めいすいの写真日記

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新国立劇場バレエ 「白鳥の湖」・・・ 芸術監督 吉田 都

2022-01-31 | オペラ・バレエ

                                                                                                                           NHK BSプレミアム 2022/1/30

 新国立劇場の舞踊芸術監督が吉田 都になって一年、新らたに制作された「白鳥の湖」
・・・永遠の愛が静かな湖畔に舞い降りる。(全4幕)

 華麗な舞、豪華なセットと衣装、にこやかな笑顔など英国ロイヤルバレエや
ボリショイバレエに決して引けを取らない素晴らしいバレエを見せてくれた。

【振付】マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、ピーター・ライト
【演出】ピーター・ライト
【共同演出】ガリーナ・サムソワ
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【管弦楽】ポール・マーフィー指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
【美術・衣裳】フィリップ・プロウズ
【照明】ピーター・タイガン
【制作】2021/10/23
【出演】 
 オデット/オディール:米沢唯 はかなげな姫と魔性の女を抜群のテクニックで踊り分ける
 ジークフリード王子:福岡雄大 戸惑いながら真実の愛を見つける若者を情感たっぷりに演じる
 王妃:本島美和
 ロットバルト男爵:貝川鐡夫
 ベンノ:木下嘉人
 ほか新国立劇場バレエ団

 第1幕【宮廷の庭】 楽しく無邪気な少年時代に終わりを告げる日

   ここ緑美しい湖畔を臨むとある美しい城
ジークフリート王子の成人を祝うパーティーが開かれている
 ジークフリートと踊る城内の若い女性達、豪華な衣装、華麗な踊り、美しい笑顔に惹きつけられ、最初から引き込まれる

   王子は母である王妃から明日の舞踏会で花嫁を選ぶよう言い渡される

第2幕【湖のほとり】 
 王子は悪魔ロットバルトが支配する深い森の湖畔でロットバルトによって白鳥
 に姿を変えられたオデットに出会う

                                         ジークフリートと踊るオデット
 

 湖畔の白鳥の群れも実はみなロットバルトに呪いをかけられた乙女たちだった

  オデットは王子に、まだ恋をしたことのない青年による永遠の愛の誓いだけがロットバルトの
魔力に打ち勝つことができること、そしてもし誓いが破られれば白鳥たちは二度と人間に戻れないことを告げる

                    有名な四羽の白鳥の踊り

第3幕 【宮殿の広間】  舞踏会  愛の試練が訪れる
          各国の姫達を招いた舞踏会が始まる。ハンガリーの踊り、ナポリの踊り、マズルカなどが行われる

その後に、ロットバルトと娘のオディールが舞踏会に現れる。なんとオディールはオデットにそっくり

 オディールは、高度なテクニックの32回転ルッツを踊る
   王子はオディールの妖艶な魅力に幻惑されオディールに愛を誓ってしまう            

 その窓辺には必死で訴えかけるオデットの姿が・・・

第4幕 【湖のほとり】悲しみに沈む白鳥たち
      畔では王子の裏切りを知った白鳥たちが深い悲しみに沈む

   深い霧の中に悲しみに満ちた白鳥たちが浮かび上がる

 王子は悔恨の情に責めさいなまれ、オデットに許しを乞う

そこにロットバルトが現れる。ジークフリートはロットバルトに決死の闘いを挑み、倒す



   しかし、ジークフリートは湖に向かったオデットを追うが、すでに身を投げていた
 ジークフリートもその後を追う。ベンノも駆けつけたが間に合わなかった
 ベンノに運ばれてくるジークフリートの亡きがら
 背景にオデットとジークフリートの亡霊が浮かび上がる 

 【感想】
     新国立歌劇場バレエ団の重要な演目のひとつである「白鳥の湖」。コロナ禍の中、吉田都 
 舞踊監督になって1年目、新制作となって演じられた。
 出演者全員、粒選りのダンサーが満を持して素晴らしいバレエを見せてようとしていて熱気が、
 ひしひしと伝わってくる。
     音楽、衣装、セットはもちろんのこと、演出も素晴らしく、吉田都監督の意気込が良く現れていた。
  新国立劇場バレエ団は「日本のバレエ界の宝」良いバレエを今後も、演じ続けて貰いたいと思う。

