少し前の話だが年に一度のマンションの総会に出席、幾つかの議題についてはずっと可決されたが、最後にＡＥＤ付き飲料水自販機を１階のエレベーターホール脇に設置することの可否という議題があった。
説明に来た自販機会社の担当者は本社から来たのか代理店から来たのか知らないが、高校野球部出身、体だけは丈夫です、よく日焼けしていて角刈り短躯、全く背広が似合わず、外回り専門、人柄と言うか押しと世間話で小売店や団地等相手に仕事をこなしてきた昭和の外交的雰囲気、注文を取れば後は業者なり担当に任せて自分じゃ現物の確認もいい加減で商品知識に乏しい。この手の話とそのトラブニについてはネットでも検索すればそこら中に転がっているから少し予習をしておけば済むだろうに、ひょっとして最近再雇用されたんですかぁ～という風に見えた。
そりゃあんた、マンションの住人の殆どは年代的にもかってはセックスアニマルエコノミックアニルと恐れられた百戦錬磨の企業戦士、人を見る目は確かだから多分共通認識は「こいつ、胡散臭いぞっ！」ｗ
いやはや大幅に時間を超過しての徹底的な質問攻めにタジタジ、立往生で慌てる担当者、結果は否決と相成った。
まあ全てが担当者自体の問題という訳でもなく「その位はマンションの理事会で事前に十分吟味しておけよ」的部分も多々あったのだが、それにしてもＡＥＤそのものについての担当者の理解と説明が不十分で「自販機を置いてくれればＡＥＤが付いてくるから黙って設置させろ」的に聞こえた説明は「少なくとも管理も曖昧でイザという時に使えないＡＥＤなんか要らない」ということで総会出席者の殆どが否決した結果、承認条件である世帯数の３/４以上の賛成に達せず、正しい判断がなされたという事だ。
だが「えっ、何でこんな美味しい話を蹴るの」って顔をしていたから業者にとっては予想外の結果だったのかもしれない。
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