前記事「MBAは今更意味あるの?」 「じゃあMBAを意味あるものにするには(前半)」の続きです。
ところで私、こんな記事かいてますが、「MBAはストイックに頑張って過ごさなきゃ意味なし」とは全く思ってないです。
人それぞれ、いろんなMBAがあると思ってます。
ただ、米国MBAに行くのが高くなった割に(機会費用2000万~)、MBAに行くことの価値は下がってるのは確かだということ。
もし、「MBAに来たら、明るい未来が勝手に開ける」と思ってるとしたら、それは違う。
未来は自分で開かなくては、開けないよ!でも、開けばいくらでも開けるよ、というのがこの記事の趣旨です。
だけどねぇ。
それだって、例えばお金にしても「ご両親が超金持ち」とかでローン返済とか心配する必要なく、
「留学って経験が出来ればいいんです♪」という人は、普通に来ればいい。
持ち前の性格で、わらしべ長者みたいに、何も考えてなくても、色んなものを掴んでいけるひとだっているでしょう。
事情は色々だと思うから、それぞれがそれぞれのMBAを楽しめばいいんじゃないか、と思う。
というわけでこの記事の正しい使い方
これから留学しよう、と言う人、特に既に留学が決まっている方が
「こういう考え方もあるのか、僕/私も頑張ろう!」とポジティブな方向に持っていくのに使う。
変にプレッシャーを感じすぎて、生き方をねじ曲げられるようなことがあるなら、読まなくていいです。
人生色々。MBAもいろんな使い方がある。
これはあくまで一例なので。
というわけで、長い前置きでしたが、前記事の続きです。
前記事は・・・
1. 具体的な自己革新目標を持ち、その中に破壊的な自己革新目標を含める
2. 持続的な目標は複数持ち、目標の「ポートフォリオ」を組み、MBAで得られるリソースの状況に応じて更新する
3.常に自分をUncomfortable Zone(つらいと思う状況)に置く
うわーん、固い文章だったなぁ。今読み返すと・・。
今日のは「持続的な自己革新」の具体的なとこを書きます。
4. ビジネス上、英語で普通にコミュニケーションが出来るようになる
これがMBAに来る大きな目標の一つ、という人は多いと思う。
私もそうだった。
外資系にいて、英語を使うことは多々あったのだが、苦労してたし、限界を感じていた。
何とかしたい、と突破口を探していたのだ。
「普通にコミュニケーションが出来るには、どうなればいいのか?」と考えて、私が実践してたことを3つ書いておく。
1) 英語で専門分野を語れるようになる→教科書は全て英語で読み、授業中は大量に発言する
日本人には、教科書を全部英語で読むのは大変、と日本語訳を輸入して読んでる人を良く見かけるが、
英語で専門分野について話せるようになりたいなら、絶対こういうことはやめた方がいいと思う。
英語で教科書を読むと、(例え今まで日本語で理解してたとしても)
その専門分野について、論理構造が英語のまま頭に叩き込まれ、専門用語も英語で入ってくる。
そうすると、自然と英語で考えられるようになるのだ。
これは授業中に多く発言しよう、と思ってるときも役に立つ。
タダでさえ、英語が分かりにくいのに、専門用語を正しく英語で表現できなかったら、全く以って話が通じない。
でも、英語で読んで、考えておけば、割と発言も出来る。
授業中、多く発言するのも大切で、結局、話すのなんか場数を踏むしかないので、
自分の考えたことを、習った専門知識を使って、解説したりすることで、英語で話す力もついてくるわけ。
2) 英語環境で、チームワークをマネージ・リードできるようになる→ チームでの貢献の量を増やす
MBAでは通常、入学時に多様性を考慮したチームを一つ組まされたりするし、
学校によっては、その後も全ての授業でチーム活動が必須になったりするだろう。
こういうところで、自分の貢献度がチームの人数分の一以上になってる状態を常にキープすること。
英語力が大したことない状態で、これを行うためにはかなりの努力を要する。
例えば、「人よりたくさん調べてくる(もちろん英語で)」とかで貢献度を高められるならそれでもいい。
専門知識があって、その分野を深く理解してる、っていうのでもいい。
