龍馬伝 １（上士と下士）（1/3）

原作なしで、今までの龍馬像を覆すものになるのか？

粗野・豪胆で有名な龍馬ですが、実は土佐出身ってこと以外に、あんまり知らない私です。生まれ育ちからあの視野の広い人物に育って行き、幕末を駆け抜ける姿を1年かけて見せてもらいましょう。岩崎弥太郎の目から見た・・・というのも、面白いですね。

繊細で神経質そうな実際の福山とは対照的な龍馬像ですが、髪がモジャモジャでもさわやかさが感じられて、好印象。それにしても、土佐の階級制度のキビシさはすごかったのですね。江戸時代の封建制度は、このような隅々まで行き渡ったキビしい身分制度が支えになっていました。

それを覆すのは「革命」しかありません。日本の場合、「明治維新」ですね。香川照之はやっぱり上手い。でも、岩崎弥太郎ってこんな人物だったのでしょうか？泥臭く、エネルギッシュな弥太郎を魅力的に演じてくれたら、それも楽しみとなりますね。

それにしても「ケンカじゃ何も変わらない」「憎しみからは何も生まれない」とは、今の時代にぴったりの言葉ですね。本当に、龍馬が実際に言ったかどうかわかりませんが、こんなスピリットを持っている21世紀の龍馬に期待します。