土で愉しむ

趣味の陶芸や毎日の暮らしのことなどを綴ります。

手術

2004-09-30 | 乳がん
いよいよ、手術の日である。
朝の回診のときに、外来で診ていただいたT先生が、「僕も手術室に入りますからね」と言ってくださった。
手術は午後1時から、3時間くらいの予定。
午前中に浣腸。そして抗生物質の点摘。安定剤を飲む。
家族の立会いが必ず必要と言うことで、夫が午後から仕事を休んで来てくれた。
手術用の寝衣に着替え、ストレッチャーに移る。夫が手術室までついて来て、本人確認、更に自分で名前をフルネームで言う。
その後、ストレッチャーから手術室のベッドに移り、麻酔担当のお医者さんが自己紹介され、酸素マスクをしたところまでは覚えているが、あとは気がついたら回復室のベッドにいた。
夫が来てくれて、「大丈夫か?」と言ってくれて、「うん」と言ったような気がするが、あまり覚えてない。後で夫に聞いたら、眠そうで反応はいまいちだったそう・・・
息子も遅れて来てくれたが、私が寝ていると言うことでそのまま帰ったそうだ。
その後ずーっと眠っていたが、血栓防止のフットマッサージのボンボンという圧迫感と床ずれ防止で定期的に寝返りを打たせてくれるのだが、何とも落ち着いて寝られず、長い夜だった。

入院2日目

2004-09-29 | 乳がん
昨夜は9時半過ぎには寝たのに、目が覚めたのは起床時間の6時だった。入院初日だと言うのによく寝た。(笑)
朝食は8時、「朝食の用意が出来たので歩ける患者さんはディルームに来てください。」の放送が入る。朝ごはんもしっかり食べた。
9時にリハビリ室に呼ばれ、手術後のリハビリのために手術前の腕の機能の確認。担当はKさん。まだ若い女性の理学療法士さんである。
 R(術側) 屈曲170度、外転160度 内施65度、外施90度、握力25.1キロ
 L(健側) 屈曲165度、外転165度、内施65度、外施90度、握力25.3キロ
手術後は、この数値に戻るようリハビリすることになる。
お昼ごはんは、うどん。目の前でつゆを掛けてくれるので、温かくて美味しかった。手術前の食事はこれでおしまい。後は水分のみ。
手術の前日はお風呂に入ることになっており、午後から病棟のお風呂に入った。3人まで入れるが今日はひとりにしてくれた。このあとはしばらくお風呂に入れないな・・・
3時頃、外来に呼ばれ、初めて主治医のH先生の診察を受ける。
エコーで位置確認、手術の部位に赤マジック(?)でしるしをつける。
その後病室へ戻ると夫と息子が来てくれ、4時過ぎから面談室で一緒に手術前の説明を聞く。
温存か全摘か、選択するように言われる。エコーの画像では、乳頭の方にがんが伸びていたので自分では全摘と決めていた。夫が温存できないか先生に聞いてくれ、出来ないことはないとの返事だったが、再発や転移で再手術も厭だし、セカンドオピニオンを受けたKクリニックのお医者さんも温存は薦めないと言うことをおっしゃっていたので、全摘でお願いすることにし、夫も納得してくれた。
息子は傍で黙って聞いていた。説明の後、手術承諾書に夫とともにサインをした。
夕食後、夫と息子は帰った。
その後、麻酔の担当医師からも説明があり、麻酔と輸血の書類にサイン。これは本人だけだった。
手術室の看護師さんが説明に来てくれた。
夜、H先生が病室に来てくれて、心配なことはないかと聞いてくださったので、手術に対する不安はないが、仕事への復帰は何時頃できるか聞いてみたが、手術してみないとその後の治療方針が決まらないので、今の段階では何とも言えないとのこと。とにかく手術が無事に終わるように願うしかない。寝る前に安定剤を飲む。



