何となく奈伽塚ミント・純情派

不覚にも連続更新ストップ。
少々夏バテ気味だったし
定期更新に切り替えかも?

そんなこんなで奈伽塚ミント

雑記というか……

2004-06-16 23:48:37 | 雑記
 『連載シナリオ』一日一回分公開……しようと思っていた。けれど,あんまりそれにこだわって話が読みにくいのではダメだろ!と思った。ということで今日はお休み。――なんて本当は私の書く速度が遅いのが問題なのです。もし待っててくれた方いたらゴメンなさい!明日には公開しますので。
 あと『短期連載小説』の方も明日第二回公開しま~す。そちらもどうぞ~。

『短期連載小説』始めました!

2004-06-16 14:31:45 | 『短期連載小説』
    「Dear My Hero」
              (第一回)

 長いようで短い――誰もがそういう中学生活。
 私の周りでも皆そう言っていた。
「三年間なんて,あっと言う間に過ぎちゃうよね」
「そうそう,そんなもんだよな」
「うん。そうだね」
 皆にはそう相槌を打っておいたが,私はそうは思っていなかった。――そう,今日という日を……卒業を迎えるまでは……。

「――卒業生退場」
 その言葉にそれまで出てこなかった涙がせきを切ったように,流れ出した。
 ――私も,こんな風に,泣けたんだ
 “私”を冷静に見つめている自分がいた……。

 私は昔から,どことなく冷めた人間だった。
 上辺だけで人付き合いをして勉強も運動も何をするにも一生懸命になんてなれなかった。
 そんな生活をしていた私は,友達も思い出も作らないままに小学校生活を送り,当然一滴の涙も流すこともなく卒業式を終えた。
 皆が涙を流している中で,一人浮いていた私。
 それでも何の感慨も抱かなかった私。
 ――何でこうなんだろ……? そんな風に“私”を見つめる自分に気づいていた。だけど……
             ドッチガホントノワタシ?

 私の中で何かが変わり始めたのはきっと,中学生活がスタートしてから。

 新しい学校。
 新しい先生。
 新しい教室。
 新しいクラスメート。
 変わらない私……。

 数週間と経たないうちに,私はクラスから浮き始めていた。
 初めのうちは話しかけてくる子もいたけれど,私の冷めた態度に今ではせいぜい挨拶程度。
 でも一人だけ……たった一人だけ――
「おはよう,瀬戸さん。今日はどんな本読んでるの?」
 そう言って,毎日話しかけてくる子がいた。
 私が相手にしなくても,毎日毎日話しかけてきて,
「遼,いい加減止めとけよ。それよりこっちこいって」
「そうそう,放っておけばいいのよ」
 周りから何を言われたって気にする素振りもなく,
「ああ。でも今,瀬戸さんと話してるからもう少し待ってくれ」
 ――私はそんな彼に何も言えなかった……。

 彼は――長野君というのだけれど――いたって平凡な中学生だった。
 勉強も運動も目立ってできるわけじゃなくて,これといってずば抜けた特技なんかがあるわけじゃなくて,クラスとかで中心にいるわけじゃなくて……。
 でも彼は私と違って何にでも一生懸命だった。みんなからも好かれていた。
 だから私は,そんな彼が毎日話しかけてくることが不思議でならなかった。――(続く)(2へ)

 ――ということで『短期連載小説』です。なんかこの記事のタイトルって,冷やし中華始めましたを思い出すなぁ。……それはいいとして,とりあえずこの長さで切ってみたのですが,どうでしょう? ちなみに下の記事の『連載シナリオ』過去三回分のまとめとほぼ同じ長さです。そこでも書いているんですが,やはりこれぐらいの長さがちょうどいいんでしょうかね? その辺りについてコメントいただきたいと思います(長いとか短いとかこれでいいとか)。それによって今後のシナリオの一回の公開の長さを決めたいと思いますので,よろしくお願いします。
 この小説はこの長さで行くと,後2~3回続く予定です。よければお付き合い願います。それでは。

