提供しているこの機能には及びません。ノキア端末でそれをどうやるかと言いますと,まずグループ機能でたとえば「就寝中着信音出す」とかなんとかいう名前でグループを新規作成してそのメンバを電話帳から選んでおきます。そして,新規モード作成機能にて「就寝中モード」とかなんとかいう名前でモードを新規作成し,その着信音・テレビ電話着信音・発信者名を発音・着信音の再生方法・着信音量・メール着信音・バイブレータ・キー確認音・警告音・着信通知対象グループを設定するのです。着信通知対象グループとして「就寝中着信音出す」を選べばOKです。
●ミュージックプレーヤ
再生可能ファイル形式は,MP3, AAC, eAAC, WMA, eAAC+, MFI, MIDI, AMR, WAV です。イコライザ機能があります。
●カメラ
静止画:メインカメラの解像度は,小(320×240),中(640×480),大(1152×864),特大(1600×1200)です。第二カメラの解像度は,320×240です。6連射できます。撮影した画像を静止画表示するモードと撮影したら即格納し次の撮影が可能となるモードがあります。セルフタイマー5秒10秒15秒があります。日本製移動機のカメラでは必ず電子シャッタ音がしますが,ノキアの場合,それは比較的小さい音なので好感が持てますし,スピーカーのところにちょうど左手親指を載せられるので更に小さい音になり良い感じです。赤目補正機能あり。撮影後の写真をトリミングしたり文字を追加するなど編集機能があります。
動画:長さには2つのモードがあります(標準モードでは保存データが約300KBまで,最大モードでは60分まで録画)。メインカメラの解像度は,小(128×96),中(176×144),大(320×240)です。第二カメラの解像度は,小(128×96),中(176×144)です。端末をゆっくり水平移動させてパノラマ撮影できます。
●時計
複数のアラームを設定できます。もしも電源オフ状態のときにアラーム時刻になると,自動的に電源がオンとなりアラーム音が鳴り始めます。スヌーズ機能あります。最大15都市の時刻を一覧表示できます。
●音声メモ
●ラジオ
FMラジオ機能あります。
●電卓
●携帯辞書
英語の辞書です。
●単位変換
為替レートを設定して通貨の換算ができます。
●ノート
テキストエディタです。
●カレンダー
NOKIA PC Suite というアプリケーションソフトをWindows PC上で動かすことにより,Microsoft Outlook のスケジュールと同期することができます。Outlook側に相当長い詳細データがあったとしてもちゃんとNM706i側に取り込めますし同期できます。これは日本製の移動機にはできないことです。また,日本製の移動機でノキア並みにoutlookと同期できるように拡張しようにも,それが可能なiアプリが無いので不可能です。カレンダーに登録されたアラームの場合は,端末に電源が入っていない状態では電源オフは継続され,自動的に電源オンにはなりません。
●同期
カレンダー,電話帳,ToDo,などPCとの同期のために必要な端末側ソフト。 NOKIA PC Suite により自動的に起動されます。
●ゲーム
Marble と Snakes がプリインストール済み。
●チュートリアル
オンラインマニュアルです。


【発着信】

●テレビ電話
外側と内側にそれぞれカメラ素子が装備されているので,当方の顔を先方へ映す形でのテレビ電話も楽しめます。NM850iGやSH906iなどは,外側のカメラ素子のみです。
●国際電話
電話帳に「+」で始まる形式で一つ電話番号を登録しておけば,日本に居るときも海外に居るときでも不都合なく電話できます。090△△△△□□□□であれば,+8190△△△△□□□□と登録しておくのです。これで万事OKです。
(ちなみに,SoftBankの携帯の場合は,2008年8月現在,ひとつの番号に対してメモリ電話帳には090△△△△□□□□と+8190△△△△□□□□との2つを登録しておく必要があります。そして日本に居るときは,090△△△△□□□□の方を利用し海外に居るときには+8190△△△△□□□□の方を利用して電話をかける必要があります。この点では,SoftBankよりもドコモの対応が便利です。)
●「+」の入力は「*」の2回押しです。
●国際電話識別用事業者コードの設定も可能
デフォルトはドコモですが,別の国際電話事業者を利用することも可能。「+」を自動的にその設定した事業者コードへ変換する機能もあります。
●消音ボタン
着信中には,右側ソフトボタンが「消音」ボタンになりますので,押せば着信音がしなくなります。
●Bluetoothワイヤレスヘッドセット
Bluetoothを昔から推進しているノキアのことだけあって,互換性及び安定性に優れてます。
●電話に出られないとき取り急ぎSMSを送ることができる
この機能をオンにして送信メッセージの内容を設定しておけば,着信に対して消音ボタンを押した後数ステップの簡単な操作で相手にSMSを送ることができます。
●ハンズフリー機能があります
●全通信履歴
音声の履歴とパケットの履歴とを見ることができます。
●発信者名を発音
着信した際,メモリ電話帳に登録されていた場合に,カタカナの部分を合成音声で読み上げてくれる機能です。メモリ電話帳を整備すれば,この機能は目の不自由な方の味方になると思います。
●番号を音声で呼び出す(ボイスタグ)
右ソフトキーを長押ししてから,ノキア端末に向かって声で呼びかけると,認識されて電話をかけることができるという機能です。
●ワンタッチダイヤル
1長押しで留守番電話センタ,2~9はユーザが設定可能。


