My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

エンジニア向けオススメ英語ブログ

2010-02-15 09:00:00 | 6. 英語論・英語学習

先週書いた3Gの記事で、私が読んでるブログのひとつFakesteveを紹介したが、他にも定期的に読んでいる技術系英語ブログがいくつかある。
もしかしたら技術系の方が英語を勉強する際の参考になるかもしれない、と思い、ご紹介します。

The Secret Diary of Steve Jobs (またはFake Steve)

まずは既に出したfakesteveから。
シリコンバレーのエンジニアに人気のブログなので、日本でも知ってる人も多いかも。
タイトルは「スティーブ・ジョブズの秘密の日記」だけど、ドメインがfakesteveであることから分かるように、ニセモノが書いてるブログだ。

ニセモノとはいえ、毒舌にユーモアが効いててとても面白いし、結構インサイトあること言ってるので
「一体誰が書いてるのか?」というのが長らく謎だった。
で、結構多くの人が、Fakesteveの正体は誰だ?と正体探しをしまくった。
色んな人の名前が挙がったが、結局2年前くらいにWired Newsの編集者の一人が書いてるってことが判明してしまった。
(追記:すみません。思いっきり大嘘書いてしまいました(笑)
Wiredの人は候補に上がった人の一人で、正しくは当時ForbesのSenior Editorで今はNews Weekの編集者のDaniel Lyonsでした。参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_Lyons

記事はかなり短いものが多く、写真も多いので、読みやすく、RSSするのが全く苦にならない。
アメリカの口語表現を学ぶのに良い。
技術系の人なら、何言ってるかすぐに分かるので、「へえ、こういうときこういう表現するんだ」って勉強になると思う。

最近は、Appleの最大の敵と言われるGoogleに関する毒舌が多いが、
当のApple製品についても誉め殺しが多いのが特徴なので、どちらのファンでもアンチでも楽しめる。

Bits - Business-Innovation-Technology-Society

こちらは昨年9月からNYTimesのオンラインサイトに掲載されてるブログのひとつで、
IT界の評論家や記者、起業家などが交代で記事を書いている。
更新は平日のみだが、一日に2,3本、多いと5本くらい更新される。

新聞なだけあって、IT分野の主要ニュースが大体漏れなくカバーされているのが素晴らしい。
更にニュース+論説、という形で、最新の内容を専門家の視点でそれなりに掘り下げられている、
ブログ記事としては割と理想的な形。
最も、その世界にどっぷりつかってる人から見れば、掘り下げ方が浅い、と思われるんだろうが、
普通レベルの知識の人が、今IT系で起こってることを理解するには最適のブログだと思う。

文章の長さは、どれも300語以内で、割と短いから読みやすい。
英語のレベルは、英字新聞より低いくらいだと思うが、読みにくい人はマウスオーバーすると意味が出て来る辞書などを使って読むのがいいと思う。

NYTimesに収録されてるブログは面白いものが多く、有名なものでは、
昔、本にもなって有名になった「Freakonomics」(日本語タイトル:ヤバイ経済学)とか、
クリュッグマンのブログ(Krugman Blog)などもある。
どれもオススメ。

 

さて以下二つはブログ上級者or 時間のある人向け。
とにかく一日に更新される記事の量が多いので、全部は読んでられない。
ブログ全体をRSSとかすると、一日20本くらいずつ溜まっていく。
どちらも、RSSするなら興味トピックだけ選んでするのがいいと思う。
ただ、世の中には200以上のブログをRSSして毎日読んでるような人もいるそうなので、そういう人なら普通に読みきれるのかも。

GigaOM

これも日本でも有名なブログだと思うから、今更解説する余地も無いが、
IT系の評論家OM Malik氏
を中心にしたブログ記者集団がやってる、ITブログ。

実は私は、去年のMBAの「シリコンバレー・トレック」で、このGigaOMを訪問したのであった。
サンフランシスコの西側、桟橋がたくさん並んでいるPierの倉庫群のひとつに、GigaOMの事務所がある。
OM Malik氏にインタビューしたが、実はITよりもテレコムよりの人で、
サービス・デバイスよりネットワークなどの話にやたら食いついてくること、
抽象的な産業論を論じるのが好きな人だったのが印象的だった。

ひとつの記事の文章はかなり長い。それが一日に20本近く更新される。
しかし、内容は詳しく真面目に分析がしてあるものも多く、ちゃんと読むと面白い。

Tech Crunch

これもGiga OMと同じく、一日に20本近く更新されるブログ。
複数記者が書いている、Tech系では有名ブログのひとつ。

こちらはシリコンバレーのニュースが中心だから、GigaOMのような解説記事とは異なる。
どの会社がどのようなサービスを始めただの、どの会社を買収しただの、という記事が多いので、
しばらく読んでるとシリコンバレー界隈で何が起こってるかは詳しくなれる。

ひとつの記事の文章はそんなに長くない。ニュース中心なので事実だけ。
たまに記者の界隈で起こっている日常の話などが混ざるので、それが面白い。
このブログのファミリーには、Mobile Crunchとか Crunch Gearなど、特化したサイトもあるので、
興味分野によってはそこだけ読むのもアリだと思う。

以上、オススメTech系英語ブログ4本でした。

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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
お世話になりました。 (ゆーた)
2010-02-15 21:38:30
記事と関係ないコメントで申し訳ございません。
先日、2月11日に朝一でVISITさせていただきGlobal Economic Challengesの
授業に参加させていただいたものです。
大変お忙しい中お会いていただきありがとうございました。
すごい方が教官にも関わらず、皆が楽しんで授業を受けているのが印象的でした。
せっかくのご好意に答えられるよう頑張りたいと思います!!
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Fake Steve Jobs (yomoyomo)
2010-02-15 23:46:19
>色んな人の名前が挙がったが、結局2年前くらいにWired Newsの編集者の一人が書いてるってことが判明してしまった。

Daniel Lyonsは、身元バレした当時はForbesの編集者でした。Wired Newsの編集者だったことはないと思います。
返信する
Unknown (Lilac)
2010-02-16 00:22:34
>ゆーたさま
こちらこそ、楽しんでいただけてよかったです!
東海岸にありながら、西海岸的ざっくばらんさのあるのがMITですが、気に入っていただけたら幸いです。
是非頑張ってください~。

>Yomoyomoさま
おおっと、じゃあこれはガセネタでしたかね。
ご指摘有難うございます。
訂正しておきました!
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