アンドリューNDR114

ロビン・ウィリアムズ主演、近未来を舞台にしたヒューマンドラマ。

1999年　アメリカ　SF　ヒューマンドラマ
2005年6月2日　VTR(ムービープラス)
監督　クリス・コロンバス
製作　ヴォルフガング・ペーターゼン他
原作　アイザック・アシモフ
出演　ロビン・ウィリアムズ、エンベス・デイヴィッツ、サム・ニール

近未来。サンフランシスコに住むマーティン家に家事ロボットNDR114(ロビン・ウィリアムズ）が届けられ、アンドリューと名づけられた。しかし、アンドリューはなぜか感情がある。不良品として修理されず家族として受け入れられた彼は、人間になりたいという願望を持った。努力して人間に近づいた彼だが、死ぬことがないために世界会議で人間と認められなかった。彼は自分と同じようなロボットを求めて旅立つ。その旅で出会ったのは・・・

人間を愛して人間に近づこうとするロボットの物語は数多くあるが、これもその一つ。「鉄腕アトム」や「新スタートレック」（スタートレック・ニュー・ジェネレーション）のデータ少佐のファンである私には、とても好きなテーマである。ただ、もう少しアンドリューの性格に複雑さがあったら、もっと面白かったのにと残念である。（データ少佐は、人間の非論理的な行動に疑問を抱いたり、直観力に信服して尊敬したりする複雑なキャラクターの持ち主である。）
私には、近未来がこんなに美しく豊かで平和であるとは楽観できないが、アシモフの描いた未来は希望に満ちていた。画像も美しく、SFというよりファンタジーに近い。悩みながら成長していくアンドリューと、アンドリューと200年もの間に世代を超えて心の交流を持った、マーティン一家の心温まるファミリーの物語でもある。

16キロ近いロボットスーツを着て演技したロビン・ウィリアムズも初老に達していて、大変な苦労であったと思われる。彼の豊かな演技力がアンドリューNDR114魅力を増している。サム・ニールは見れば見るほど志垣太郎に似て見えるが、私の目がおかしいのかな？