/prologue――ここまでのまとめ

2004-06-16 13:26:36 | 『連載シナリオ』
        /prologue
              (これまでの三回)
『――ミーン,ミンミンミン,ミーン』
 肌を焼くような強い日差しの中。蝉の声がこだまする。壊れたラジカセから流れているかのように,ひどくうるさいBGM。聞いているだけで,体感温度が上昇していく気さえする。それでなくとも今日は暑い。サウナの中に厚着でじっとしているような。あるいは赤道直下の砂漠で延々と走り続けているような。事実,ただ歩いているだけだというのに全身から滝のように汗が流れ出ている。それが体中にまとわりつき,粘つくような感触を残す。自分の中で不快指数が増加するのを感じる。

 七月下旬。月の入れ替わりが近づくこの日。記録的な猛暑が町を襲っていた。

「――なぁ,あれって陽炎?」
 隣から聞こえる声。前方に目をやると確かに湯気が立ち上っているように見える。この猛暑はアスファルトをも焦がし,犠牲者に変えているのだろうか?
 そんなことを思う俺の耳に再び響く声。
「珍しいよな。……なんか鉄板の上で焼かれる肉にでもなった気がしないか? なぁ,渉?」
 あぁ,確かにそれはうまい表現だ。俺――葛西 渉(カサイ ワタル)はそう感じた。
 隣を歩く人物に目を向ける。中肉中背で髪を茶系に染め上げたその男――瀧上 昇(タキガミ ノボル)は俺の視線に気づくと,人がよさそうな笑みを浮かべた。
「けどさ,どうせ見えるなら陽炎なんかよりも可愛い女の子とかの蜃気楼のほうがいいよな」
 俺に笑みをむけながら,本気とも冗談ともつかないことを言う。けれどそれは前の台詞よりも昇に適しているように聞こえた。普段からこういった発言が多いせいだろうか? それとも俺がこの昔からの友人に対して,そういう偏見を抱いているからだろうか?
 ……まぁ,どうでもいいか。考えてみたところで所詮は一時の感情。次に同じことを聞けばまた別な思いを抱くことだろう。
俺は思考に没入していきそうな頭を切り替えるかのように,昇に言った。
「お前って本当にそういうことばかり考えてるんだな。今年は受験だっていうのに……。そんなんでいいのか?」
「いいの,いいの。高校最後の夏だぜ? どうせなら目一杯楽しみたいだろ?」
「……まあ,な」
 確かにその意見には賛同できる。だがこいつはいささか楽しみすぎているのではなかろうか?
 俺がそれを言ってやろうとした時。昇は急に真面目ぶった顔つきになった。そしていかにも重大な話をするといった様子で,こう言うのだった。
「――それで。お前,本当にこれから澪に告白するのか?」
「あぁ。告白するよ」
 俺は頷き,はっきりとそれを口にした。すると昇は再び表情を緩め,あの笑みを浮かべた。
「そうか。――それにしても。ホント,ようやくって感じだよな」
「何がだよ?」
「何が? ってそりゃあ言うまでもなく分かってるだろ? お前が告白することだよ」
「確かにようやくって感じだな」
 それは俺も感じていたことだった。今まで告白していなかったということが,自分でも不思議なくらいだ――。(続く)

 ――これまでの三回が,一回辺りが短くて読みにくい!という話があったのでまとめてみました。これぐらいでちょうどいいのかな? その辺りについてコメントもらえるとありがたいです。それによって今後,どれくらいの長さで一回辺りを公開していくか決めたいと思いますので。どうかよろしく。では。

