いい一日

2009-11-29 | 日記
年に一度あるかないかくらいの確率だけど今日がその日。
この仕事をしていて良かった(バイトだけど)と思えるそんな日。
受講者の暖かい拍手と明るい笑顔で終わる一日。

同じカリキュラム、同じ講師でも不思議な位雰囲気が違う。

セミナー終了後に講師に質問している男性がいた。
「頑張りすぎない(介護)の基準がわからないんです」講師が丁寧に答えている様子をみながら又思いは独りぼっちだったのだろうKさんの息子さんに向かう。

このアルバイトを始めて9年、男性の受講者が随分と増えてきた。福岡市で8割が男性だった時もあった。
介護は一人で抱え込まない。人を巻き込む。犠牲にならない。

仕事で行っているのに今日は私も勇気と励ましを貰った。

犠牲にならないために、自分の一番大切なものを諦めてはいけないな。
そろそろ始めますか!



模様替え

2009-11-27 | 介護日記

昨日せっかく復活したアンプ類を元の場所に置くわけにはいかない。
台所につづく小さな居間にはピアノと木のベンチと小引き出ししか置いてない。
なので落ち着く先はピアノの上、という事になった。
そうなるとピアノの上の譜面や楽譜たちは・・・
ピアノの下に木の小引き出しを引っ張り込んでそこに収める事に。
すると木のチーク色とピアノの黒のバランスが悪いので
同じ色のベンチの位置をピアノの横に直角に置きなおして・・・
とああでもない、こうでもないで結局1日が過ぎてしまった。

疲れたけどいい気分転換が出来た。

思えば最近こんな風に時間を使わなくなっている。
頭の中は常に「介護」に集中している状態だもの。

離れていても食事の事を考え、献立をどうするか、材料はまだあるか。
アラームをセットして12:58になったらどこにいても父の所に電話を入れ、
ヘルパーさんにお願いすることを伝え、
夕方になれば食事を摂ったか、薬は飲んだかを又確認
昼間の話を忘れている父と同じ話の堂々巡り。
今日などは昼電話した事も忘れていたものなあ

父と話して苛々したりするとおとといの事件のことが頭によぎる。

つらかったんだろうなあ・・・・


アナログ人間のアンプの直し方

2009-11-26 | 日記
夏を過ぎた頃アンプが壊れた。
押しても引いても音が出ない。
そろそろ修理に出さなきゃ来年になっちゃうなあ、
と夕べ眠れぬまま考えていた。

どこが壊れたんだろう?と考えていてハッと思った。
アンプ類は居間のベンチの下に押し込んで使っている。
猫達は暗いし暖かいからアンプとスピーカーの間がお気に入り。
もしかして猫の毛や埃?

駄目モトだあ!とアンプを引っ張り出しラインを外し
接続部分の埃を1本づつ拭いて元に戻し
掃除機を強にして中の埃を吸出し、これはどうも効果なさそうだから
隙間から思いっきり息を吹き込み埃を飛ばし、
バリを取る為に・ダイヤル、ツマミ類をグリグリ回し
電源を入れたら

見事、直っちゃった

これって、映りの悪いは叩いてみるというレベルの
かなりなアナログ人間の発想だよなあ。




本当に事件でした…

2009-11-25 | 介護日記

帰りの道端にまだパトカーが停まり、
Kさんちの前にはお巡りさんが二人
腕を後ろに組み見張り番に立っていた。

亡くなったのはオカアサンだけじゃなかった。
息子さんと二人で亡くなっていたそうだ。

そんな馬鹿な事!!
と一瞬思ったが家の中での二人の様子は私たちには分からない。

Kさんが少しずつ認知症に近づいていることは感じていた。
猫好きのKさんが我が家の猫の名前や数を忘れてることに
「あれ?」と思ったのはいつだったろう。

息子さんが仕事を辞めたのはもしかしたら介護のためだったのか。
まだ元気に歩いていたし、年齢だってそれほど高齢ではなかったから、
二人の間に何かが起きていたのかも気づかなかった。

死因も動機もまだ何も分からないけれど、
介護の辛さは骨身に沁みているから泣けてきた。
外ではシャッキリするけど家に入ればボロボロ、
と言うのが認知症の人にはよくあることだ、って知っていたのに…
気づく事が出来なかった。

Kさんの可愛がっていた三毛猫「マリコ」はどうしているのだろう。
「餌をあげてはいけませんか」と見張りのお巡りさんに聞いたのだけど
ダメだと言う。では預かることは?と言ったがそれもダメ。
明日警察が来るまで家に指一本触れることは許されないそうだ。
「人が二人死んでるんですよ!」と怒られてしまった。
猫を保護する事と捜査に何の関係があるのかシロウトにはワカリマセン!

今年は実に色々あった。
絶交していた友人の自死。
母の死。そして隣人の「死」。
参りました。


事件です!

2009-11-25 | 日記
午前10時頃だったか、
ピンポ~ン!
ドアを開けたらお巡りさんが!
その後ろにもお巡りさんと道路を封鎖する立ち入り禁止のテープが見えた。
我が家は角地に建っているので塀に立ち入り禁止の黄色いテープを貼ったから
「ご迷惑おかけします」と言うご挨拶だったのだ。

「何かあったんですか?」と訊いても「今調べているところです」と教えてくれない。
次々に警察のや警察官が駆けつけてくる。
ただ事ではない様子にどこかに空き巣でも入ったのかと思っていたが、
そうこうしている内に又ピンポ~ン!

若い女性…刑事が『聞き込み』に来てやっと何が起きたのか知る事が出来た。
一軒おいたKさんのおばあちゃんが不自然な亡くなり方をした、と言うのだ。

昨日の11時頃ニッコリ笑って挨拶したばかりなのに…!
質問は何かトラブルがあったか知りませんか?と続いた…

実はこの方はチョッとした「困ったチャン」で、
もしかしたら少しボケちゃってるのかも、みたいな行動が目立った人だった。
でもそれトラブル?

分別ゴミを間違って出す、とか
「洗濯機が壊れたから脱水してくれ」とアチコチに洗濯物を持ち込むとか、
飼い猫が入っちゃったので勝手に隣ンチの庭に入っちゃったとか、
花束をくれたのでキレイに活けたら「やっぱり返して」と花瓶ごと持ってたとか、

そんな事はトラブルではないな…と思うと答えられない。
胸がドキドキする。

二人暮しの息子さんとの間柄も「とても良く面倒見てらっしゃいました」
なんて言ったものの、私に何が見えてたのかと自信はないし…。
とにかく事件性のないことを願うばかりだ。

黄色いテープをくぐって午後からの仕事に出て、これから帰るのだが…。

憂鬱。