     (了)


パガニーニ作曲「バイオリン協奏曲第1番」・・・フランチェスカ・デゴ(Vn)

2022-01-26 | クラシック音楽

                                      NHK Eテレ  2021/1/23

 パガニーニは「悪魔の化身」(演奏技術を魂を売り渡して手に入れた)と言われ、
 入場料を3倍にしても、いつも完売、演奏会場は1時間前に超満員、演奏中に女性客が気絶、
  弦1本でも演奏、目にも止まらぬ超速弾き・・・・と形容する言葉が有り余るパカニーニ像。
 その彼の作品を「明るく優美なメロディーと超絶技巧でバイオリンの魅力が際立つ作品」
として披露しようとするN響第1944回演奏会 ファビォ・ルイージ(次期N響首席指揮者)指揮果たして・・・ 

独奏者フランチェスカ・デゴの言葉と注釈
パガニーニのコンクール入賞以来、かれこれ13年間この曲を弾き続けていることになります。
この曲にはとても愛着があり私を代表する曲だと思っています。
N響との初共演で演奏出来るのは幸せです。           

■パガニーニの愛器 ガァルネリ・デル・ジェス「イル・カンノーネ (大砲)」

  フランチェスカ・デゴは一度弾く機会を得たようです

 バイオリニストの王が使っていた楽器を弾くのは信じがたい感動です。
 楽器には彼の手や顎を乗せた傷跡が残っていたり、小さな傷なども修理されることなく当時のまま
残っていました。その感動たるやまさに強烈なものです。彼が作曲した時に聴いていた音なのです。
  パガニーニは「イル・カンノーネ(大砲)」を40年間使っていたそうです。彼の功績、彼の音楽全てを
「イル・カンノーネ」で成し遂げたということですよね。
   彼のことを語る上で最も身近なものであるということです。
その感動があまり人強すぎて初めて楽器を渡されたときには、座り込んでしまい涙が出て来ました。本当に。

【注釈】 賭博で賭けたヴァイオリンを取られてしまったバガニーに1802年ヴロンという商売人が
このグァルネリのヴァイオリンを演奏会で使用してほしいことを申し出た。パガニーニはそれを承諾し、
演奏会でこのヴァイオリンを使用したところ演奏会は予想以上の成功を収めた。
あまりの素晴らしい響きに驚嘆したリヴロンは、貸与したヴァイオリンをパガニーニに譲渡する。
パガニーニはリヴロンの好意に対し「今後このヴァイオリンを他人には使用させない」との誓いを立てる。
以後パガニーニはこの楽器を音の大きさから「カノーネ(大砲)」と命名し、終生愛用した。

■パガニーニ作曲 バイオリン協奏曲第1番

   パガニーニを知り、愛するためにはイタリア・オペラ、特にロッシーニを愛することが必要だと思っています。
   ロッシーニは「パガニーニがオペラを作曲していたら、僕らはみんな失業だ」と語っていました。
パガニーニがイタリア式の旋律と歌心を巧みに取り入れていたかを示すものです。後にベルカントと呼ばれました。

   第1番の後半は,私はその先を行っているのではないかと思います。その後のヴェルディにみられる
ようなある種のドラマ性に到達しているのではないかと。あの暗く陰うつな色彩がすでにあるのです。
非常に劇的な迫力がありオベラ的な曲でこの点も考慮すべきだと思います。バイオリンの演奏ではなく
声楽に着想を得る方が良いのではないかと思うのです。
この曲の演奏は曲芸ではなく本物の舞台なのです。
   パカニーニノ演奏は見事だったに違いありません。私も見てみたかったです。
   パガニーニは偉大なる劇場人でしたから。
   ですから、ぜひ劇場のオベラ作品のようにこの曲を聴いてみて下さい。

