本日のTANKI

2009-12-28 | 日記

父の名は欣太、88才。
とにかく気が短く、すぐに頭に血がのぼる典型的A型タイプだ。
このA型とは血液型をいうのではなく、心臓病などになりやすい性格のパターンのこと。
本人も自覚していて始末の悪い事にそれを自慢する。「何しろ名前がタンキだからね!逆さまに読めば『短気貴様や!』とニヤニヤ。
私はこの父とは十の頃からソリが合わず現在に至っているのだが、クッションになってくれていた母が夏に逝ってしまい、やむなく父と向き合う日々を過ごしている。
心筋梗塞で倒れて以来もう10年以上、遠出をしたことがない。ぺースメーカーを入れてからは、病院に行く以外、自宅から出なくなった。
天気がいいからとドライブに誘っても、大好きな本屋や文具店に行こうか、と誘っても、ノー!!

その人が明日から3日まで200k離れた私の所に来る決心をしたのだが、不安が募ったのだろう。昨日あたりから少々ボケとしか言えない様子になった。

『僕はお正月を君たちと過ごすのかね?へえ、ビックリしちゃった。で、僕は君たちと一緒にいつ行くのかい?』
『明日だよ』
『何時に出るの?』
『10時には出たいから宜しくね』
『何日までお世話になるのだっけ?』
『3日にはここに帰ってくるよ』

この会話が数分おきにエンドレスかと思えるほど続き、私はギブアップ!代わりに娘が辛抱強く返事をしてくれた。
ようやく納得した父の顔を見てビックリ、虚ろな目付きの、恐ろしいほど老け込んだジイサン顔になってるではないか。
凄いストレスなのだろうな、本音はイヤなのかもしれない。
しかしここは我慢してもらうしかないのだ。
独り暮らしももうそろそろ限界に来ている。
超マイペースな父がはたして私や他人と暮らしていけるか!?この1週間を一緒に過ごすことで、今後どうするかが見えてくればいいのだが。