めいすいの写真日記

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映画「レベッカ」・・・ヒチコック監督作品

2021-01-23 | 映画

                                 NHK BS シネマ 2021/01/20

 巨匠アルフレツド・ヒチコック監督唯一のアカデミー受賞作品。光と影を上手く生かした美しい映像は撮影賞も受賞している。

 モンテカルロで大富豪のマキシムと出会い、結婚した”わたし”は、イギリスのマンダレーへやって来る。しかし、その邸宅は豪華絢爛ではあるが、なぜか活気が無く、事故死した前妻レベッカを慕う使用人ダンバース夫人に冷たくあしらわれるのだった・・・。女性主人公は一人称で語られる。

【監督】アルフレツド・ヒチコック
【原作】ダフネ・デュ・モーリア
【撮影】ジョージ・バーンズ
【出演】ローレンス・オリビエ・・・マキシム・ド・ウィンター
    ジョーン・フォンテイン・・・わたし
    ジョウジ・サンダース・・・ジャック・ファヴェル
    ジュディス・アンダーソン・・・ダンバース夫人
【製作国】アメリカ
【製作年】1940
【原題】REBECCA

 アメリカ人の富豪ヴァン・ホッパー夫人の付き人としてモンテカルロのホテルにやってきた”わたし”は、そこでイギリスの大金持ちであるマキシムと出会い、2人は恋に落ちる。マキシムは1年前にヨットの事故で前妻レベッカを亡くしていたのだが、彼女はマキシムの後妻として、イギリスの彼の大邸宅マンダレーへ行く決意をする。

マンダレーにあるマキシムの大邸宅はまるでお城のよう。

 

マキシムの後妻としてとして初めて訪れた邸宅には多くの使用人が待っていた。

 結婚生活を控えめながらやっていこうとする彼女だったが、かつてのレベッカづきの使用人で、邸宅を取り仕切るダンバース夫人にはなかなか受け入れてもらえない。
 ”わたし”は精神的に追い込まれていくようになる。

食堂で夕食を取るマキシムと”わたし”

暖炉のある居間に入っていく”わたし”

 邸宅の一番立派な部屋は西館二階の海の見える部屋で未使用。前妻のレベッカが使っていた。恐る恐る入っていくがダンバース夫人に見つかってしまう。

 居間で前妻レベッカの手紙を調べていくうちに、”わたし”は仮装舞踏会を自ら開催し、マンダリーの以前の活気を取り戻そうとする。

 ”わたし”は仮装舞踏会の衣装をどのようにしようかと思案するが、ダンバースの薦めにより、階段上にある先祖のキャロライン嬢の肖像画の服装にする。「マキシムもお気に入りの絵だ」ということも聞いたからである。
 しかし、この豪華なドレスを着ている”わたし”を見たマキシムは不機嫌になり、「一体 何のマネだ 何でもいいから着替えてこい 早くしろ 聞こえただろ」と言い放つ。衝撃を受けて西館二階の部屋に飛び込む”わたし”待っていたのはダンバース夫人だった。
 それは、”わたし”の姿があまりにもレベッカにそっくりだったからである。ダンバースの計略にかかってしまったのである。

 「1年前の奥様を見ているようでした」「旦那様の目は奥様を亡くした頃と同じまま」
「夜も眠れず 一晩中屋敷の中を行ったり来たり」「奥様の後釜に座ったつもりでしょうが・・・」「あなたなんか奥様の足元にも及ばないのよ」「奥様がかなわなかった相手は海だけです」「マンダレーから出て行っては?」「奥様との思い出があれば旦那様は生きていける」
 絶望した”わたし”は、この部屋の窓から飛び降り自殺を図ろうとする。

  その時だった。難破船が見つかったという花火が打ち上がる。
「難破船だ 岩に衝突した」「沿岸警備隊を」「入り江に急げ」我に返った”わたし”は浜辺に急ぐ。
 ここから、ストーリーは、予想もつかない方向に急展開する・・・・・・。 

 【感想など】
■映画の題名である「レベッカ」が一度も出てこないことが興味深い。故人だからという理由があるにせよ回想シーンで出て来てもと思わないこともない。
■”わたし”もレベッカと同じ結末になるのではという感想文を書いていた人がいたけれども、そんなことはないと思う。”わたし”の生き様は素晴らしい。まさにラブロマンだと思う。それと”わたし”は美しく、とても魅力的である。
■”わたし”役の フォンテインは『レベッカ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、翌1941年に同じくヒッチコック監督作品の『断崖』でアカデミー主演女優賞を受賞した。フォンテインはヒッチコックの監督作品でアカデミー賞を獲得した、ただ一人の俳優となっている。
■最終シーンのマンダレーの邸宅の焼失は、映画「風と共に去りぬ」の火災シーンを思い浮かべてしまった。 



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