総勢7台で山に行った。予想どおり路面はウェット。しかも赤土の上に落葉が積もり、どこもかしこもスリッピー。上り坂ではかなりの苦戦を強いられた。しかし、本当のアクシデントは走行1時間程後に発生した。
「チェーンが外れた」との仲間の声。誰もが皆、「リアタイヤを外せばすぐに復活するだろう」とタカをくくっていた。しかし、チェーンがなぜか回転しない。何だろうとフロントスプロケットのカバーを外すと、何とフロントスプロケットとフレームのわずかな隙間にチェーンがキレイに折りたたまれて挟まっている。
「こんなことがあるのか?」と一同目を丸くしながら、とりあえず引っ張ってみるもののビクともしない。 フロントスプロケットを外そうにも、専用工具がないため出来ない。人一人がやっと通れるような場所を延々奥に入ってきたため、トラックでの助けを呼ぶことも不可能。やはり、何とかしてトラブルを復旧させるしかない。
「人数がいるので何とかなるだろう」ということで、禁断の世界へ突入。リアサスペンション上部とフレームをつなぐボルトを外し、更にスイングアームとフレームをつなぐボルトも外すことにした。へたをすればオートバイは山の中でバラバラになってしまう。「1・2の3!」で外し、チェーンを引き戻してからすぐにボルトを元に戻した。 やはり最後は、もう少しのところで中々ボルトが戻らなかったが、何とか作業を終了することができた。
所要時間1時間半。暑いのも冷たいの含め、全員汗だくであった。単独で山に入るのは危険だということを、身をもって再認識した1日だった。
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