ちなみに……

2004-06-16 03:16:17 | 雑記
 前の記事の純メロンパンとはどういうものをいうんだ~? という方へ。純メロンパンとは,表面に網網がかかっていて中にはクリームもメロン果汁も何も入っていない,ふっつ~うのメロンパンのことを言うのです(私はね)。これでも分からない方はコメント下さい。
 あとそういえば昨日のアクセス数が303pvということで,今までの100ちょっとから比べるとおよそ倍増です。一体何が……? 今日もそれが続けば少しは人気が出始まってきたということなんだろうか? なんて期待を抱いてみたり。
 そういえば,誰かメロンパン好きな方で,いやそうでなくてもいいんですけど,変わったメロンパン紹介してくれる方いないですかねぇ。もしいたら,売っていた店と,商品の正式名称,値段明記でコメントしてください。是非探しに行かせてもらいます。どこのメロンパンがおいしかった~,とかでもいいですよ~。とにかくメロンパン情報求む!ってことで。いっそ,メロンパン同盟でも設立……(以下妄想の為伏せ)。っと,危ない危ない。意識はしっかり保とうね,私。
 

メロンパン

2004-06-16 02:59:11 | 雑記
 唐突な話だが,私はメロンパンが好きだ。どれぐらい好きかって,そりゃあ『三度の飯よりメロンパン!』『一日一個食べないと禁断症状が……』etc……ってぐらい好きだ。ほんとの話で。
 ただ,単にメロンパンならなんでもいいかというとそうではない。一種のポリシーのようなものがあって。それは『純粋なメロンパン以外はメロンパンにあらず!』というものなのだけど。――ちなみにとある本から影響を受けていることは言うまでもない。余談だがとある本が何か分かったら↓までメールしてみては? というかして下さい。何かメールで添付できそうな賞品を出すとか出さないとか。
               mintonakatuka@mail.goo.ne.jp

 で,話は戻って二時間ほど前。前の雑記にも書いた通りなのだけど,コンビニに出かけてきた。
 まずは一番近いローソン。自転車で行ったのだが,10分ぐらいかかるかと思ったら意外にも5分弱で着いてしまった。案外近かったようだ。そこで購入したのはメロンパン3つ。いや,正確には違うのだけどとりあえずそういうことにしておく。内訳は『メロンパン ¥105』『四角な富良野メロンパン ¥126』『夕張メロンクリーム入りつるつるメロンパン ¥126』也。
 普段は基本的に普通のメロンパンしか食べないのだけど,本日は「メロンパン祭り」だ~!!ということで,夕張メロンクリーム入りなんていう私の中では邪道に他ならないものまで購入。
 注目は,『四角な富良野メロンパン』。富良野と言えば,北の国からで有名なあの富良野を思い浮かべる。そして名前のとおり四角いのだ。――初めて見た,四角いメロンパン。なんか感激してしまった。まだ食べてない。というかまだ眺めていたくて食べられない。……こりゃあ重症だな,私。メロンパンマニアか? なんて。
 で,案外ローソンまで早く着いて余裕があったのと,もっとメロンパンを買いたかったので,そこからまた5分ほどかけてミニストップに行った。そこでも3つ購入。『メロンパン(バター風味) ¥105』『大きなチョコチップメロン ¥105』『クリームミニメロン ¥100』也。
 思ったことは,チョコチップメロンは大きいのにメロンパンと同額ということで,やはりメロンパンの方が格上なのだぁ!はっはっはっ!ってな不思議な優越感。まともに考えるとチョコが入っているうえに大きいんだからお得ですね!なんてことが浮かびそうなんだけど……。それと『クリームミニメロン』も変り種で結構見た目がいい。手のひらサイズのメロンパンの中にクリームが入っているというものだ。食べてみたのだが,まぁ悪くない。けどやはり純メロンパンだ!純メロンパン最高理論。
 その後,合計6個のパンを手に意気揚揚と家に帰ってきた私なのだが,お腹が減っていたにもかかわらず食べたのは4つ入りの『クリームミニメロン』のうちの3つだけ。やっぱり見ていると食べるのがもったいなくなってきたのだ。けれどそうも言ってられない。何しろ消費期限というものが存在している。食べてしまうのは惜しいけれど,やっぱり食べてしまおう!と決意。……したはいいが今だ食べてない。その辺り,メロンパン好きというかもはや,メロンパン愛だろ!ダメじゃん,私!とかって思わなくもないけど,いいのだ!だって好きなものは好きなんだから仕方がないのだあぁぁああぁぁああああぁ!!!
 ということで,これからもメロンパンの世界にどっぷりとつかっていくことだろう。
 話は変わるが,自転車で出かけて思ったのは6月とはいえ福島の夜は寒かったということ。手が冷たくなってしまった。まあ,薄着ででかけたせいもあるのかもしれないが。東京なんかは暖かいんだろうか? 沖縄辺りまで行くと既に暖かいどころか暑いんだろうけど。
 ……ふぅ。なんか久しぶりに長文。シナリオもこの勢いで書ければいいんだけどなぁ。まぁ,メロンパン片手に頑張ろう!ではこの辺で。

