がんばらない

2009-12-03 | 介護日記

原因は肉じゃがではないのだ。

一晩経ってみえてきた。
私の悪い癖だ。
人はそれを「完璧主義」と言う。

母が死んでからの3ヶ月、
ヘルパーさんと宅配弁当の力を借りて頑張らずにやってきた。

実家の冷蔵庫の中の食材をみて無駄の多さに驚いた事がきっかけだった。

200Km離れた所からでもネットで注文は出来る。
でもその食材がいつ、どれくらい使われたかは見えない。
見えないまま注文すれば無駄も出る。

おまけに父は何を食べたいのか伝える事が出来ない。
何を食べたいか、イコール献立だもの、今の父にはとても無理。
なので、ヘルパーさんに○○を作ってください、と伝えるのが私の役目になった。

ところがこれが厳しい!
ヘルパーさんの力量も得意料理も知らない。
おまけに時間が限られている。
必死で考え、注文をし電話でヘルパーさんに伝える。

と、今度は父がいい顔をしないらしい。
「僕が食べるものをどうして娘と決めるのかね」
機嫌が悪くなってヘルパーさんがやりにくいからFAXにしましょう。
ということになった。

かくて私は200km離れた所から
献立を考えながら注文をし、
注文品をわかり易くプリントアウトし、
作ってほしいもののレシピを作り実家に送ることとなった。

お弁当の来ない週3日くらい何とかなると思った。

これで父が喜び、ヘルパーさんが助かるなら頑張らなきゃ!
と思っていた・・・ようだ。

でも、レシピ作るのって案外難しい。
ジャガイモ1個といっても大きさで違ってくる。
一人分の調味料の分量なんかわからない。

レシピ作るのに試作品まで作ったり、メチャメチャ時間がかかる。

相当ストレスが溜まっていたところでの「肉じゃが事件」だったわけだ。

ヘルパー責任者の人から「cha-caさん、レシピ作ってください」と
言われた時、ハイ!なんて言ってしまった私が悪いのだ。

肉じゃがのレシピなんか送らず「よろしくお願いします」と言えばよかったのだ。
だって肉じゃがだもん、その人の作り方が一番いいに決まってる。

昨日からの落ち込みぶりを見ていたオットットに
「そんな完璧にやらなくていいんだよ。」と言われ気がついた次第。
本人は一生懸命なだけで完璧にやろうなんて思ってるわけじゃない。
少々サービス精神が旺盛なのは認める。
これがあれば便利だろう、ヘルパーさんも楽になるかなと
このひと月で買ったお鍋が3個(うち2個がNG)、ルクエのスチーマー、
IHヒーター。
買い物に費やした時間もカネも馬鹿にならない。

あああ何やってるんだろう私。

自分の力量を見極めろ!