As I like it

気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

新国立劇場バレエ「Ballet the Chic」

2009年03月27日 | Ballet
新国立劇場バレエ 「Ballet the Chic」―バランシン/サープ/ドゥアト―

<セレナーデ>
【振付】ジョージ・バランシン
【音楽】チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」

寺島ひろみ、厚木三杏、堀口 純
森田健太郎、中村 誠

バランシンの作品はとても美しいのだけど、いつも集中が続かない・・・

第1楽章〈ソナチネ形式の小品〉

幕が上がると舞台上手から下手奥に斜めに隊列を組んでいるコール・ド。ジゼルのウィリのようなロマンチック・チュチュ。いっせいに片手だけを動かす。素晴らしい揃い方!
第2楽章〈ワルツ〉
第4楽章〈フィナーレ(ロシアの主題による)〉
第3楽章〈エレジー[悲歌]〉
あとはもうかなりおぼろげ・・・

<空間の鳥>
【振付】井口裕之

真忠久美子
貝川鐵夫、江本 拓、八幡顕光、高木裕次、佐々木淳史、末松大輔、アンダーシュ・ハンマル、泊 陽平、清水裕三郎、野崎哲也、原 健太、三船元維

ほぼ男性のみで踊られ、上半身裸に赤の袴っぽい衣装・・・ベジャールのルーミーを思い出した。とは言え、テーマはまったく違うし、振り付けも。テンポが良く、エネルギッシュ、コンパクトで飽きない作品でした。男性陣もこれだけ男っぽく踊れるのは楽しかったのでは?

<ポル・ヴォス・ムエロ>
【振付】ナチョ・ドゥアト
【音楽】スペインの古楽

湯川麻美子、遠藤睦子、西川貴子、本島美和、丸尾孝子、小野絢子

吉本泰久、貝川鐵夫、陳 秀介、冨川祐樹、芳賀 望、末松大輔

苦手のドゥアトながら、本日一番気に入った演目。ドゥアトらしい足をフレックスにしたポーズはやはり好きにはなれないけど。小野さんはこういうコンテも良い!体の使い方がしなやかで音楽に合っていて、どこにいても目をひきつけられた。

<プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ>
【振付】トワイラ・サープ

●プレリュード~第1楽章 
  デニス・マトヴィエンコ
  本島美和
  川村真樹/湯川麻美子/厚木三杏(交代出演)
●第2楽章
  本島美和
   大和雅美/難波美保/井倉真未/伊東真央
   細田千晶/堀岡美香/成田遥/今村美由起
  西山裕子
   楠元郁子/北原亜希/今井奈穂/大湊由美
   川口藍/金田洋子/中田実里/若生愛
●第3楽章
  川村真樹/湯川麻美子/厚木三杏(交代出演)
  山本隆之
   西川貴子/丸尾孝子/千歳美香子/酒井麻子
   マイレン・トレウバエフ/陳秀介/八幡顕光
   古川和則
●第4楽章
  全 員

製作側としてはかなりメインな演目だったのだろうけど、私的にはイマイチ。バリシニコフに創作された作品だそうで、確かにバリシニコフが踊ったらかっこいいだろうな~と思わせるちょっと悪っぽい崩した踊りがあったかと思うと目が覚めるような連続ピルエット。マトヴィエンコの踊りは文句ないけど、どちらかというと優等生っぽい雰囲気なので、イメージ的にちょっと無理があったような。サープ作品を踊りなれてる人をゲストにしてほしかったな。

サープの作品はバレエをベースにしているけど、社交ダンスやモダン・ダンスなども組み合わされた不統一で複雑なのが特徴とか。まさにそうなんだけど、ABTで見たサープの新作はもっと洗練されていて、フォーメーションとかも凝っていて面白かったように思う。作品自体が古いからしょうがないのかな。踊る方としてはやりがいがあるのかもしれないけど。