チーム全体の議論を有機的にまとめることで価値が発揮できるなら、それでもいい。
貢献度を高めると何がいいかというと、信頼されたり、チームの中での発言力が増し、
責任を持って、チームのメンバーの正確を考えながら、リードする機会も増えてくる。
そうすると、日本語圏でやってきたのと似たような環境が、英語でも到来することになる。
日本人のMBAの多くの人が2年経っても、
「英語環境だと中々リーダーシップを取ってやっていく、ということが出来ない」と言うのを良く見るが、
これは私はそもそも貢献度が低く、チームの信頼が薄くて、そういう状況に持っていけないんじゃないかと思っている。
ネックは貢献度だと思う。
いきなりチームをリードしようとするのではなく、まずは、チームでの貢献度を上げるように、努力をすること。
貢献度を上げるには、プロジェクトの全体感をハッキリ持ち、落としどころを事前に認識しておくこと。
その上で、自分が「多め」にやること。
この辺は、英語圏だって、日本語圏だって、初心者がリーダーシップを取るには同じことだ。
3) 英語圏のビジネスカルチャーを理解して、溶け込めるようになる
→MBAのプロジェクト型授業や、米国企業でインターンなどで、英語で仕事する経験を出来るだけ積む
最近はどのMBAにも、実際の企業にコンサルを行う、というプロジェクト型の授業が増えていると思うから、
こういう機会を活用して実践を踏んでいくのが大切と思う。
例えば、私のスローンの同期の一人は、社費で会社の規約でインターンはしたくても出来なかったから、
プロジェクト型の授業を3期連続で4つも取って、いろんな米国企業と一緒に働く経験を積んでいた。
単に米国企業と働くだけでなく、他の国の学生とコンサルティングのチームを組んでマネージするのも
大きな経験になるだろう。
プロジェクト型の授業は、通常負担が大きいので、いくつもやる学生は珍しく、彼はストイックに頑張っていたと思う。
米国企業でインターンが可能なら、それはまた別の経験になる。
短い期間で、その企業の独特の文化ややり方に適応しつつ、結果を出すのは、相当のストレッチだ。
単なる英語力以上の、文化適応力を身につけることが出来、
これが実際に英語で仕事をするのに大切だと思う。
4) 英語圏の人たちの感覚・文化・習慣を理解する→ネイティブの気持ちになって面白がる
英語力って、発音や文法の正しい英語を話すことはもちろん大事だし、中身があることは当然大切だが、
それよりも、英語圏の文化や習慣などが理解できないために、通じないことが多々ある。
私が心がけていたのは、英語圏ネイティブの人たちが、どのようにものを考えるのか、を理解すること。
彼等が面白い、と思うものを理解して、面白いと思うようになること。
一緒に体験すること。
歴史や文化を勉強して、それについて一緒に語り合うこと。
これを2年間やってるうちに、自然と「英語圏の人たちの感覚」が少しずつわかるようになってきて、
前よりも、コミュニケーションがスムーズに行くようになってきた。
5. 英語圏でお金をもらう仕事経験をする。
前項に似てるんだけど、MBAという場で「練習」するのと、実際に英語を使って仕事をしてお金をもらう経験は全く違う。
やっぱりお金を稼ぐのは、真剣勝負だ。
例えば、私はいま授業のTAをやってるけど、これは色々苦労もあるが、とても勉強になる。
学生からの要求が高いので、最初はそれに応対するのが大変だが、だんだん慣れてくる。
大量にEmailが来るから、読むのも速くなる。
どれも、仕事で、お金をもらってるから、「やらなくてはならない」ので、毎日頑張ってやる。
そうするうちに、いつの間にか色んな能力が身についてるのだ。
インターンも、最近は2-4週間とか短いものもあるし、日本でのインターンだけでなく、
組み合わせで、米国のものもやってみたらいいと思う。
インターンについては、MBA:就活とインターン カテゴリで色々記事を載せてるので、そちらを参考に。
とにかく。
英語を使って、お金を稼ぐ、という経験をするのは、留学しないと中々経験できないことの一つだ。
そこから学ぶことはたくさんあるので、機会があれば絶対にやってみることをオススメ。
