ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

マリア・カラス 最後の恋

2008-02-03 | 映画 ま行
マリア・カラス没後30年を記念して製作された映画。きらびやかなオペラの世界での成功の裏には、悲劇的なプライベートな生活があった。

2005年 2008年(公開) イタリア ヒューマンドラマ、伝記ドラマ、音楽
2008年2月3日 シャンテ・シネ
監督 ジョルジオ・カピターニ
出演 ルイーザ・ラリエリ、ジェラール・ダルモン、アウグスト・ズッキ
(出演作品などは私が観たものに限る)

太った新人歌手マリア・カラス(ルイーザ・ラリエリ)はその外見とは裏腹にすばらしい才能を秘めていた。審査員の目は冷ややかだったが、後に夫になる実業家のバティスタ・メネギーニ(アウグスト・ズッキ)はその才能に目を留めた。やがてディーバとして有名になったマリアは、同じギリシャ人である海運王・アリストテレス・オナシス(ジェラール・ダルモン)に出会う。彼の執拗なアタックに対し、恋に落ちるマリアだったが、彼には家庭があり、スキャンダルとなる。

1年で30キロものダイエットをして美貌のディーバとして成功したマリア。しかし、30歳年上の夫は実業家であり、仕事中心に考える人だったらしいです。マリアは母親になることも許されず・・・と公式HPにありましたが、この辺は色々あったのでしょうね。一人の女性として普通に愛する人の子どもを生み、育てる経験をしたかったマリアだったのでしょう。今だったら、いろいろな手段を使って仕事と家庭を両立させている女性が多いのですが、当時は無理だったのでしょうか。
そんなときに出会ったオナシスとの関係がスキャンダルになります。オナシスの妻・ティナの父親は実力者。仕事の上でオナシスに揺さぶりをかけて来ます。無一文から成り上がったオナシスも、世界を相手にやってきたいわゆるやり手。野望的な男性です。本当にマリアを愛していたのか、一流品のコレクションの続きとしてディーバ・マリアを愛していたのか私には分かりません。でも、「永遠のマリア・カラス(2002年)」でもマリアのオナシスへの愛は重要に描かれています。実際、オナシスが病没してから生きる気力を失ったマリアは、その数年後に死んでいるのです。
情熱的・扇情的な歌い方をしたといわれているマリアは、生き方もパッションに満ちていたと思われます。貧しい暮らしから満足な教育も受けていないマリアは、いわゆるセレブ女性たちの中でも浮いていました。一方、オナシスは、戦乱で家族の中から一人生き残って無一文から大富豪にまでなった人物です。お互いに共通の惹かれるものがあったのかもしれませんね。
60年代のファッションや豪華なヨットクルーズ。オペラも楽しめる一作です。ジャクリーヌがマリアを出し抜いてオナシスと結婚することになります。「ジャッキーに押し切られた。助けてくれ。あの女を愛していない。」とオナシスはマリアに泣きつきます。しかし、マリアは「自分の力で切り抜けなさい」と冷たくあしらいます。しかし、去っていく彼の後姿をひそかに見つめるのです。
ジャッキーの言い分も聞いてみたい私です。


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2 コメント

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Unknown (taku)
2008-02-04 14:51:04
私も観ました!スウィニー・トッドと迷ったあげく~桃子さんの日記の中にGの事が書いてあったのでGが大・大・大嫌いな私はやっぱりジョニーの魅力にも負けてしまったスウィニー・ドットは舞台で観たからそれでいい事にしました。ジョニーの歌声をちゃんと聴きたかったので少々残念ではありましが・・・
でも「マリアカラス最後の恋」はどんなもんかな~?と思った割には楽しめた映画でしたね!ちょっぴり話しが綺麗過ぎるよ!とも思ったけど2時間近い映画だったのに間延びせずに観れたし、レディースデイだったので満足かな
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血しぶきとGが~ (ももママ)
2008-02-06 21:12:28
>takuさん
そうですか、Gが苦手なのですね。頭文字だけなので最初は「?」と思いましたが、キッチンなんかにいる、黒いアレですね。そこまで苦手なら、スウィニー・トッドは止めて置いた方が無難です。

マリア・カラスは、ご本人の歌声を使っていたら更にうれしかったのですが、私的にはすごく満足してしまいました。お話が確かに綺麗過ぎますが、マリア没後記念の映画ですもの。良いことにしましょう!
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