【注釈】  
 シューベルトはパガニーニがウィーンに来た時、家財道具を売り払ってまで高いチケットを買って
 パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番の演奏を聴いている。
そして、「第二楽章のアダージョでは天使の声が聞こえたよ」と感激した。派手な超絶技巧よりも
イタリアオペラに近い音色の美しさをとらえるシューベルトの鋭い感性が覗える。フランチェスカ・デゴの言葉にも近い。
 なお、この曲の第三楽章には「鐘のロンド」を持っていて、晩年リストがこの曲を元に「ラ・カンバネラ」を作曲した。

【アンコール曲】
  パガニーニ作曲 24の奇想曲(カプリース)から第13番
 俗称「悪魔の微笑み」として知られる曲である。適切な選曲であった。

【感想】  パガニーニの新たな面を知ることができて有意義な演奏会を見ることができたと思う。

    なお 映画「パガニーニ・・・愛と狂気のバイオリニスト」(めいすいの音楽随想)にも詳しい話が載せてあります。


映画「東京物語」・・・ 名匠 小津安二郎監督作品 4Kデジタル修復版

2022-01-23 | 映画

                                                                                      wowow 2022/1.23

名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、
戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった
“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。

 尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に
上京する。しかし医者(医学博士)の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの
生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男昌二の妻・紀子だけ
が彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

【監督】 小津安二郎
【脚本】 野田高梧、小津安二郎
【撮影】撮影 厚田雄春
【製作】松竹 1953年 2時間16分

【配役】
 平山周吉・・・笠智衆  尾道に妻と次女と共に暮らしている。
 とみ・・・東山千栄子       周吉の妻。
 紀子・・・原節子           戦死した次男の妻。アパートで暮らしている。
 金子志げ・・・杉村春子  周吉の長女。美容院を営む。         
    平山幸一・・・山村聡     周吉の長男。内科の医院を営む。
 文子・・・三宅邦子         幸一の妻。
 京子・・・香川京子     周吉の次女。小学校の教員。
 平山敬三・・・大坂志郎      周吉の三男。国鉄に勤務している。
 服部修:十朱久雄           周吉の旧友      
 沼田三平・・・東野英治郎    周吉の旧友。

【あらすじ】

東京に着いた日の顔合わせ、手前 平山周吉(笠智衆)・平山とみ(東山千栄子)
後列左から 平山幸一(山村 聰)・平山文子、紀子(原節子)、金子志げ(杉村春子)。

             熱海の海岸で話をす周吉ととみ

 幸一と志げは金を出し合って両親を熱海に送り出す。しかし志げの選んだ旅館は
品のない安宿で、夜遅くまで他の客が騒いでいるため二人は眠ることができない。
翌日、二人は尾道に帰ることに決め、予定を切り上げていったん志げの家に戻る。
ところが志げは、今夜は同業者の集まりがあるのでもっと熱海でゆっくりしてきて
ほしかったと迷惑そうな態度を取る。

 ふたりは「とうとう宿なしになってしもうた」と言いながら今夜泊まるところを思案し、
狭い紀子のアパートにはとみだけが行くことにする。
 紀子ととみは親しく語り合い、紀子の優しさにとみは涙をこぼす。
一方周吉は尾道で親しくしていた服部(十朱久雄)を訪ねるが、服部は家に泊める
ことはできないから外で飲もうと言い、やはり尾道で親しかった沼田(東野英治郎)にも
声をかけて三人で酒を酌み交わす。結局周吉はしたたかに酔い、深夜になってから
沼田とともに志げの家に帰ると、ふたりとも美容室の椅子で眠り込んでしまう。
志げは夫に対して父への文句をぶちまける。

 翌日、皆に見送られて帰路の列車に乗ったふたりだったが、とみが体調を崩し、大阪で途中下車して
三男の敬三(大坂志郎)の家に泊めてもらう。回復したとみと周一は、子供たちが優しく
なかったことを嘆きながらも、自分たちの人生はいいものだったと語りあう。