入院

2004-09-28 | 乳がん
いよいよ入院。
日曜日に入院に必要なものを買っておいた。タオルケット、バスタオル3枚、タオル5枚、洗面道具、スリッパなどなど。大きなバッグと紙袋がひとつ。夫には明日のお医者さんの手術前の説明や、手術のときに休んでもらわなければならないので、自分で運転してひとりで行った。
10時半着、事務で受付を済ませ、外来へ。病棟から看護師さんが迎えに来てくれる。
病室は4人部屋。外科の病棟なので、クローン病で手術予定の若い女性と、今日が肝臓の手術と言う私より少し年下と思われる女性、そして内科の病室が空いてなくてこちらに入ったと言う少し年上の女性だった。
病院のパジャマに着替え、看護師さんから入院中の説明や病棟の案内をして貰った。
身長と体重を計った、161cm、61kgだった。採血とレントゲンを撮った。
ベッドのところに主治医と担当のお医者さんの名前が書いてあったが、主治医が外来で診ていただいていたT先生ではなくてまだお会いしたことのないH先生だった。
面会時間は7時までなので、仕事帰りに夫に寄って貰い、車を持って帰ってもらった。
ここは駐車場が広くて便利です。診察のときは100円、入退院の日は無料、お見舞いは1時間100円、その後30分ごとに50円です。
ちょうど十五夜だったので夕食に月見だんごではなくてウサギの焼印の付いたお饅頭が出た。
昨夜は綺麗なお月様だったけど、残念ながら今夜は曇り・・・
夫が帰るときに、エレベータのところで職場で知り合いのSさんに会った。なんと、彼女も同じ病気で手術したとのこと。これからいろいろと情報交換できそうだ。
この病院では、先生方がチームで患者を担当していて、私の担当は主治医がH先生、ほかにO先生とN先生が担当してくださる。先にO先生とN先生が挨拶に来てくださり、触診をされた。
8時過ぎにH先生が来てくださった。優しそうな先生でホッと一安心。乳腺の専門医らしい。
明日、夫と手術前の説明を聞くことになっているので、挨拶程度だった。
消灯時間の9時過ぎには寝てしまった。




休日出勤

2004-09-25 | 乳がん
入院手術としばらく休まなければならないので、仕事の整理のため休日だけど仕事に出た。
病気がわかってから、なるべくそのつもりで仕事をしてきたけれど、いざとなったら片付けておかなければならないことがたくさんある。
一応、3週間の休暇を出すことにしたけど、手術の結果によってはまだ伸びるかもしれないので・・・
昼食に近くのコーヒーが美味しい喫茶店に行った。
先日の台風の爪跡が、まだまだあちこちにあった。

子供たちへの説明

2004-09-24 | 乳がん
乳ガンになったことは、家族には夫以外話していなかった。
今家には長男が一緒にいます。長女は道内ですが地方に、次男は本州の大学に言ってます。
すぐに命に関わる訳ではないので、余計な心配をかけるだけと言う思いもあり話してませんでした。
しかし、入院することになって病院提出する書類に別生計の保証人が必要なため、長女に頼むことにしました。
今週は夏休みで帰って来ているので、夜長女と二人だけになったときに話しました。びっくりしてたけど、すぐに命に関わるわけではないことを話すと割と冷静に受け止めてくれたようです。
そのときにたまたま長男も降りてきたので、「あ、ついでに○○にも話しておくけど」と話したら、「ついでに言うことかい」って怒られました。(笑)
そして離れている次男には知らせないのかと聞かれたので、知らせても心配かけるだけだから、今度帰ってくるまで知らせないことにしたいと私の気持ちを話して了承して貰いました。わざわざ帰ってくることもないですし・・・
近くに母が住んでいますが、年を取った母にも心配をかけたくないので、当分黙っていることにしました。姉と妹そして兄がいますが、話してもどうなるわけでもないので彼らにも知らせないことにしました。
でも、とにかく長女と長男に話し、ホッとしました。

