中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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城下町金沢の景観をデザイン

2007-09-22 | 金沢を歩く
城下町金沢の景観をデザイン
景観計画で色彩やデザインの規制が強化される金沢市内=2006年12月、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から
景観計画で色彩やデザインの規制が強化される金沢市内=2006年12月、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から
 
金沢市内のビルや住宅の色彩、デザインに関する規制が強化される。
2008年度策定を目指す景観計画で、市内の区域ごとに建物の色あいや明るさなどの数値基準を設け、制限する方針を固めた。具体的な数値を示して規制するのは全国でも珍しく、街並みにそぐわない建物の所有者には罰則を科す。2014年度とされる北陸新幹線金沢開業をにらみ、歴史的な街並みを保全し、景観向上を図る。

 現行の規制では、市内に36の伝統環境保存区域と、13の近代的都市景観創出区域を設定している。各区域ごとに建物の色彩のほか位置や高さ、デザイン、広告物、設備、緑化のなど基準を決めているが、「周辺に調和した色彩」「茶、グレーなどを基準とした色彩」などと抽象的な表現にとどまっている。罰則はなく、違反者には指導や勧告しかできない。 景観計画は景観法に基づき、対象を市内全域とする。計画で設定された区域ごとに建築物の色彩やデザイン、広告物などについて具体的な基準を設け、景観誘導を図る。 さらに条例を改正し、勧告に従わない場合の変更命令や、届け出違反に対する罰則を可能として、強制力を高める。罰金のほか、違反者の社名公表、営業停止処分などを検討する方針である。 このほか、ネオンサインの禁止区域拡大や、点滅灯やサーチライトの規制強化にも取り組み、夜の景観改善も進める。 市は建築物の色彩、デザインの規制強化を北陸新幹線金沢開業の2014年対策や「城下町金沢」の世界遺産登録運動の一環と位置づけ、金沢の歴史的景観を損なう無秩序な開発を抑制したい考え。「歴史に責任を持つまちとして、実行力のある規制を設けて景観保全に努める」(景観政策課)としている。

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