気づきの日々

毎日、何気ない言葉や思いつきに、ふと気づかされる時があります。
そんな日々のことを書いてみることにしました。

手出し無用

2015-02-28 23:54:03 | 日記

先日、父を見ていてある事に気づけた。

家族に問題が起きると、何故か私が見るしかない状況になってしまう。
母の時も、父の時も、どちらもそうだった。
兄に頼りたいけど頼れない状態へと、何故かなってしまう。
なんでだろう?とずっと思っていた。

私が逃げていたからだ。

東京で働いていた頃、仕事で辛い時期があって辞めたいなと思っていたら
母の介護で父からSOSが来た。
私が「仕事から逃げたい」と思ったのが先だった。
だからそういう状況が来たのだと理解した。
もしあそこで、自分の思い違いに気付いて
ちゃんと逃げずに仕事と向き合っていたら多分違う展開になっていたと思う。
だけど仕事を辞めて故郷に戻った。

そして今度は父がボケて見守りが必要となった。
兄にもお願いしようとしたら、今度は兄が持病で実家に通えなくなった。
また私が見なくてはいけない状態になってしまった。
私がこの状態から物凄く逃げたがっていたから、逃げられない状態が来るのだと理解した。

そう言えばはるか昔、親戚のゴタゴタが嫌でここから逃げたくて東京へ上京した。
あの頃と同じ事を自分は今も繰り返していたのだと気付いた。
思い返すと、そういう自分の姿がたくさん浮かぶ。

それで解った。
もしかしたら「手出し無用だから」と自分で言って生まれてきたのかもしれない。
何度も人に頼りたくなる弱い自分を嫌というほど知っているから、
絶対に頼れない状況になる人生を設定してきたのかなと思った。
そこを乗り越えるために。
という事は、必ず自分で達成出来るんだ。

そう思ったら納得がいった。
逃げないでちゃんとここから始めて行けばいいんだ。
人に頼らずに自分の力で道を切り開いて歩いた時に、新しい展開が開けると思えた。

自分で何もしないから、何も変わらないんだ。
状況が変わるのを、ずっと待っていたから。
でもそれじゃいけないと思って、変わろうと努力はしている。
だけど見ていたのがここじゃない遠くの場所だったから
逃げられない現実を目の前に突きつけられるんだ。
ここから逃げるなと。
ここから自分で変えて行けと。

納得いかない現実なら、自分で納得がいく現実に変えればいい。
そういう道を自分で見つけて歩いて行かないと、思い描く未来にたどり着けない。

何故だろうと不思議に思っていた「目の前の現実」は、
自分の「逃げたい気持ち」の現れだったと理解した。
やっと目の前の現実を、素直に受け入れることが出来た。

 

 

コメント
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