【赤羽】コーチングを使ってお子さまの可能性を伸ばすピアノ教室★松本美和ミュージックアカデミー

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私が子育てで学んだこと

2010-07-17 00:10:06 | 子育て
 思えば2年前の同じ時期に息子は右手首を骨折した。

 都大会ベスト16に選ばれた試合の終了1分前。
 ライン際のボールをキープしようとしていた時不自然な倒れ方をした。

 すぐに起き上がって再びボールを追い始めた息子の右手は
 なぜかダランとしていて見ていた私は嫌な予感がした。

 勝利した試合の後、
 連れて行った地元の病院で
 息子は右手首を骨折していることが分かった。

 3日後には初のベスト8を賭けた試合が行われる。
 息子は泣き、そして整形外科の先生に頼んだ。

 『サッカーは手は使わない。
 ギプスをソフトなものに交換してほしい。
 そうすれば試合に出られる』

 娘のときと違って、
 先生は試合に出ていいとはおっしゃらなかった。

 『確かにサッカーは手を使わないスポーツかもしれない。
 ただボールを追い続ける選手たちは
 どの方向から突進してくるかわからない。
 その時の危険を考えると私は許可ができない。
 でもどうしてもと思うならギプスをハードからソフトに変えてあげるから、
 家でもう一度じっくり考えてもう一度来なさい』

 これまでもずっとお世話になってきた先生だから
 息子の気持ちは私以上にわかってくださっていたと思う。
 ただ、その時の私も
 息子に『試合に出ないで!』とは言えなかった。
 ただただ、そばで涙を流すしかなかった。

 息子は家には帰らず
 そのままサッカー部の監督のもとに向かった。
 監督は息子の姿を見るなり
 『ムリだな。』
 と一言おっしゃった。
 
 あとで聞くと、
 息子はその監督さんの言葉で心が軽くなったと言っていた。
 彼なりにチームの中での自分の責任を強く感じていたのだと思う。

 息子はそのまま自宅に戻り病院には戻らなかった。

 試合には出られず
 ベンチにも入れない息子を
 チームメイトはあたたかく迎えてくれて、
 私はその時のことを思い出すと今も涙が出る。

 そのチームメイトとは
 今だに月に一度(もっと頻繁かも・・・・)
 なんだかんだと理由をつけては
 集まって遊んでいるようだ。
つい先日も、みんなで中学に出向き 
 在校生とサッカーの試合をやってきたと
 嬉しそうに話してくれた。

 信じられないアクシデントが起こった時、
 驚きと悲しみのあとに
 素敵なプレゼントが舞い込むことがあることを
 私は子育てをしながら学んだ。

 子育てって悪くない
 大変なこともたくさんあるけど・・・
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