ふたりが尾道に帰ってまもなく、母が危篤だという電報が届き、三人の子供たちと紀子
は尾道にかけつけるが、とみは意識を回復しないまま死んでしまう。 

   葬儀の朝、海岸を眺めていた周吉に 敬三が倉敷に戻ってきたと呼びに来る紀子。
「今日の朝焼けは美しかった。昼は暑くなりそうだ」と語る周吉。

とみの葬儀が終わった後、幸一、志げ、敬三の三人は紀子を残してさっさと帰ってしまい、京子は憤慨するが、
紀子は義兄姉をかばい、若い京子を静かに諭す。

 紀子が東京に帰る日、周吉は紀子の優しさに感謝を表し、早く再婚して幸せになってくれと伝えて、
妻の形見の時計を渡す。紀子は声をあげて泣く。

小学教員の三女の京子は、紀子の乗っている東京行きの列車の時刻を測っている。

そして、教室の窓から東京行きの列車を見送る。

 帰りの車中で周吉から貰った時計を手にする紀子。

【感想】落ち着いた表現で丁寧に描かれた作品であり、出演者の気持ちが
  よく伝わって来る。出演者は適役で演技も素晴らしい。
  名画にふさわしい内容といえる。 
    ポスターには「香り高き詩情 美と哀愁の芸術作!」とあるが看板に偽りはない。
    「美」というのは、作品全体の雰囲気を言っているのだろうが、私には原節子、香川京子
  の二人の美人女優があてはまるように思えたので二人の場面を追加した。

(了)


映画「晩春」・・・ 名匠 小津安二郎監督作品 4Kデジタル修復版

2022-01-19 | 映画

 

                                   wowow 2021/1/17

小津安二郎監督が広津和郎の小説「父と娘」を原作に父娘の絆を描いた名作ホームドラマ。
小津監督が娘の結婚や親の孤独を題材にした初めての作品で、その後の小津作品の作風を決定づけた。
1949年度の「 キネマ旬報 ベスト・テン」の日本映画部門で1位に輝いている。
  日本国外でも非常に高い評価を得ており、英国映画協会(BFI)選定の2012年版「批評家が選ぶ
史上最高の映画トップ50」で15位となっている。

【監督】 小津安二郎
【原作】 廣津和郎「父と娘」より
【脚本】 野田高梧、小津安二郎
【撮影】撮影 厚田雄春
1949年製作/108分/松竹

【配役】
 曾宮周吉 ・・・ 笠智衆
 紀子 ・・・原節子
 北川アヤ ・・・月丘夢路
 田口まさ ・・・杉村春子(文学座)
 勝義 ・・・青木放屁
 服部昌 ・・・宇佐美淳
 三輪秋子 ・・・ 三宅邦子
 小野寺譲 ・・・三島雅夫

【あらすじ】
  大学教授の周吉は早くに妻に先立たれ、娘の紀子と2人きりで鎌倉に住んでいる。
いまだに独身の紀子を心配する周吉だったが、周吉の妹まさが縁談を勧めても紀子は頑なに受け入れ
ようとしない。周吉はそんな紀子に、自分も再婚を考えていると告げる。

【感想】
 この映画は公開が戦後4年しか経っていない時期のものである。この時代はまさに貧困の時代で、
多くの人が満足に食物すら取ることが出来なかつた。服装、住居も勿論である。
 そして、この映画を見て、裕福な理想の家庭を思い浮かべたことだろう。

 紀子のなんでもない服装にも優雅さを感じさせる。イチゴの大きなショートケーキも手に入らない貴重品である。

 従って、この映画に描かれているのは,本当に裕福な人々の人の話である。
また、個人がカメラを持つことも考えられない時代だった。映画の中でも結婚式の記念写真を珍しそうに見ている場面がある。
 お見合いの場は能楽堂というのも裕福な人達しか出来なかったことだろう。電話は一般家庭には普及していない時代である。
 銀座でバイオリンの演奏会を聴くというのも同じである。映画では「巌本真理 提琴 独奏会」となっていた。
ピアノ伴奏もないみたいです。