腹が減っては……?

2004-06-15 23:50:34 | 雑記
 『腹が減ってはいくさができぬ!』という言葉がありますが,腹が減ってはBLOGもできぬ!のです。
 BLOGを回っていると色々な記事を目にするわけですが,persempreさんのところ(今日の幸せ)で2日連続で食べ物関係の記事を目にいたしました。すると,突然お腹が減ってきたわけです。最近は夕食を食べる時間がいささか遅いので,まさか!と思いましたがやっぱりお腹が減るわけです。やはり起きているとエネルギーを消費するのだなぁ。なんて思いながら――。
昨日は経済状況の問題により結局そのままで過ごしたのですが,今日は違います!これからコンビニに食料調達に行ってきます!こんな時間にふらふら~と出歩くのはどうか? とは思っても空腹には代えがたいのです!
 ――ただ私の家からは自転車でも最寄のコンビニまでおよそ10分……。はぁ,何でそんな距離があるんだ? それは田舎だからに他ならないのでしょうが……。
 まぁ,諦めて行って来ます。帰ってきたら追って報告でも一つ。では~。

/prologue――連載第三回

2004-06-15 23:21:07 | 『連載シナリオ』
      /prologue
             (第三回)

「――それで。お前,本当にこれから澪に告白するのか?」
「あぁ。告白するよ」
 俺は頷き,はっきりとそれを口にした。すると昇は再び表情を緩め,あの笑みを浮かべた。
「そうか。――それにしても。ホント,ようやくって感じだよな」
「何がだよ?」
「何が? ってそりゃあ言うまでもなく分かってるだろ? お前が告白することだよ」
「確かにようやくって感じだな」
 それは俺も感じていたことだった。今まで告白していなかったということが,自分でも不思議なくらいだ――。(続く)

 ――どうにか連載第三回を迎えました。第一回第二回と比べ,今日中に公開できるか微妙なところでしたが公開できてよかった。ようやく物語が動き始めてきました。毎回短いので読みにくいかもしれませんがどうか読んでやって下さい。第四回も出来る限り明日公開したいと思います。今日アップした雑文などもあわせてどうぞ。
 そういえば第二回の後の『今日の雑記』で書いてみた,メールクイズ(?)。結局いまだ一通も来ないですねぇ。そもそも雑記は読まれているのだろうか? う~む,謎だぁ。まあ,半永久的にクイズは受け付けているのでよかったらどうぞ。
 では,また~。

早,三回目の雑文<待ち人>

2004-06-15 14:27:37 | 雑文
「待ち人」
              奈伽塚ミント

 その日,僕はずっと待っていた。
 時は速く流れていたのか緩やかだったのか?
 気がつくと既に日は暮れていた。
 それでも僕は待ち続けていた。
 いつしか雨が降り出した。
 体が濡れることも気にならず,僕は君を待った。

 ――結局君は現れなかった。
 長時間雨にあたっていたことが祟ったのか,僕は風邪をこじらせてしまった。
 症状は思った以上に悪く,また元から体が丈夫でなかったことも災いしたのか,僕は還らぬ人となった……。

