「makoのフォトカフェ」

大好きなデジカメで撮った写真、それを加工した写真なども載せています。

10月のカレンダーと「1型糖尿病を学ぶ会」

2016年10月03日 | カレンダー
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とうとう10月になってしまいました。3日遅れのカレンダーです









9月のある日曜日、娘に誘われ「T1DM MEET UP 2016 in TOKYO ~1型糖尿病を学ぶ会~」に参加しました。
(港区白金・北里大学薬学部1号館、コンベンションホール他)


一人暮らしをしていた二女が、身体に異常を感じて帰って来たのは、今から丁度2年前の2014年9月のこと。
食欲不振、背中の痛み、激しい喉の渇き、そして微熱が続き急激に体重も落ちて・・・。

救急車で病院に運ばれた時には血糖値はすでに500 意識は朦朧としている状態でした。
※ 健康な人の 空腹時血糖・・・70~109
        食後2時間血糖・・・140

それからひと月以上の入院となり、そこで告げられたのは、劇症「1型糖尿病」という聞きなれない病名。
(数万人に一人の発症、殊に劇症は少ないそうです)

「糖尿病」には2種類あることをその時初めて知りました。


● 1型糖尿病・・・2型とは全く異なり、自己免疫不全などから膵臓に炎症が起こり、インスリンが全く出なくなる病気。
        一生、インスリンを補充し続けなければいけない。・・・(自分の身体のリンパ球があやまって内乱を起こし、
自分自身のインスリン工場、膵臓のランゲルハンス島β細胞の大部分を破壊してしまうことで発病します。)

● 2型糖尿病・・・肥満、生活習慣病、遺伝的な要素などからの糖尿病。

2ヶ月に一度の血液検査で「ヘモグロビンA1c」の値が重要視されます。(恐ろしい合併症を起こさないため)
健康な人の数値は4.5~5.4くらいですが、高血糖が続くとその数値は上昇します。


何が大変と言って、「カーボカウント」が一番難儀なことでした。 ※カーボハイドレイド・・・炭水化物

何か食べ物を口にするたびに、その食べ物の炭水化物と糖質の量が必要となり、それによってインスリンを注射しなければいけないからです。
コンビニで売っているパンや麺類には炭水化物の量が記載されていますが、普通のお店の物には記載されていません。
およその量を推察してインスリンを打っても、違っていると低血糖や高血糖で苦しむことになります。
因みに、野菜や肉、魚などはカウントしなくてもいいのです。

発症してからついこの間まで、色々あって入退院を繰り返していました。本人は勿論のこと周りの者にも本当に辛い時期でした。
そして2年が経過した現在、徐々に身体に1型が馴染んでくるのを感じ、
血糖値の変化を体感できるようにもなってきた、と本人は言っています。

幸いなことに資格を持っているので、最近、1型であることを受け入れていただいた新しい職場に就職することができました
職場のスタッフさんたちの暖かい気遣いに感謝しながら前向きに頑張って働いています

ご心配いただきましたみなさまには、本当に感謝しています。



”1型糖尿病は発症率が低いため、誤解を招くことがよくあります。「若いのになぜ」「生活習慣が原因だろう」などと
2型糖尿病と区別されず心ない言葉を投げられてしまうことも多いのです。
そんなマイナーな病気ですが、それをテーマにして楽しみながら情報交換も出来る場を”
・・・ということでこの会が催されました。












このボールペンのような物が、インスリンの注射器です。



血糖測定器・ワンタッチベリオ。












午後から『Answer』という映画が上映されました。
左側の女性は SUSIEさん。この映画の監督です。真ん中は監督の弟さん(1型糖尿病で、この弟さんの事を描いた映画です)
右側の男性はこの映画で、弟さんの役を演じた俳優さん。

日本ではごく低い発症率と言われている「1型糖尿病」。インスリン補充が不可欠なこの病は、
世間での認知度が非常に低く、偏見の目で見られることも多い。このため、病気であることを隠している人も少なくない。

27歳で発症した青年が、葛藤しながらもバンドの仲間に支えられ、ドラムを通じて病気と共に強く前向きに生きる姿を描いた、
実話を元にしたストーリーです。



『1-GATA』 LIVE in TOKYO


全員が1型糖尿病のバンドです。



シンポジューム。1型糖尿病について語るトークセッション。


娘が自分のブログを通じて知り合った1型の友人たちと。



この会のように、年に1~2度ほど、勉強会やセミナーなどが開かれています。
娘は必ず出席し、1型糖尿病専門の先生達からの新しい情報を得たり、そこで友人たちと会うのを楽しみにしています。
そして、ブログで知り合った方たちとの「1型の女子会」も楽しんでいます。

長々と重いテーマについて書いてしまいましたが、読んで下さった皆様に感謝いたします。
世の中にはもっと大変な病気で苦しんでいらっしゃる方達も多いと思いますが、
この様な病気もあるという事を知っていただきたくて、今回は書かせていただきました。