病院から電話があって、入院は28日になりました。


セカンドオピニオン

2004-09-18 | 乳がん
セカンドオピニオンを受けることにしたK乳腺クリニックへ。
初めて行くところで、駐車場が狭そうなのとJRの駅に近いので、JRで行くことにした。
朝9時半頃に着いたら、あまり大きなところではなかったが、もう既に満員状態。
待合室から廊下までびっしりと患者さんが待っている。若い20代と思われる方がたくさんいた。
受付でセカンドオピニオンを受けたいことを告げ、紹介状とレントゲンフィルムを渡した。
お昼近くまで待たされ、看護師さんにセカンドオピニオンなので、全ての患者さんが終わったあとになる旨告げられる。仕方がありません、それくらいすごく混んでいたので。
しばらく待った後、検査着に着替えまた待たされる。診察室に呼ばれ、お医者さん(3人いらっしゃるが、今日は2人だけ。紹介してくださった方がおっしゃっていた先生は休みだった。確かめなかった私もドジだ。)は院長先生のようだった。フィルムは持って来ているけど、こちらでもマンモとエコーを撮って貰うとのこと。診断の証拠資料として病院に残しておきたいと言うことだった。マンモもエコーも女性の技師さんだった。
その後、またしばらく待った後、患者さんがほとんどいなくなってから再度診察室へ。
まず、温存について、なんでも温存がすべていいわけではないこと、温存してもすぐに再発し、再手術と言うことになる場合もあることなど説明される。
そしてマンモ、エコーの画像を見せていただき、がんが、乳頭まで伸びているので温存は難しいと思う。そしてこの病院では非常に混んでいるので手術は1ヶ月以上先になるし、これまでも急ぐ方には他の病院を紹介していることなどが説明された。私が知りたかったのは、温存できるかどうかと言うこともあったが、手術後の治療のことと仕事をどのくらい休まなければならないかということを確認したかった。その点については、手術してみて、リンパの転移等術後の病理検査の結果によると言うことで、最初の病院と同じだった。ただ、仕事については術後の治療は外来でも可能なので、仕事をしながら治療している人は大勢いるということだった。これから忙しくなるので半年も休むのは、と思っていたのでよかった。結果的には、診断は変わらないことが確認できたこと、しこりが見つかってからすでに1ヵ月半が過ぎており、早く手術したいこと、また今の病院に大きな不満があるわけではないことなどを考え、今の病院で手術を受けることにした。
全て終わって家に帰ったのは3時過ぎだった。

CT&骨シンチ検査

2004-09-17 | 乳がん
乳ガンは転移しやすいので、他の臓器や骨に転移してないか調べるためである。
朝10時、まずCT検査。
これは、以前胆嚢の検査でやったことがあったので特に不安はなかった。
20分くらいで終わり、骨シンチ検査へ。
RIの検査です。造影剤を注射して全身に薬が回るまで3時間くらいかかるので午後1時に検査室に戻るように指示され、それまでは自由にしていて良いとのこと。でも、どこにも行くところがない。病院の周りにも特になにもないし・・・
仕方がないので、ロビーで本を読んで過ごし、病院の食堂でお昼ご飯を食べた。ハヤシライス、特に美味しくもなかった。コーヒーも不味かった。
1時になったので検査室に戻った。尿が残っていると綺麗に映らないとのことで戻る前にトイレに行ったけど、また行かされた。
30分くらいベッドにじっとしていなければならない。眠くなってうとうとしているうちに終わった。

終わった後診察室へ。CTと月曜日に受けたMRIの結果は他臓器への転移は見られないとのこと。骨シンチでは、腰の部分に黒くなっているところがあるが問題ないと思うとのことだった。
そして、手術が30日に決まったと言われた。そんな時にとても言いにくかったが、セカンドオピニオンを受けたいと申し出た。先生の診断に疑問を持っているわけではないが、自分の命に関わることなので納得がいってから手術を受けたいのでと言ったら、「いいですよ、どこで受けます?」とおっしゃったので「K乳腺クリニックで受けようと思ってます。第3土曜日は診察日なので明日受けたいんですが」と言ったら「紹介状がないと困るでしょ?書きますよ。」とおっしゃってくださった。今日の診療が終わった後に書くので夕方4時過ぎになるとのことだったので、一旦職場に戻って夕方再度来ることにした。突然の申し出なので紹介状を書いていただけると思っていなかったので嬉しかった。
また、手術も取り消さないでおくのでセカンドオピニオンを受けてからどうするか連絡をするということにしてくださった。夕方紹介状とレントゲンのフィルムを借りに行ったとき、看護師さんがこちらで手術を受けなくてもまったく気にしなくていいですからねとおっしゃってくださり、涙がでるほど嬉しかった。

MRI検査

2004-09-13 | 乳がん
 午後2時からの予約のため、午後から仕事を休んだ。
 検査室は地下にある。検査着に着替え、造影剤を入れるため、注射針を刺して確保。
 機械に乳房をいれる穴が開いていて、そこへ俯せになって乳ガンが出来ている右側の乳房を入れる。そして機械の中に入る。
 ガンガンという音がすごいので、耳栓をした。
 動かないようにしないといけないし、閉所恐怖症の人には辛いらしい。
 途中で造影剤を入れて、20~30分くらいだったろうか。
 検査代11200円。結構高い・・・
  