 鎌倉の七里ヶ浜をサイクリングする紀子と服部(周吉の部下後に別の女性と結婚)
 このシーンも、将来はこうしたことも出来るようになるのかなということ。

周吉は紀子に見合い話を進めようとする。

 紀子の花嫁姿。いかに戦後まもなくとはいえ、さすがに三つ指を立てて別れの挨拶を告げる紀子の美しさは
特筆すべきものである。

 映画の撮影は当時の撮影機材の可搬性の問題もあり、ローアングルでの固定である。
それがかえって、この映画の安定感を印象づけている。カメラワークも苦労したと思う。
その撮影手法の一部が現在にも引き継がれているのではないだろうか。
 封切りしてから70年以上、経過してしまったけれど、ホームドラマとして、あまり違和感を感じない
のは不思議なことでもあり、素晴らしいことだと思う。映画が封切られた当時の方が明るい未来を感じ、
夢見ることがことができたのではないか。


ブルックナー「ロマンチック」・・・ N響次期首席指揮者ファビォ・ルイージ

2022-01-17 | コンサート

                                         2021/1/16 Eテレ

 2021年9月から3年間、N響の次期首席指揮者となったファビォ・ルイージの顔見せ公演が
 2020年11月18日にN響第1943回定期公演(1月16日放映)として東京芸術劇場で行われた。
 今後のN響の顔となるファビォ・ルイージってどんな人って興味が沸いてくる。

 なぜ、この曲を選んだのか?
 私のプログラム構成の主軸の1つ、オーストリア・ドイツ後期ロマン派の音楽だからです。
 そして、ブルックナーの交響曲のなかで、第4番を選んだのかは人気もあり、重要であると感じたからです。
 N響の能力の大きな特質を見せるのに最適な曲のひとつではないかと思うのです。

 ルイージが現在得意とするブルックナー曲であるので、聴き応えのある演奏となった。
ただ、管楽器の響きは良かったが、長い曲でもあり、ややまとまりにかける部分があったような気がする。
 今後はどんな演奏をしてくれるのか楽しみである。

次期首席指揮者として
 N響はドイツ音楽を演奏してきた素晴らしい伝統があります。
 私の前任者の多くは,このタイプの様式のスペシャリストでした。
 たちえばサヴァリシュやスウィトナー、ブロムシュテット が多大な影響を与えました。
 今後のプログラムの中心軸のひとつはブルックナーの交響曲そして
 ブルックナーの時代と関係の深いブラームスやマーラーやフランツ・シュミットも再登場する予定です。
 私の構想の中で重要なのはN響の偉大なレバートリーに少し回帰するということです。

 最近放映されたルイージの若き頃のベートーヴェンの交響曲第7番の指揮は勢いがあって良い演奏だったし、
今日の番組の終のレスピーギの「ローマの噴水」やドビッシーの「海」の演奏も良かったと思う。

 首席指揮者として今後は秋から正式に登場するのかと思ったら、次のN響第1944回定期公演(1月23日放映)
にも続けて登場する。
 バガニーニのバイオリン協奏曲第1番(Vl. フランチェスカ・デゴ)とチャイコフスキーの交響曲第5番を
指揮するという。契約はどうなっているの?と聞きたくなるが・・・。9月までは客演指揮者ということでしょう。

 さて、どんな演奏会になるのか、ルイージがどんな演奏をしてくれるのか期待したい。


エビ玉天津飯・・・大阪王将・志木店

2022-01-14 | 外での食べ物

 今まで食べたことがなかった天津飯。大阪王将の天津飯は美味しいと聞き、食べてみることにしました。
 ただの天津飯だと卵の中に何も入っていないのは、どうも寂しいし、美味しさが出ないと思って、
エビ入り(673円内税)にしました。
 しかし、出された容器に盛られて出て来た卵に包まれた御飯は表面が真っさらです。
 食べるまえに、本当にエビが入っているのかと箸で探し出しましたが、やはりしっかりとエビは入っていました。
 味は、薄味で品があります。値段は変わりませんが、ラーメン・餃子・炒飯とは、同列に並べたくない高級感がありました。 