 次に僕が見た景色。
 それはとても風景と呼べるはずもない,ただただ何もない世界。
 けれど,僕には楽園に見えた。
 そこには待っていた君がいた。
 君は言った。
「ごめんね,行けなくて。私,あの日あんまり急いでいたから車に……」
 あぁ。そうだったのか。
「だけど私,あなたがここにいつか来てくれるって。そう思って,ずっと待ってた」
 よかった。君も僕を待っていてくれたんだね。
 二人は強く抱きしめあった。
 こうして,待ち人は共に相手に巡り合った。

 そこは,何もない空間。何もない世界。
 だけど今,そこには愛が満ちていた――。

自己評価(独り言)

 これは友人の家に遊びに行った時に,チャイムを鳴らしても誰も出ず,電話も誰も出ず……。といった状況になった時に,連絡がつくのを待ちながら近くの文化センターで書いた作品です。自分も待っていたためにこの題材を思いついたのですが――。結構すらすら書けた作品です。
 ちなみにどうでもいいですが,友人とはそれから30分後連絡がつきました。本当によかった。あのまま連絡がつかなかったら私も――なんてそんなことはないですけどね。

 雑文も早,三回目となりました。本当はシナリオの三回目アップするはずだったのですが,まだ容量不足のため急遽雑文に変更です。夜にはアップしたいと思いますので。では。

なんとなくな報告など

2004-06-15 02:06:38 | 雑記
 そろそろPC落ちようかと思った。ふとその前になんとなく報告しておこうと思った。私がPCにいる時間帯についてだ。日中は,いるときには午前10時から午後3時までの間が主な時間帯。夜は早くて午後9時から。基本的には午後10時以降。で,落ちるのはその日次第だが,早くても午前1時くらいまではいる。遅い時には午前4時くらいまで。どうでもよさそうな報告だが,なんとなく書いてみる。
 これだけだと寂しいので,ふと思ったこと。『確信犯』という単語だが,皆さんはどのように使っているだろうか?どうなるか分かっているのに行動を実行している相手に対して使っているのではないだろうか?実際には『確信犯』というのは自己の使命を確信して行う犯罪のことなので,その使い方はどうやら正しい日本語と言う意味では間違いらしい。他にこういった言葉としては,『全然大丈夫』もそうだ。『全然~ない』と使うのが正しい。他にも間違った使われ方をしている日本語は結構多いようだ。やはり日本語というのは難しいものだなぁ,なんて思った。今後また発見したら載せてみよう。新たなカテゴリ成立か? と思ってみたり。
 新たなカテゴリといえば,ブックレビューでも載せてみようかとふと思った。私は読書が好きで,以前から本はかなり読んできているほうだと思う。今も多い時で一日2~3冊読むときも有る。そんな今読んでいるものから以前読んだものまで含めてレビューを書いてみようというものだ。
 まあ,思っただけで。今は『連載シナリオ』で一杯一杯かな。まあ,開設したばかりでそんなにいろいろやろうとするのが無理な話。いずれのためにこの案は頭に止めておく,という程度にしておこう。
 と,まあ何が伝えたいのかよく分からなくなってきた。さすが雑記。なんでもありだ。また夜までにシナリオ第三回公開できたらと思いながら。ダメなら,せめて雑文を公開しよう。そう思う私なのでした。

今日の雑記

2004-06-14 23:47:13 | 雑記
 なんとなく,だら~りとした(?)一日だったような気もするが,逆にいつも以上に作業をした気もする。
 おそらくそんな微妙な印象を受けたのは,HP作成なんかをしてみたからではないかと思う。HTMLタグの初心者でも分かりそうなサイトにあたりをつけて,そこで勉強(?)しながら作成という同時進行。
 とりあえず出来上がったものの,まだ中途半端な上,見るとなんとなく脱力感を覚える。誰か上手いHPの作り方でもレクチャーしてくれないものだろうか……?
 まあそれはおいといて。
 ついさっきシナリオ第二回を公開できた。反応はどうだろうか?第一回をあわせて読むと,分かる人にはとあるゲームを意識してないか? と感じさせるかもしれない。ちなみにそのゲームと言うのは,同人で空前絶後(?)の大ヒットを飛ばしたあれである。それとそれの格ゲーバージョン(?)のストーリーモードのシナリオ。ここまでいうと心当たりのある方もいるんではなかろうか?答えがわかった人はこっそり,↓のアドレスに送ってみては? 正解者には何か送らせてもらいます。……欲しいかどうかは分からないですが。
                  mintonakatuka@mail.goo.ne.jp
ということで日付も入れ替わりそうになってきた今日の雑記。そろそろアップしないと昨日の雑記になってしまう。急がねば。
 ちなみにシナリオ第三回の公開のための分量が現在足りない状態なので,書かねばならない。その他二瓶さんのとこのも書こうとしてるし,他に書いてるのもあるし。案外忙しい今日この頃なのでした。今日のうちに雑記が書けてよかったなぁ。

