めいすいの写真日記

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ミュージカル「王様と私」・・・ロンドン版

2020-03-14 | オペラ・バレエ

アンナと王がダンスを通じて心通わせるのは、誰もが知る珠玉の名曲「シャル・ウィ・ダンス?」である。

2015年にニューヨーク・ブロードウェイで19年ぶりのリバイバル上演を果たし、トニー賞で4部門受賞に輝いた傑作ミュージカル。2018年に上演され、ブロードウェイに勝るとも劣らない人気を博したロンドン公演の放送、WOWOW 2020年3月7日。 

 1860年代のこと、夫を亡くしたイギリス人女性、アンナは、王子・王女の家庭教師として、シャム(現在のタイ)王国の首都バンコクの王宮に迎え入れられた。シャムの王様は、王子・王女たちに西欧式の教育を受けさせたいと思っていたのだ。

 王様とアンナは、東洋と西洋の習慣の違いや、立場の違いから、はじめは対立していたが、次第に心を通わせ、絆を深めていった。

 一方、隣国から貢物として王様に献上されたタプティムには、実はルンタという恋人がおり、王様に隠れて密かに愛を育んでいた。

                            タプティム(左)とルンタ

アンナは、2人の逢瀬の手助けをする一方、一夫多妻制が認められている王宮が理解できない。また、王様の横暴な態度に、アンナは一度はイギリスに帰ることを決心するが、第一夫人の説得により思いとどまる。

 ある日、イギリスの特使ラムゼイ卿が突然バンコクにやってくるとの知らせが入る。シャムを植民地にするための視察ではと驚く王様に、アンナは西欧式の晩さん会で特使を歓迎し、シャムが近代的な国であるように見せようと提案する。

  

 アンナの提案にのった王様の命令で、国を挙げての晩餐会とタプティムが語りを行う芝居「アンクルトムの部屋」を行う。特使を歓待出来て成功裏に終わるのだが・・・タプティムとルンタには悲しい結末が・・・。

●王様  渡辺謙    
●アンナ  ケリー・オハラ    
●チャン夫人  ルーシー・アン・マイルズ    
●クララホム首相  大沢たかお    

 
●演出 バートレット・シャー


 王とイギリス人女性の愛の物語は“異なる文化的背景を持つ者同士の相互理解”という現代的なテーマで、人々の心を捉え、感動を呼ぶ。出演者も役作りに沿った適切な俳優となっている。ミュージカルスターとしての渡辺謙を見たのは初めてだったが、英語もそつなくこなし、歌も踊りもなかなかのもので、国王役を演じ切ったことに拍手を送りたい。ケーリー・オハラもブロードウェイの花形スターと言われるだけあって、見るものを魅了する。まさに良質のミュージカルいえるものだった。

なお、ケーリー・オハラはメトロポリタン・オペラのオペレッタ「メリーウィドウ」でも活躍しました。

 収録日・収録場所
   2018年8月/イギリス・ロンドン ロンドン・パラディウム・シアター



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