【ボタン操作】

●「*」長押しで「公共モード」,もう一度長押しで「通常モード」に切り替え。
●「#」長押しで「マナーモード」,もう一度長押しで「通常モード」に切り替え。
●「MENU」「0」で自分の電話番号を確認できる。
●キー操作ロック
キー操作をしないと自動的にキーロックがかかる時間を設定できます。通常のキーロックは,左ソフトキーを押してから「*」キーを押すことでロック及び解除をします。
●端末ロック
キー操作をしないと自動的に端末ロックがかかる時間を設定できます。
●FOMAカード変更時ロック
SIMを交換した際に端末の暗証番号を聞いてくるように設定できます。


【テキスト編集】

●文字のコピー&ペースト
メールやノートなどでテキストを扱っているとき「#」キーを押したままカーソルキーを移動させて文字列を選択できます。メニューからコピーやペーストができます。
●絵文字
ドコモの絵文字できます。


【その他】

●2GBまでのmicroSDカード,4GBまでのmicroSDHCカードに対応。
●Bluetooth
対応プロファイルは A2DP, AVRCP, DUN, FTP, GAP, GAVDP, GOEP, HFP, HSP, OPP, SPP です。HIDが無いのでキーボードは使えません。
●PC Suite
...続く

SH906i + Bluetooth Keyboard

2008-08-10 | Weblog
SH906iを買いました。使いにくいところを先に書き,そのあとに便利なところを書きます。

【使いにくいところ】

(1)
電話帳でグループ選択モードにしていると,最初の行に「グループなし」というのがでてくる。「グループなし」という文字列は編集して変更することができない。
(2)
画像ファイルを本体とmicroSDとの間でコピーする際,センタボタンを次々と押してくのですが,最後に「確定」するときだけはセンタボタンではなく別のボタンを押す事を求めてくる。
(3)
サブディスプレイが無いので時計代わりにならない。全然使いにくくなんてなくてむしろ良い仕様だと思うくらいですが一応書いて置きます。
(4)
デジカメモードの時に使うシャッターボタンのストロークが長いので,シャッターを押す際に本体を手ブレさせちゃうところが使いづらい。
(5)
バイブの振動が弱いから,ポケットに入れている時やホルスタに入れて腰に止めてあるときに,気づかない。
(6)
iアプリの世界は狭いので使いづらい。Bluetoothキーボードが使えるので,使いやすいテキストエディタが無いかとiモードで検索しましたが,月額料金の徴収されるテキストエディタという変テコなものはありましたが,普通のテキストエディタが出てきませんでした。PCでGoogleしたところ,mojiEditという名前の比較的普通なテキストエディタを見つけることができましたが,これとて,Windowsのメモ帳に比べるとユニークな設計になってます。もっと普通のテキストエディタが欲しかったのですが,見つけられておりません。iアプリの世界が狭いからでしょう。これがSymbianとかWindows Mobileであれば,世界中の人がアプリケーションを作っているので,世界が広くて,お気に入りのテキストエディタにめぐり合えたかもしれません。
(7)
NOKIAに比較してドコモ端末のPIMはダメダメです。ドコモは「ドコモケータイdatalink」という名前のPCソフトウェアを提供していますので,それを使うとメモリ電話帳をPC側で管理したり,PC側でoutlookをインポートしてから端末へ書き込むとかその逆を行うことがそれなりにできます。ただし,いろいろな面でNOKIAが提供しているPC Suiteに比べると大人(NOKIA)と幼稚園児(DoCoMo)くらいに完成度にレベル差が歴然としています。例えば,NOKIA PC SuiteはUSBのみならずBluetooth接続して全ての機能を操作できる。NOKIA PC Suiteは,電話帳にoutlookスケジュールデータの同期,写真やファイルの管理などをBluetooth接続でもできるが,ドコモケータイdatalinkではできない。また,NOKIA PC Suiteは,outlookのデータを端末と直接同期できる機能があるが,ドコモケータイdatalinkには無い。がんばれドコモ,世界レベルに育て!。
(8)
画面がタッチスクリーンになっており,いくつかの機能は,タッチスクリーンの操作でも可能になっていて便利なのですが,完成度はまだまだです。いたるところでこの機能はタッチスクリーンには対応していないという旨の言い訳が表示されています。次のモデルで進歩していることを期待します。