/prologue――連載第二回

2004-06-14 23:30:36 | 『連載シナリオ』
      /prologue
        (第二回,前回の続くより)

「――なぁ,あれって陽炎?」
 隣から聞こえる声。前方に目をやると確かに湯気が立ち上っているように見える。この猛暑はアスファルトをも焦がし,犠牲者に変えているのだろうか?
 そんなことを思う俺の耳に再び響く声。
「珍しいよな。……なんか鉄板の上で焼かれる肉にでもなった気がしないか? なぁ,渉?」
 あぁ,確かにそれはうまい表現だ。俺――葛西 渉(カサイ ワタル)はそう感じた。
 隣を歩く人物に目を向ける。中肉中背で髪を茶系に染め上げたその男――瀧上 昇(タキガミ ノボル)は俺の視線に気づくと,人がよさそうな笑みを浮かべた。
「けどさ,どうせ見えるなら陽炎なんかよりも可愛い女の子とかの蜃気楼のほうがいいよな」
 俺に笑みをむけながら,本気とも冗談ともつかないことを言う。けれどそれは前の台詞よりも昇に適しているように聞こえた。普段からこういった発言が多いせいだろうか? それとも俺がこの昔からの友人に対して,そういう偏見を抱いているからだろうか?
 ……まぁ,どうでもいいか。考えてみたところで所詮は一時の感情。次に同じことを聞けばまた別な思いを抱くことだろう。
 俺は思考に没入していきそうな頭を切り替えるかのように,昇に言った。
「お前って本当にそういうことばかり考えてるんだな。今年は受験だっていうのに……。そんなんでいいのか?」
「いいの,いいの。高校最後の夏だぜ? どうせなら目一杯楽しみたいだろ?」
「……まあ,な」
 確かにその意見には賛同できる。だがこいつはいささか楽しみすぎているのではなかろうか?
 俺がそれを言ってやろうとした時。昇は急に真面目ぶった顔つきになった。そしていかにも重大な話をするといった様子で,こう言うのだった。――(続く)

 ――ということで,連載第二回です。第一回を読んでいない方はそちらもどうぞ。ここで切るというのはどうか? と思いましたけど,とりあえずここまでです。第三回は早ければ明日。遅くても明後日までには公開する予定なので,どうかお待ちください。またコメントお待ちしてますので。

雑文Part2<life――それは散らない桜――>

2004-06-14 00:56:18 | 雑文
テーマ「夜桜」
              奈伽塚ミント

「――別れて……ほしいの」
突然の,ことだった。

 仕事が終わってすぐ,僕は彼女に電話で呼び出された。
「あの桜の下で待ってるから」
 あの桜――僕と彼女の出会いの場所。
 僕はすぐに彼女のもとに向かった。
 そして彼女は,そう切り出してきた……。