 ところで、天津飯は、中国の天津市周辺で食べられる料理かと思っていたのですが、
「とろーり、ふんわり」のあんかけ風味は日本独特のもので、中国にはないとのこと。

 大阪王将の餃子も独特の風味があり、伝票には復刻創業餃子(265円内税)と書いてありました。

 大阪王将志木店、志木駅南口前、徒歩5分。新座市東北2-30-16、TEL 048-485-544


早咲き水仙 ・・・ ペーパー ホワイト

2022-01-12 | 

 スイセン(水仙)の仲間、ペーパー ホワイト(Paper White)と呼ばれます。英名も(paper white narcissus)。
 知り合いの家の庭に咲いていました。
 ひがんばな科スイセン属の多年草で(日本水仙、房咲き水仙などともに) 開花時期は12月から2月頃まで。
 3月中旬頃から咲き出すものは花がひとまわり大きいものが多い。
(ラッパ水仙、口紅水仙などの遅咲き系)は、3月から4月頃に開花します。

真っ白な清楚な姿で冬の日に映えていました。つぼみが沢山着くいて,今後も咲きそうです。


小さな鏡開き

2022-01-11 | 家での食べ物

 今年の我が家の鏡餅はとても小さい。でも今日は1月11日なので鏡開きをすることに。

 ところが、ケースから取り出して、小さくしようとしたら硬くて手ではとても、ちぎれない。
 仕方なく包丁を手にすることに  (^_^;) お汁粉に入れるのは僅かで済むのですが・・・

 やっとの思いでお汁粉を作ることができました。


アイスチューリップ・・・武蔵丘陵森林公園

2022-01-10 | 

 アイスチューリップが武蔵丘陵森林公園、都市緑化植物園の展示棟花壇の外周に800本ほど植えられています。
   12月下旬から咲き始め、1月15日頃まで楽しめるようです。
「 球根を低温で処理することで、季節を変えて咲かせたチューリップ。気温が低いので花持ちが良く、
春よりも長く楽しめる」とか。
 花の少ない、この時期に美しいチューリップが見られることはうれしいことです。

  このオレンジ色の品種は オレンジプリンセス。

   こちらの白色の品種はホワイトドリーム。この白色のチューリップは育てやすいのか、一番多く咲いていました。

   黄色の品種はイエローフライト。

 凍結する朝のうちは、株が倒れ気味になってしまうので、時間が経ってから見るのが良いようです。


七草がゆ

2022-01-07 | 家での食べ物

今日は一月七日で「七草がゆ」の日。お正月で弱った胃を休めるためと言われています。

春の七草は、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)」です。
都会に住む人にとっては手に入らないので、お店で売っているセットを買いました。

 地方によって、粥に入れるものも違うようです。お餅を入れるところはあるとか。
   女房は母親から伝承された「七草なずな 唐土の鳥が日本の国に渡らぬ先に
ストトントントン トントントン」と唱え言を言いながら七草を刻んだとのこと。
 お粥に大葉とウニ少々載せました。おかずには、まぐろの刺身を。とても美味しく食べられました。


NHKニューイヤーオペラコンサート2022

2022-01-06 | オペラ・バレエ

                                      NHK Eテレ 2022/2/3

  今年も、恒例の「ニューイヤーオペラコンサート」(第65回) が1月3日に東京芸術劇場で
  行われました。
  コンサートのテーマは特別編「それでも人は歌い続ける」(出場者名・・・敬称略)

  司会者は久保田祐佳アナウンサー・檀ふみ・黒田博。
  管弦楽は、阪哲朗指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
  阪哲朗は、あまり馴染みがないけれど、ヨーロッパで活躍するオペラ指揮者。

 今回は放映されたオペラの曲目のうちから13曲を掲載しました。

オープニング

ヴェルディ作曲 歌劇「椿姫」から乾杯の歌「友よ、さあ飲み明かそう」
 冒頭にふさわしい名曲である。

 アルフレードの笛田宏昭が華やかに歌い始める。

 続いてヴィオレッタの歌を森麻季が歌い、合唱となる。

プログラム前半

■ ヴェルディ作曲 歌劇 リゴレットから「あれかこれか」

ヴェルディの歌劇の中でも女好きの代表マントヴァ公爵の歌を若手テノールの宮里直樹が伸びやかに
歌い上げてくれた。

■ ドニゼッティ作曲「連隊の娘」から「みんながごぞんじ」

 連隊の兵士の憧れのマリーの歌うコルラトゥーラ・ソプラノの歌声が素晴らしい。高橋維は「魔笛の夜の女王」も歌うとのこと。
  ただ「連隊の娘」に「さあ来た、コノヤロウ、ほら来た、コンチクショウ」などというセリフはあったかなあ。