6. 2年間で、「T字型」に自分が成長できるように設計する。
必ず専門分野を一つ作り、MBA中の誰にも負けないし、英語でもリードできる、という分野を作る。
MBAに来ると、選択科目を広く浅く取って、どの分野も深めずに卒業する人は割と多い。
ところが、MBAで習うようなマーケティング、ファイナンスなどの知識は、本もたくさん出ており、
そういうGeneralistの価値は低くなっている。
もちろん、MBAを出た人として、基礎知識があることは期待されるので、一応全部カバーするのは大切。
T字の横棒も一応マスターするのは大切。
しかし、それだけじゃ通用しなくなってる、と思う。
このMBA知識がコモディティ化してる今、必ずT字の縦棒と同じ、深く掘り込む分野がないと。
ファイナンスでも、マーケティングでも、何でもいいが、
「この分野では世界中のMBAの人と比べても絶対に負けない」という分野を一つ作ること。
「私はMBAでこの分野をしっかり極めてきました」といえる分野を作る。
ちなみに私の場合は、イノベーション・マネジメント。
この2年間で、この分野の論文・本は集中して、相当読んできたし、考えも進めてきた。
MBA現役学生程度であれば、世界で私を越える人はそうはいないのでは?とかげながら思ってる。
逆に言うと、2年しかないので、一分野に集中しないとここまでのレベルに到達するのは難しかったと思う。
こういう一つに秀でた力があれば、今後のキャリアにも間違えなく役に立つ。
長くなりましたが、こんなもんです。
ここまで書いてきたことが出来れば、私は正直、数千万円の授業料は高くない、と思って来た。
もうすぐ、2年間のMBAが終わろうとしていて、やりきれなかったことはもちろんたくさんあるが、
本当に来てよかった、と思っている。
留学中は、本当に色々苦労したこともたくさんあるし、今まさに苦労してるところだけど、
得られたことの大きさを考えると、「楽しかった」と思える。
今後留学される方が、悔いのない、楽しい留学生活を送られることを、いのっております。
また、こんなことを言うと元も子もないのですが、身の丈ってあるなぁ、と正直痛感しています。
Lilacさんは、やはり有能で、かつ、アグレッシブにチャレンジする自信があるので、こういったことをバリバリ実践できるのだと思います。
逆に、分不相応に自分を追い込んでしまうと、全てが中途半端になってしまう危険性もあろうかと思います。
例えば、グループワークでチームの人数分の一以下しか貢献できていない状態で、さまざまなコンサルティングプロジェクトに参加したり、英語の会社でインターンをしても、貢献度の割合がさらに低くなり、有意義に活用できない可能性もあろうかと。
T字に関しても、そもそものファンダメンタルがそれほど固まっていない状態で、下手に深堀りに走っても、効果は希薄になるのでは、と思ったりします。
ようはLilacさんの姿に憧れて、形式で真似しても、実質が伴わず、自己満足だけが充足されてしまう、といった感じでしょうか。
そういった意味では、いかにストレッチするか、という目標設定がキーかなと。MBAにおいては、自分の現状戦闘能力、というのを強く認識できるので、そこに合わせた環境設定ができると思っています。
ドラゴンボールで悟空が重力10Gから始めて、100Gまで上げて行く感じですかね。
ご指摘参考になります。
「人によっていろんなMBAがある」とかいいながら、かなり我田引水なエントリになってるんじゃないかな、と心配してました。
私がやってることは、私の今までのキャリアや経験にもよるので、全ての人に当てはまるわけないです。
最近は帰国子女で来てる人も多く、そういう人は英語力の心配することないだろうし、
仕事の経験が長くて35歳くらいで来る人は、私が苦労するような仕事上の苦労は書かなくても分かってるだろうし・・。
数学が得意か、とか既に専門分野があるか、でも話は違ってくるし。
本当はそういうことも踏まえもっと一般化したかったのですが、
ある程度具体論も書かないと、何のことだか分からない、となって、結局自分のことを書いちゃいましたね。
