あたしゃ疲れた

2009-12-02 | 介護日記

離れて住む父の為に1週間に1度、コープの宅配の注文をしている。
牛乳やヨーグルト、林檎やバナナなどのフルーツのほか
簡単に食べられる納豆や豆腐、昼食用に冷凍の麺類、
晩ごはんに使うための食材・魚の切り身とか、etc・・・

1週間はすぐ過ぎる。
注文したばかりみたいな気がするけど今日はもう水曜日。
締め切りは土曜の朝だけど金曜から仕事で居ないから、
そろそろ注文しなくては・・・。

昨日、実家の冷蔵庫に何がどれくらい残っていたかをメモしてきたから
先週何を注文したか考え合わせながら、来週の注文をする。
頭の中でメニューを組み立てながら食材を選ぶ。

自分ちのメニュー考えるだけで精一杯なのに・・・
正直もう疲れた。

母が7月22日に逝ってから4ヶ月、私ずっとこんなことしてたっけ?
記憶が無い・・・。

記憶があるのは11月からの1ヶ月だ。

ちょっと頑張りすぎてるぞ、私。

いつものように夕方父に電話をしたら、
「ヘルパーさんの作った肉じゃがが不味くて食べられない、
豆腐にも味がついてないし、悲しくなっちゃったから今日はもう食べない」
と言う。

「湯豆腐だから味は無いよ、お醤油とオカカかけて食べるのよ。
 肉じゃがは甘すぎないよう頼んだから薄味かもしれないね」と言ったら、
「そういう問題じゃないんだ、おじいちゃん肉じゃがが大好きだったけど
 今日から世界一嫌いになっちゃった、それくらいひどいんだ。
 作りたての暖かいものをお盆に載せて冷蔵庫へ突っ込んでいったから
 水滴もビッショリでひどいよ。」

 煮物は余熱で仕上げるのに出来立てを冷蔵庫に入れる????
 
 いつもなら父の勘違いで済ませるのだが、
 今日は余りに悲しそうな声のせいかヘルパーさんに怒りが湧く。

 レシピはFAXで送った。
 同じ分量で試作もした。ちなみに旨かった!
 
 ヘルパーさんには味見をして甘さが足りなかったら味醂で調節してくれ、
 とも頼んだ。

 一緒に味見はしなかった?と訊いても、しなかった、と言う。
 父の記憶のあやふやさは相当だから100%は信じられないけど。

 何がホントで何がウソか?!
 離れていたら何もわからない。
 出来る限りのことを必死でやっても
 不味い肉じゃがひとつで不幸になる。

 たかが肉じゃがひとつでこんなに落ち込む人生なんかいやだ!

 ハイ、私疲れてますけど何か?


 

 
 
 

 






自画自賛

2009-12-02 | 日記
そろそろはじめますか、と思い始めた矢先
珍しい人からの電話。

興奮した声で「またヘアショーをやりたいんだ!」と言っている。
青山でヘアショーを観て来た帰りだと言う。

数年前2回ほど彼のサロンのヘアショーを手伝った。
ショーは専門外で難しかったが面白い仕事だった。

2本目のショーは、「チクロ・・」さんの構成で私が演出。
演劇的要素にこだわりすぎてショーとしてはまだまだ課題が残ったし
時間も予算も足りなかった。
それでも出来上がった作品は大好きだった。
ヘアーショーとしては画期的!と今でも自画自賛
その時の作品をもっと膨らましてもう一度やりたい、
今度はケチらない、と電話の向こうの声。

正直彼との仕事はもう2度とやらない、と決めていた。
『創る』という事への考え方と姿勢が違っていた。
創るからには「誰かの真似」をしたくない私と、
気に入ったショーのビデオを見せて「こんな感じにしたい」という彼。
彼の思いつきを具体的にステージの上に実現させるのに必要な膨大な時間、
10数分の為の何十時間もの稽古。
それらのことも、彼は何も理解していないようにみえた。

あれ以来彼の所のショーは手伝っていない。

新しいものをやりたい、と言われたら即断っただろう。
でもあの、大好きな作品をもう一度やりたい、と言われ今私は考えている。
まだまだやりたかったことが残っているから…

「チクロ育ち」さん!どうする?