星守る犬

おかあちゃん、マンガ本見て泣いたんだってさ。
ハッピーっていう犬のお話。



仕事も家族も家も無くして、ご主人はハッピーと車でドライブするんだよ。
ハッピーはいつもご主人と一緒で、ほんとに楽しいんだよ。
名前通りハッピー。

そのうちに、車も動かなくなって食べ物も無くなってご主人も動かなくなって・・・。
ハッピーは寂しくてね。
動かなくなったご主人のそばにずっといるんだよ。

ハッピーも動かなくなって。
やっとご主人とまたお散歩に行くんだよ。

ももにそのお話してくれて、おかあちゃん、ぎゅ～って抱きしめてくれたよ。

大きなナン

月曜日、おかあちゃん、おねえちゃんに会ってきたんだってさ。
おかあちゃん、福島のおばあちゃんのとこに行く途中に、おねえちゃんとこ寄ったんだって。
東京に行ってから、新幹線っていう電車に乗って、福島に行ったんだってさ。
おばあちゃん、前にもものおうちにいたおばあちゃんだよ。
具合が悪くなって病院にいるんだって。
おかあちゃん、お見舞いに行ったんだよ。


おねえちゃん、今まで京都にいたんだけど、東京に移ったんだって。
お引越ししたばかりで、お荷物とかまだそのまんまのもあったんだって。
おねえちゃん、元気だったって。
いっしょにカレーを食べたんだって。
おうちの近くにインドやネパールのご飯を出してくれるお店があるんだって。
おねえちゃん、入ってみたかったんだってさ。
おいしかったみたいだよ。
ナンっていうパンがとっても大きかったんだって。

カレーって辛いんだよね？
辛いものっておいしいの？



おかあちゃん、火曜日福島でおばあちゃんのお見舞いしてから、ジョン君のママとおしゃべりしてから飛行機で帰ってきたんだって。
水曜日に用事があったから、お泊りできなかったんだって。
忙しいね。

おかあちゃん、おとうちゃんといっしょに帰ってきた。
え、なんで？
ま、いっか。

ウィード

おとうちゃんね、「ウィード」のDVDをたーくさん借りてきてさ。
夜見てるよ。
秋田犬の男の子の話だって。

おねえちゃんやおにいちゃんが小さいときに、その子のおとうさんの銀っていうワンのお話のアニメがあったんだってさ。
銀のおとうさんはリキっていう優秀な熊犬なんだよ。
銀は赤かぶとっていうどうしようもなく凶悪な熊やいろんな敵と闘ったんだよ。
ウィードのお話は、その続きのお話なんだよ。

人間やワンの平和をおびやかすいろんな敵に対して、銀みたいに日本中のワンの仲間を束ねて、まっすぐな気持ちで立ち向かっていくんだよね。
銀の仲間のおじさんたちやその子たちが、知恵や経験のないウィードを助けてくれるんだよ。



おとうちゃん、コミック本も全部持ってて、出るたびに買ってたんだよ。
写真に写ってる６０巻は最終巻。
ウィードのお話は去年の暮れにおしまいになってね。
きっとそのうちに、ウィードのこどものお話が出てくるんじゃないのかな。
リキそっくりの赤毛の子なんだよ。オリオンだって。
赤毛って、あきも赤毛だよ。
あきは、う～ん、こわがりだから、お話には付いていけないかな？

おとうちゃん、また買うのかな

あきが放れた！

夕方、おとうちゃんとおかあちゃんがお風呂に行ってたとき、あきがね、放れたの。
あきがブンブン首振ったら、リードの金具が外れたんだよ。
最初、あき、全然気がつかなくって、ももも、知らなくてさ。
おとなりのリッキー君のおじさんが帰ってきたとき、あきがおじさんの車に寄って行ったんだよ。
そのとき、あきもももも、あきの金具が外れてることに気がついたの。
もも、あせっちゃったよ。
おとうちゃんもおかあちゃんもいないんだもん。

リッキーのおじさんもびっくりしてさ。
あきが車に近寄るもんだから。
で、おじさん、車止めて降りてきたの。
どうしたの？って。

あきが、おじさんに、かまってかまって～ってアウアウしたら、おじさん、ニコニコしてあきを触って、首輪をつかんでさ。
しばらくあきのことなでなでして、うちの方に来てね。