 ――突風が吹いた。花びらがハラハラと散っていく。
「どう……してだ?」
 僕は,そんな言葉しか言えなかった。何しろ,彼女とは上手くいっていた。そう思っていた。
 今日だって,『結婚しよう』なんて言葉を期待していたぐらいだ。
 それがどうして――。
「……私ね,……もうすぐ死ぬの」
「……は?」
「……ガン,なの」
 一瞬,理解できなかった。
 そんな話――そう思った。
 だけど,彼女が瞳に涙を浮かべているのを目の当たりにしては信じるより,ほかなかった。
「だから,別れて。あなたを,悲しませたくないの」
「……ふ。ははははは」
 僕は笑った。
 桜の花吹雪の中。思い切り笑ってやった。
「――な,何がおかしいのよっ!」
「何って……,だってまだ生きてるじゃん」
「えっ!?」
「だって,お前まだ生きてるじゃん。――見ろよ,この桜。散っていくんだぜ?咲いていたくとも,もう散っていくんだ……。でも,さ。お前の『命』って花は,まだ咲いてるだろ?」
「――っ!」
彼女は驚いたように,顔をおおった。
「だったら,思い切り咲き誇ろうぜ?散るその一瞬,最後の一秒まで。僕はそれを見ていたい。
 ……ダメ,かな?」
「……バカ」
彼女は僕の胸に飛び込んできた。
僕は彼女の小さな体を,折れてしまわないように,花が散ってしまわないように精一杯抱きしめた。
彼女は泣いた。思い切り……。
「思い切り,泣いとけ。僕が受け止めてあげるから――」
 ポツリと,そう呟いた。

 ――そうして,そのまま一晩そこで散りゆく桜を見つめていた。

 ――それから数ヶ月。
   あの桜は散った。
   だけど……。
「――ねぇ,ここなんてどう?」
「ん,どれどれ」
 『命』って桜は散らずに残った。
 ――人なんて,もろい物だけど,僕たちは一ひらでも花びらが残されている限り,精一杯咲き誇っていこうと思う。
                彼女とならそれができると
                               そう思う――。


自己評価(独り言)

 何と言うか,テーマは「夜桜」であるのに,実際は単に桜がでてきてるだけになってます。別に「夜桜」の話が書きたかったわけじゃないから,まあいいんですけど……。
 比較的明るめの結末で終わってよかった気がする。当初の構想では,彼女は当然死亡してしまい,『僕』が感傷に浸る……みたいなお話になる予定でした。――そんな話ばっかりじゃなぁ。そう思って急遽変更されてよかったです(いや,ほんとに)。
 それにしても,現実でこんな話があったら感動というより爆笑で終わってしまうのではないでしょうか?こんな『彼女』はいるかもしれませんが,『僕』はいないでしょう。いたら見てみたい気はしますけど……。
 ちなみにこの二人,この後結婚しました。最期の会話は式場探しの話です。一応……。

 ――ということで雑文Part2です。確か2ヶ月,早くて1ヶ月くらい前に書いたものです。その頃は先にテーマを決めてそれにあった文を即興で書くということをやってました。その時の一つがこれです。とりあえず読んでみて下さい。
 『連載シナリオ』/prologue第二回は今日の夜くらいには(今も一応深夜だが)公開する予定です。
 ご意見,ご感想相変わらず待ってますので,どんどんコメントしてやって下さい。ホント些細なことでもいいので。よろしくお願いします。

/prologue――シナリオ公開開始

2004-06-13 19:02:23 | 『連載シナリオ』
      /prologue

『――ミーン,ミンミンミン,ミーン』
 肌を焼くような強い日差しの中。蝉の声がこだまする。壊れたラジカセから流れているかのように,ひどくうるさいBGM。聞いているだけで,体感温度が上昇していく気さえする。それでなくとも今日は暑い。サウナの中に厚着でじっとしているような。あるいは赤道直下の砂漠で延々と走り続けているような。事実,ただ歩いているだけだというのに全身から滝のように汗が流れ出ている。それが体中にまとわりつき,粘つくような感触を残す。自分の中で不快指数が増加するのを感じる。

 七月下旬。月の入れ替わりが近づくこの日。記録的な猛暑が町を襲っていた。
                                                     
                                                     (続く)