■ ロッシーニ作曲「セビリアの理髪師」から「陰口はそよ風のように」

 ロジーナを恋をしているアルマヴーヴァ伯爵を追い払おうとする音楽教師ドン・バジーリオの歌。
オペラの中では聞き逃してしまいそうな曲だが、ロッシーニらしい軽やかな曲である。
妻屋秀和のバリトンらしい渋い声が魅力的である。

モーツアルト作曲 歌劇「魔笛」から「恋を知るほどの殿方には」
       ハパゲーノ 黒田博、パミーナ 砂川凉子

 パミーナを歌う砂川凉子のソプラノは柔らかい声で聞きやすく、とても魅力的。
 舞台に「魔笛」の雰囲気はないが、それはそれでモーツァルトらしい曲である。

モーツアルト作曲 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から「みんな楽しくお酒を飲んで」

 このオペラ、無類の女好きのドン・ジョバンニは憎まれ役となっているが、この曲はテンポも良く印象的。
大西宇宙が好演し、とても楽しめた。

ビゼー作曲 歌劇 歌劇「カルメン」から セギデテーリャ「セビセリアのとりで近くに」

 歌劇「カルメン」の中でもおおいに酒を飲み、歌い、踊りが盛り上がるカルメンの仲間達の居酒屋。しかし、カスタネットを叩き、
 フラメンコのリズムで踊らなければカルメンの個性が残念ながら出てこない。

歌劇「カルメン」から闘牛士の歌「諸君の乾杯を喜んで受けよう」

 背景に闘牛の牛が映し出されて動くなど迫力十分。

 闘牛士の服装で歌うのも素晴らしい。
 実際のオベラでは歌の場所は、リーリャス・パスティヤの店の中なので背広で歌ったりすることも多い。
 やはり闘牛士の服装の方が雰囲気は出る。取り巻きの女性達が闘牛士を前に黙ってはいられない様子が描かれる。
 この演奏会の方が背景が実は「闘牛士の歌」にふさわしい。

プログラム後半

■ コルンゴルト作曲  歌劇 「詩の都」から「私に残された幸せ」

後期ロマン派、ウィーンの作曲家コルンゴルド。弱冠20才の時の作品だという。
マーラーを彷彿とさせるとも言われる管弦楽に乗って、森麻季が熱唱し伸びやかで美しい歌唱を聞かせてくれた。
本コンサートでも印象に残った曲のひとつである。

 ワーグナー作曲 歌劇「ワルキューレ」から「冬の嵐は過ぎ去り」

 やはり、このコンサート、ワーグナーの歌は欠かせない。聴き応えのある曲である。
 イタリア・フランスオペラ役が得意という村上敏明がジークムントの歌を堂々と歌う。

プッチーニ作曲 歌劇「トスカ」から「星はきらめき」 

 司会の檀、黒田両名が話題にした悪役スカルピア(警視総監)は唖然とするほどの悪役ぶりだが、
 両名はこのオペラを、演じるとすれば、スカルピア役をやりたいとのこと。
 実際の社会では起こることがまれだからとのこと。ちょっとびっくり。