もも、なになに？ってガウガウ叫んじゃったよ。

リッキーのおじさん、あきをリードに繋いでくれた。

ああ、よかった～。

でも、ももにも触ってよ～～～！　ガウガウ！

あ～あ、行っちゃった・・・。

マット ブンブン

結局、あきは、またマットを引っ張り出した。
犬舎の外に引きずり出して、くわえてブンブン振り回してるとこをおかあちゃんに見つかって、取り上げられた。
端っこが少しほつれてて、おかあちゃん、メッて言ってた。

夜になってご飯の時に返してもらってたけど、あき、わかってんのかなあ


今日、おとうちゃん「ハチ」って映画を見てたんだよ。
秋田犬のお話だって。
秋田犬って、ももたちアイヌ犬より大きいんだよね。
アキタイヌっていうんだよ。

ハチね、ご主人を駅まで送っていって、ご主人、行って来ますって電車に乗ってね。
ハチ、毎日帰りの電車が着く頃に駅に迎えに行くんだよ。
いつものように迎えに行ったんだけど、ある日ご主人、駅から出てこなかったんだよ。
それから毎日駅前で待ってて、いろんな人が助けてくれてさ。
季節が変わっていって、ハチはすっかり年を取ってさ。
やっと大好きなご主人に会えたとき、ハチもお空に行っちゃったんだよ。

映画見て泣くことなんかほとんどないおとうちゃんが泣いてたよ。
泣けちゃうねって。
おかあちゃんも鼻かんでたよ。

おかあちゃん、この前の夏ラッキーのおじちゃんが亡くなって少ししてから、思い切り泣きたくなって「ハチ」を見に行ったんだよ。
でも思い切りは泣けなかったよって、帰ってきたときもものことだっこして話してくれたんだよ。
でも今日は、「ハチ」見て、ラッキーのおじちゃんの亡くなったときのこと思い出して、余計に悲しくなったんだって。

ももも、おとうちゃんのこと絶対忘れないよ。忘れるわけないじゃない

今度は外に

今日はとっても暖かだったよ。
ぬくぬく。
最高気温がプラスになったんじゃないかな？
春みたい。氷がとけてる。

また、あきがマットを引っ張り出した。
今度は、犬舎の外に。
雪の上で折りたたんで、その上に乗っているんだよ。

おかあちゃんに見つかって、また中に入れられた。
あきがどうしてどうして？って言ってるのに、おかあちゃん、お構いなしなんだ。
あきがそうしたいんだから、そうさせておけばいいのに。
あきはマットが好きなんだよ。
でも小屋はそれほど好きじゃないんだよ。
ちょっと大き過ぎるんだよ、きっと。

ワンはね。小屋が大き過ぎると不安なんだよね。
小さいんじゃない？って思うくらいがちょうどいいんだよ。
ワンの心理としては、ディーエヌエーに組まれている「あなぐらを思い出すくらいの狭さ」が居心地良いんだ。
って、ワンの研究者が言ってたそうな。
おとうちゃんが少し大きい小屋を作ったから、そのせいかな、あきは前から外にいることが多いんだよね。


マットを中に入れる前におかあちゃんが撮った写真。
画面におかあちゃんの指が・・・。


明日も同じくらい暖かいみたい。
あき、どうするかな？

やっぱり出しちゃった・・・

やっぱりあきはまたマット出しちゃってたよ。
ま、いっか。

さすがに寒い！！

おかあちゃん、小屋の中にマットをしいてくれたよ。
とっても寒い日が続いているからって。
マイナス２０度より寒いから、心配してくれたの。

ももには、長いクッション。
あきには、玄関マット。

もも、ありがとって言って、すぐに乗っかって丸くなったよ。
あきったら、ワンワン言って、マット敷いているおかあちゃんの邪魔してた。

あきは、すぐに敷物を外に引っ張り出しちゃうからって、おかあちゃんとおとうちゃん、しばらくおうちの中で使っていたんだよ。
居間で敷物にして、それに座って使っていたんだってさ。
匂いが付いてたら、あきが落ち着くんじゃないかって。

でも次の昼間には、あきったら、やっぱり引っ張り出して、その上で丸くなってた。
この前と違うのは、犬舎の外には出していなかったこと。
おかあちゃん、あららって言って、また小屋の中に敷き直してた。

十勝は雪が少ないから、よけいに寒いんだよ。
美瑛では雪がいっぱい降ったから、雪の中にいたらそんなに寒く感じなかったんだよ。
体の上に雪が積もっていくんだよ。
朝になっておとうちゃんやおかあちゃんが呼ぶと、もこもこって雪から這い出たんだよね。
なつかしいな。
冬のうちに美瑛に行けるのかしら？