 ――ということで,連載開始です。この後プロローグが数回に分けて続いていきます。何故に数回に分けるかと言うと,長いからというわけではなくてあまり一度に公開すると私の書く速度が遅い為更新の間が空いてしまうので……というなんともなさけないような理由からです。
 ――と,とにかく連載は続いていくのでどうかよろしくお願いします。
 他に雑記や雑文も随時公開しますので。そちらもよろしくです。

雑記Part2

2004-06-13 13:44:11 | 雑記
 今,家のテレビで昼の囲碁を眺めながらPCに向かい合ってます。一応私,囲碁で三段格の腕前なんですよ。某アニメ,漫画の影響ではまったわけではないですよ。それにはまった知り合いに付き合っているうちにはまっていったというか。
 そういえば今朝2時半くらいから4時くらいまで,連載中のシナリオを書いてました。後で公開する予定です。あんな微妙な内容で公開していいのか……とか思わなくはないですが,まあいいです。やってみなければ仕方ないですね。
 ではこれからまた少し進めてきます。よければ後に。

こんな話でいいのか?とは思いつつ

2004-06-12 22:06:14 | 『連載シナリオ』
 オープニングというか,序盤のあらすじのようなものです。まだ正式な本文ではないですが,これを読んでもらえればどんな物語なのか分かってくると思います。
 ネタ的にはありがちなものなので,オリジナリティーはあまり感じないかと思います。本文を書く際にはなるべくここからオリジナリティーが出せるよう努力するつもりですが……。
 ということで,とりあえず読んでみてください。感想等お持ちしてますので,どんどん書いてください。厳しいチェックも大歓迎なのでよろしくお願いします。

シナリオ  
 ――高校最後の夏休み。主人公は幼馴染の少女を河原へと呼び出した。告白するために。
 約束の時間よりも早く河原へやってきた主人公。少女を待つうちに雨が降り出した。雨やどりをしながら,雨の日が好きだと言った少女を想う。傘をさして,歩いてくる姿を想像する。告白の台詞を頭で反芻する。胸が高鳴る。
 ……そうしているうちに約束の時間がやってくる。少女はまだ現れない。
 ――10分。――20分。――30分。――1時間。
 少女は姿を現さない。おかしい。主人公は思う。少女は時間にはきっちりしていた。――いまだ降り止まぬ雨。それを見ながら不安が心を埋めつくす。諦めて帰ろうか,と思い始めたとき。主人公の携帯の着信音が鳴り響く。少女の携帯からだった。
「――もしもし?」
電話に出る主人公。聞こえてきた言葉に頭が真っ白になる。どうにか思考を取り戻すと,濡れることなどかまわずに走り出す。
少女の待つ病院へと――。

主人公のもとへ向かう途中,少女は事故に遭ったという。
 ――主人公が病院へと辿りついた時,少女は危篤状態で生死の狭間をさまよっていた。主人公に電話をかけてきたのは少女の母親だった。母親は主人公に言う。
 「車に――はねられたんですって。あの子――あなたに会うんだって――あんなに嬉しそうに――。どうして――」
 (俺が呼び出したりなんてしなければ――)
 主人公はやり場のない感情を抱く。

 数時間後。手術は終わった。少女は奇跡的に一命を取り止めた。だが医師からは無情な宣告が下った。
 「――お嬢さんは植物状態です。残念ですが,二度と意識が回復することはないでしょう……」
 その言葉に泣きくずれる母親。主人公はそれを見ながらただ呆然と立ちすくむことしかできなかった――。

 四年の歳月が流れた。高校卒業後に上京し,某医大に通っていた主人公は久しぶりに地元へと帰ってきた。
 ――あの日と同じような雨が降っていた。
 下り立ったバス停。主人公は一本の傘を見つける。赤くシンプルなその傘。柄の部分に,少女の名前を見つける主人公。少女のことを想いながら,その傘をさしてバス停を出る。――そこで主人公は,少女とよく似た女性に出会う。微笑みを残し,歩み去る女性。主人公は慌てて後を追うが,既に女性の姿はなかった。

 ――そうして一夏の淡く切ない物語の幕が開く。