昔は居酒屋や飲み屋へ行く必要はなかった
親戚兄弟が多く、何かあれば直ぐ20人近く集まり、どんちゃん騒ぎが各家庭で始まる
乗って来ると、箸をバッチに変えて皿や、ビール瓶を叩き出す
歌が次から次へと出て、内の親父も歌い出す そう
「皆の衆」の登場ダァ~
これが出ると本家の長男だと云うこともあり皆んな大盛り上がりで乗ってくる
家飲みが当たり前で、さぞかし大勢を接待するお袋も大変だったと思う
全部つまみは手作りだ
子供心に、そんな独特の雰囲気が好きだった。
弟(神奈川・大和の叔父さん)は当時レコードを吹き込むほどのプロ級の歌上手だった
他の兄弟も歌う方が多い
そんな環境で育ったおいちゃんは当前、エレキを持ち東京・六本木で歌っていた。
だいたい、内の9人の兄弟姉妹で歌の嫌いな人はいないと思う
親父は浪曲が好きで、特に村田英雄が得意だった。
大きくなりロケンロール・ヘビメタを卒業し、仲間とこの「皆の衆」をカラオケで歌ってみた
大受けだった。詩が良いんだよ
そうか親父は選曲のセンスが良かったんだなぁ
何時迄も子供といたく長生きしたかったのだろう
今は滝野霊園で骨になっちまった
今度 仲間と飲み歌う機会があったなら又
歌ってみるよ
「皆の衆」を・・・