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中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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想い出のイタリア14b

2007-06-28 | 旅の記録

想い出のイタリア14b

16世紀半ば、政争の末にフィレンツェの覇権を握ったメディチ家。権力を掌握した後も政敵が絶えず、当時の当主コジモ一世が建設を命じたのが、自宅(現ピッティ宮殿)と執政所(現ウフィッツィ美術館)を結び、メディチの一族だけが市内を安全に通行できる空中回廊です。この回廊の長さは約1kmにも及び、今日では設計の名前取った「ヴァザーリの回廊」と呼ばれています。回廊内部には、ルネサンス期の偉人達を含む肖像画が数多く並び、また、窓からはフィレンツェ市内の様子を見下ろす事ができます。ヴェッキオ橋を渡りきった突き当りには短い分岐もあり、メディチ家の人々が外に出なくても礼拝できるように作られたサンタ・フェリチタ教会内部のメディチ家専用バルコニーをご覧頂く事が可能です。


想い出のイタリア14a

2007-06-28 | 旅の記録

想い出のイタリア14a

イタリアは、都市国家としての歴史があり、それぞれの街に個性があります。歩いていて楽しい街が多いのですが、美術の宝庫である「フィレンツェ」が好きです。古代にはエトルリア文明が栄えたトスカーナの州都フィレンツェ。 ルネッサンス発祥の地であるフィレンツェはあらゆる意味での芸術に溢れ、ダンテ、ミケランジェロ、ドナテッロ、ロレンツォ・イル・マニーフィコ、サヴォナローラ、マキアヴェッリなど歴史上の著名人を思い浮かべるときりがありません。街を流れるアルノ川の右岸には一際目立つドゥオーモとジョットの鐘楼、市政庁の置かれるヴェッキオ宮、ボッティチェッリの作品でお馴染みのウフィツィ美術館、メディチ家所縁のサン・ロレンツォ聖堂、サンタ・クローチェ/サンタ・マリア・ノヴェッラ両教会、左岸には広大なボーボリ庭園を持つ美術館ピッティ宮など、街のパノラマが美しいミケランジェロ広場からの写真を掲載していきます。

 


想い出のイタリア12c

2007-06-26 | 旅の記録

想い出のイタリア12c

三毛猫の野良猫です。猫は、家猫か野良猫か見分けがつかないだろうって。いや、無類の猫好きの私には分かるんです。いーや、実はイタリアでは分かるんです。日本でもそうですが、そこに住んでる人には一匹一匹の猫の顔フニャイルがあるのです。すべて顔見知りなのです。だから、イタリア人は安心して捨てるのです。これから旅行シーズン(7/8月)に入ります、この頃に捨て猫捨て犬が増えるのです。何故って、あとは自分で考えたら・・・。

 


想い出のイタリア12b

2007-06-26 | 旅の記録

想い出のイタリア12b

イタリアの街を歩いていると、足下にノラ犬やノラ猫がまといついてきます。「イタリア人は、簡単にペットを飼って簡単に捨てるのよ。」と、イギリス人が眉をしかめて言っていたのを思い出しました。遊んでいる犬や猫を見ていて、かわいくもありかわいそうでもあり、いろいろ感慨深くしていると、子どもたちが歓声を上げて路地を走り抜けていく。そうここでは、人であれ犬であれたくましく生きていくのです、できれば陽気にね。

 

 


想い出のイタリア12

2007-06-26 | 旅の記録

想い出のイタリア12

忘れていたわけではありませんが、イタリアの魅力はなんと言ってもそこに住む人々です。もともと個性豊かな人が多いのですが、街には「人生の達人」と思える人も多いのに気づくのです。さまざまな人々が、狭いところで、それなりに生活していくにはそれなりの理由があるのです。頑固に自己を通そうとする人もいますが、時には辟易する人もいますが、彼らには独自のユーモアがあるのです。ところで、この人パイプを手に、何を見てるのでしょう。


想い出のイタリア11

2007-06-26 | 旅の記録

想い出のイタリア11

イタリアには、いくつかの美しい工芸が育ちました。そのひとつがカメオです。カリブ海に浮かぶバハマ諸島のナッソウ( Nassau )の海辺から、クイーン・シェル (Queenshell)またはサルドニクス( Sardonyx)と呼ばれている貝殻から作られています。形状(デザイン)の決まった貝殻は、特性の接着剤で木製のスティックに留められて細工職人たちに渡されます。細工職人たちは、写真のようにブリーノ( Bulino)と呼ばれるシンプルな工具を使い、熟練した技術によって美しく彫刻していきます。以前は、細工職人のほとんどが男性でしたが、女性の細工職人が多いのに驚きました。

 
 




想い出のイタリア10b

2007-06-25 | 旅の記録

想い出のイタリア10b

歴史ある街を歩いていて気づくことのひとつに、トンネル状の石壁をよく通ることになります。言うまでもなく、外敵に備えたものが今も多く残されています。営々と人々は、状況に合わせて生活していることが分かるのです。血なまぐさい歴史の延長線上に、生きてきたのです。歴史が教えてくれるものは確かに大きい、しかし時を忘れて人生を謳歌することも大切です。時に人を閉ざしてしまうこのトンネルを、人は何事もなく行き来きしている。

 


想い出のイタリア10

2007-06-25 | 旅の記録

想い出のイタリア10

ヨーロッパの街に共通して見られるのは、城壁です。歴史ある街を歩いていて気づくことのひとつに、トンネル状の石壁をよく通ることになります。言うまでもなく、外敵に備えたものが今も多く残されています。営々と人々は、状況に合わせて生活していることが分かるのです。

 


想い出のイタリア9b

2007-06-24 | 旅の記録

想い出のイタリア9b

この建物は、イタリアの建物の基本形(最もシンプルなもの)になります。これはかなり古いものですが、美しい形だと思います。窓も出入り口も破綻のないデザインだと思います。だからといって、このような建物が並んでいてはつまらないですね。そうです、ここから「私たちの想像力」が多くの建造物を生み出してきたのです。イタリアの街が楽しいのは、その想像力が見えるからでしょうね。