例えば最後の話も、本当は「2年間しかないので、集中することが大事」と言いたいわけですが、
色々書いちゃって、結果として「色々やれ」って言ってるみたいに聞こえて、メッセージが鈍ってますよね。
メッセージをもっと鋭い方向に、一般化すべきだったかなあと反省してます。
多分、まだまだ考えが浅はかなのでしょう。
また同期のMBA生の話も聞きつつ、卒業後に振り返りながら、もう一度書いてみようかな、と思います。
コンサルティングなどに従事し、ビジネスの仕組に既に精通しており、純ドメとはいえ、留学前から高いレベルの英語力(ご本人は否定されるかもしれませんが。)を備えている、という方は、是非、参考、実践するべきだと思いました。そうでない人(私を含め)も、こういうレベルの世界が存在するんだな、と刺激を受けるべきだと思いました。
単に私の穿った見方が悪いのですが、Lilacさんやクラスメイトの方のような姿勢を、形式的に取り入れ、中身のないMBA生活を送ってしまう人もいそうだな、と思ってしまいまして。
おっしゃるように個々のステージ、バックグラウンドで求めるMBA生活は変わると思います。批判を恐れず書きますが、35歳を超えたらT字の縦棒はMBA前に持っているべき、英語関係なく、チームをリードする技量を持っているべき、だと思います。そういう方は別の目的をMBAに見出すんだと思います。
後、ちなみに私、ファイナンスで日本語の教科書読んでました。ブログを読んで胸がチクチクしました。言い訳ですが、勉強で忙殺される中、理解できない、という状況だけにはしたくなかったので、日本語に手を染めてしまいました。
そうでない方、例えば大多数の米国人がそうであるように、MBAを機に専門分野や人生そのものを変えようとしている人にとっては、自己革新自体に労力をつぎ込むより、丸2年かけて何を何故するか決める、つまり自己革新の方向設定までをアウトプットにしても良いと思うのですが、いかがでしょうか。
たとえばスタンフォードでは、「出願時のエッセイに書いた目標なんて意味ないから一切忘れろ。ここに来て見たことをベースに、全く違う自分を目指せ」というようなことを最初に言われるらしいですし、MBAの授業自体の大半が専門家向けではなく初学者に最も価値があるように設計されているようにみえるためです。また、卒業後の目標自体が変わった人にとっては、実際の自分の変革は、学生のうちよりは卒業後実際に仕事をして見てからの方がより実践的&効率が良い部分が多い気がします。
↑すばらしい。
恥ずかしながら「T字型」って言葉を知らなかったのですが、
あなたの文章を読んだらわかった気がします。
修士論文は二度目なのだそうですね。前回の修士論文と厳しさがずいぶん違うのだろうと感じられます。
まだ明け方の4時なのに、小鳥が朝を告げてます・・・。
寝る前に返信。
@Pandyさん
フォロー有難うございます。
実は「教科書を英語で読む」については、今年の1年生の日本人が入学してくるときのことですが、
日本人全員のメーリングリストで1年生むけのアドバイスを皆で書き込むことになったので、これを書いたら、他の日本人の一部の人と議論になっちゃいました。
一部の人は「必修(コア)の忙しいとき、睡眠時間が一瞬でも惜しい時、教科書は日本語でさっさと済ませて、英語のケースをちゃんと予習した方がいい」
とアドバイスしてた人もいました。
それでも、私は、来る前は英語を読むのが遅かったのに、とにかく毎日これで英語を大量に読み続けることで(一日60-80ページは読んでたと思います)
ものすごい読むのが早くなった、という自負があった。
だから、今でも絶対オススメ、と思いますが、
結局、MBAで何を達成したいか、という優先順位の問題なのかなあ、とも思います。
ご家族で来られてる方とか、お子さんのお世話とかも大変で、必ずしも勉強だけに時間を費やせるとは限らないでしょうし。
Twitterでも書きましたが、私のチリ人の友人は「MBAは何の略だか知ってる?Making Babies in Americaだよ!」と言ってる人もいます。
ライフステージのどの部分で、MBAに行くかによっても、時間の使い方は変わってくるでしょう。