【便利なところ】

(1)
Bluetoothで接続してPCのモデムとして利用できること。しかも三つのAPNを本体に登録できて,CIDにて選択できる。Bluetooth接続モデムの場合Windowsでは,標準モデムドライバを使うことになりますが,ダイヤルアップの際に *99***1#, *99***2#, *99***3# で呼び分けられる。Windowsの制約なのですが,WindowsでBluetooth接続のモデムを利用する場合には必要不可欠なのです。ちなみに,USBケーブル接続している場合は問題になりません。
(2)
Bluetoothキーボードを利用できるので便利。Bluetoothキーボードは,何種類かの商品が市場で売られています。I・Oデータ社の CPKB/BT という機種を買いました。外形は15センチ×9センチ程ですから誰でもブラインドタッチタイプができるとは限りませんが,全然問題なくブラインドタッチでバリバリタイピングができました。ちょっと旧いですがソニー製のVAIO U(PCG-U1)でブラインドタッチタイプできる人ならこれでもできます。このキーボードは単四電池2本で動作します。携帯電話のテンキーで文字を入力するよりもQWERTYキーボードでのタイピングに慣れている人にとっては,少し長めのメールを作る際や,iモードでGoogle検索する際やwebサイトに書き込む際に威力を発揮してくれます。
(3)
超小型テキストエディタ環境として使えて便利。mojiEditという名前のiアプリをダウンロードしてきて,BluetoothキーボードをSH906iで使えば,テキストエディタとして利用可能です。アイディアが浮かんだときすぐにテキストにしておけます。携帯電話のテンキーよりもQWERTキーボードの方になれている人の味方です。ちなみに,iアプリのテキストエディタを探してみたところ,iSAW, i-viewer, nie, reate, iFD などいろいろありましたが,普通のテキストエディタに一番近かったのが mojiEdit というものでした。
http://moji.main.jp/
(4)
日本国内に居るときと海外に居るときとで,同じ電話のかけかたができるので便利。これはドコモならではの便利さです。ソフトバンクとauは未だにできない。それはどういうことかと言うと,090●●●●△△△△という電話番号は,端末のメモリ電話帳に+8190●●●●△△△△と登録しておけばそれでOKという意味です。日本国内でもこれで電話できます。海外の電話番号でも「+国番号」で登録しておけば着信時には,メモリ電話帳に登録されていれば名前が表示されますし,着信履歴を出して通話ボタンを押すだけで即電話できます。とても便利です。GSMでは最初からそれがあたりまえでしたが,やっと,ドコモがそのレベルに達しました。ソフトバンクとauは未だそのレベルに達していません。ソフトバンクは,ボーダフォンの時代にいち早くドコモを追い越して海外ローミングで先頭を走り出したのですが,ついに電話のかけかたにおいて,ドコモに抜かれたと言えます。
(5)
画面がタッチスクリーンになっており,いくつかの機能は,タッチスクリーンの操作でも可能になっていて便利。
(6)
明るい屋外でも画面がちゃんと見える。さすが液晶のシャープさんです。やはり,シャープ端末の人気は,このように,あたりまえの事があたりまえに作られているところでしょう。