 そのスカルビアのために死に至るカヴァラドッシの生への執着を福井敬が切々と歌う。背景は星がきらめき美しい。

 2018年のニューイヤーオペラコンサートでスカルピアの「行けトスカ」が青山 貴によって合唱「テ・デウム」とともにうたわれている。

プッチーニ作曲  歌劇「蝶々夫人」から花の二重奏「策の枝をゆすぶって」

       蝶々夫人 小林厚子  スズキ 山下牧子

 三年ぷりのピンカートンの船が沖合に来たことを知り、喜びに溢れる蝶々夫人、聴き応えのあるスズキとの二重唱だ。

■ レオンカヴァレッロ作曲「衣装を着けろ」 

 カヴァリレア・ルスティカーナとともにヴェリズモ(写実主義敵な)オペラの傑作。

 旅芸人一座のカニオは妻に裏切られてもなお道化を演じ、舞台で妻を殺害。
 実話を元に作られたオペラの劇的な緊張感に溢れるアリアを 笛田宏昭が見事に歌う。

フィナーレ
    ヨハン・シュトラウス作曲 喜歌劇「こうもり」から 「ぶどう酒の燃える流れに」                          

                      出演者全員       

 指揮者の阪哲朗は指揮が軟らかで見ていて安心感があった。節目、節目の動作もリズミカルで合格点である。
 今年はコロナ禍ということもあって会場には観客が入場制限のため、まばらであった。
 来年は、もっと賑わいのある舞台となることを願っている。

(了)


2022年箱根駅伝・・・青山学院大学が大会新記録で総合優勝(6回目)

2022-01-03 | スポーツ

 

  青山学院の高橋選手は 2位の帝京大学に2分37秒、3位の駒澤大学に3.分28秒差を付けて復路をスタートした。
    ここ数年、青山学院は優勝を逃すことはあっても復路優勝をしている。
選手層も豊富なので、この差があれば順調に走りきれば優勝の可能性は高い。
 優勝候補の一角、駒澤大学は、3分28秒差はかなりキツい、頑張りを期待したい。
 一方、伝統校の中央大学は、ここ9年シードを逃してきた。今年は一区の活躍もあり、シードを確保をして欲しい。

青山学院は9区まで危なげなくトップを独走、中村選手は14年ぶりに46秒も更新する区間新記録を出した。


 青山学院の中村選手が最終10区でも区間新記録だし、青山学院大学が大会新記録で総合優勝した。2年ぶり6回目。

復路も圧倒的な強さを見せ復路優勝も果たした 。 

 優勝 青山学院 
 2位 順天堂大
 3位 駒澤大学
 4位 東洋大学
 5位 東京国際
 6位 中央大学 
 7位 創価大学
 8位 国学院大
 9位 帝京大
  10位 法政大

 以上10位までが来年度のシード校

   順天堂大学が2位に入り、伝統校が復活したのは好ましい。中央大学も6位でシード権を確保した。よく頑張ったと思う。

 また、今回の大会ではどのチームにも大きなプレーキが無くよく鍛えられていた。


2022年第98回箱根駅伝・・・往路は青山学院大学が優勝

2022-01-02 | スポーツ

  2022年、第98回箱根駅伝が8時スタート。歴史と伝統の人気スポーツは、
年を追うごとに人気が上昇し、予選会を勝ち抜き、本選の20チームとして出ることさえ
困難になっている。
当然、選手の持ちタイムも厚底シューズの普及・改善もあって向上し、高速駅伝となっている。
 今大会の優勝の前評判は駒大、青学大の2強、他に昨年準優勝の創価大、新興の東京国際大、
安定感の東洋大などといわれている。
 どこのチームが栄冠を手にするのか。どんなドラマが待っているのか。興味が尽きない。
  特に花の二区は1万メートル27~28分台の選手が激突する。中でも駒大田沢に期待したい。
また、箱根の上り5区では「山の神」が現れるのか、一人の力で順位が大きく変わることがあるので見逃せない。

1区は中央大学の吉居選手が激走、34秒も更新する区間新記録を出す。

2区は日本長距離界のエース駒澤大学の田澤選手が、中央大学の手島選手をとらえ首位に立つ。

3区は青山学院の一年生太田選手が好走し首位で4区の飯田選手にタスキを渡す。

青山学院大学は4区が無難にタスキをつなぎ、最終5区で一年生若林選手が往路優勝のテープを切る。

往路成績 時間はトップとの差(分)

    1.青山学院大学 ---
       2.帝京大学   2:37
   3.駒澤大学   3.:28
   4.国学院大學  3:43
   5.順天堂大学  4:04
   6.中央大学    4:18