@A golden bearさん
お久しぶりです。
自己革新は、どのような職業につくとしても役に立つのかな、と思いますが、確かに転職を目的としてMBAにきている人にとっては、就職活動の二の次になるでしょうね。
ただ、私もMBAにきた最初の1年間は、転職も視野に入れて迷ってたのですが、どの職業に付くにしても、今の自分は変わらなきゃやっていけないだろう、という思いがあったので、自分を変えることも意識しました。
自己革新って、勉強みたいに時間を割いてやる、というよりは、何か機会があるごとに、意識して自分を変える行為なので、両立できるのかな、と思います。
専門分野を身につけたい場合は集中した方がいい、というのは確かにその通りで、上にも書いたのですが、
実際時間がかかるので、一つの分野に集中すべきだと思います。
私もMBAにいながら、結局StrategyやMarketingの授業は一切取りませんでした。
Operationも漸く今学期にひとつ取ったくらい。
StrategyもMarketingもMBAでやるくらいの初歩はわかっている自信があった、というのもありますが、
やっぱり、イノベーションにFocusして研究出来るまでに至るには、時間が足りなかった、というのが大きい理由だと思います。
一つの専門分野を、自分の中に築くには、それくらいの時間投資をする必要があると私も思います。
@裏目の鶏さん
頑張ります・・
何で今回の方が、前より大変なのか、自分でも分からないのですが、昔書いた修士論文は、理系だったのと、計算すれば出てくる、と言うものだったのですが、
今回はとにかく自分が考えている概念を説明するのと、それを英語で深く考えて掘り下げていく、というのに苦労してます。
あと1週間強ほどで、完全に片が付きます。がんばりますね
斉藤道三は無一文から美濃一国の城主になったが、信長は清洲から天下を取った。
両者の差はなんだろうか。権謀術数、戦、経済あらゆる才能に恵まれたが結局美濃(現在の岐阜県の2/3くらい)一国で逝去する。
信長は「うつけ」といわれ軍事知識、経済知識はまったくなかったが、独創性とスタッフに恵まれ天下を掌握する。無から有を産む作業と有る状態からそれを大きくするのとでは、才能も時間も前者が後者より大きいのは自明でしょう。
米国留学MBAはまさにその一国を領有するくらいの信用とハンデを与えてくれるのではないでしょうか。
同じことを高卒の僕とMBAのLilacさんがのたまうのでは信用と説得力が違う。つまり20年分くらいのハンデがあるのではないでしょうか。
高卒って信用無いんですか。20年ぶんも?何が言いたいの。
>ものすごい読むのが早くなった、という自負があった。
>だから、今でも絶対オススメ、と思いますが、
>結局、MBAで何を達成したいか、という優先順位の問題なのかなあ、とも思います。
これは絶対的に正しいと思いますよ。僕もできることなら全て英語で勉強すべきだと思います。
ただ、限られた時間の中で、英語だけが理由で理解が不足するのは避けたかったんです。
特に最初のうちは、必要以上に無駄な勉強をしてしまいがちですし。
なので、ペースがつかめると、日本語の教科書を読むこともなくなりました。
あと、日本語の教科書を読む、という行為は結構、負い目を感じちゃうんですよね。だめだなぁ、俺って。
そういう人にたいして、だめだよ、英語で読むべきだ、と言っちゃう、相手もムキになったり、凹んだりしますよ。
やさしく、「仕方ないよね、でも、できることなら、英語で」とやんわり、お願いします。胸がチクチクします。
僕はたまたま読書が好きだったのと口が立ったことで得したが、大学へ行かなかったことで大企業ではなかなか難しいことがあった。
大学に行かずバンドなどやっていたのでやはりビジネスの世界で信用を得られるようになるまで20年くらいかかった。わずか2年間の留学で得られる信用はかけがえない。
今は自営業なので関係ないが。中小企業の社長くらいまでは道三のごとくなれるが、それ以上は難しい。(あきらめてないが)
つまり同じ年齢で信用というスタートラインが違う。しかし結果は死ぬときわかるともいえる。