 セカンドオピニオンを受けようと思い、先日照会されたK乳腺クリニックに電話してみた。
 セカンドオピニオンを受けたいこと、そのためにはどんなものが必要であるか、そして何より大事な診察時間等を聞いた。
 特にセカンドオピニオンのための時間は設けていないので、普通の診察時間に来て欲しいこと、紹介状、レントゲンフィルム等がなければ撮り直すこと等の説明があり、平日の他第1、第3土曜日は午前のみ診察しているとのことだった。
 今度の土曜日がちょうど第3土曜になるので、行ってみようかと思う。
 平日は、最近ちょくちょく休んでいるので、休みずらいので。

教育テレビで

2004-09-10 | 乳がん
今日の健康という番組で今週は乳がんの特集をやっていたのでビデオに撮った。
偶然知ったんだけど、タイミングが良くてとても勉強になった。

また、今度のことで今の病院で検査をしてもらうまでどこの病院にするか迷っていた。
今もここでよかったのか迷いが残っている。でも、どこの病院が良いのかわからなくて。
今日お昼休みに本屋さんに行ったら、以前の職場でお世話になった先生に会った。
病院に関わるお仕事をされいているので、乳がんになったことをお話し、どこか良い病院を知っていないかお聞きしたら、K乳腺クリニックがいいと思う。知り合いの方の奥様が手術を受けてとてもよいとおっしゃっていたとのこと。セカンドオピニオンでもサードでも、納得がいくまで受けた方が良いともおっしゃってくださった。

先日の告知のときに、先生にセカンドオピニオンにことも聞いてみたが特に厭な顔もされなかったが、診断は変わらないと思うというようなことをおっしゃっていた。
今の病院で手術を受けるにしても納得がいってから受けたいと思う。


告知

2004-09-03 | 乳がん
いよいよ細胞診の結果を聞きに行く日が来た。1時半の予約だが、今日は午後3時から会議がある。上司にはドックで精密検査になり今日結果が出ることを簡単に話し、会議には間に合わないかもしれないことを了解してもらった。
予約時間より少し早めに着いたけれど、診察室に呼ばれたのは2時近かった。同じ時間に3人まで予約を入れられるらしいので・・・
細胞診の結果、クラス5つまり乳がんであると言うことだった。これまでの経過からある程度覚悟はしていたので、やっぱり・・・と言う気持ちだった。細胞診は、クラス1から5まであり、5は癌であるということ。
大きさは2センチと言うことで、癌のステージとしてはⅠと思われるとのこと。
ステージは0からⅣまであり、Ⅰは、2センチ以下リンパへの転移がないと思われるもの。
手術と言うことになるが、場所がよくないので、温存は難しいと言うことだった。
全摘の場合も、今は大胸筋を残す手術が普通であり、以前のような胸がえぐれてしまうような手術ではないと言う説明があった。「乳がんとインフォームドコンセントー適切な治療を受けるためにー」と言うパンフレットを貰い、それに基づいて説明してくれた。
この病院で手術を受けるとすれば、1ヶ月くらい先になると言うことだったが、とりあえず手術をお願いすることにした。手術および手術後のことや仕事を休まなければならない期間等を聞いたら、手術の入院は3週間から1ヶ月くらい、その後の病理検査の結果によって、抗がん剤治療をすれば、髪の毛が抜けたりする副作用があるので、半年くらい休むことになるのではと言うことであった。仕事はこれから忙しくなるのでそんなに休むようになったら困るなあと思ったが、命に関わることだからそんなことも言ってられないしと頭がちょっと混乱した。手術前に必要な検査を外来ですると言うことで、早速血液検査をした。それから、13日にMRI、17日にCTと骨シンチの予約をし、17日に診察を受けることになった。結局終わったのは3時過ぎ、職場に戻ったのは4時頃になり、会議は終わっていた。
早速上司に、結果報告。癌であったこと、場合によっては半年くらい休むことになるかもしれないことを話し、ただ、同僚たちには、いきなりではショックだと思うし、手術をしてみなくては先のことも分からないので、検査入院と言うことにしたいと言うことで了承してもらった。同僚たちにもドックで精密検査になったと言うだけで詳しいことは何も言ってないので。

家に帰ってから、夫に話した。夫にも先週の検査の時から多分癌に間違いないと思うことを話していたので、あまりショックは受けていなかったように思う。
とにかく、手術を頑張ろうということになった。