きんもくせい通信

みのりさんちのいろんなこと ぶつぶつ、ぐちぐち語ります。

奈良へ 母娘旅  その5吉野 さよなら吉野

2014-04-06 | お出かけ・旅行

すばらしい庭園の「竹林院」
静寂をかき消す、母の携帯・・・・。

「はい!はい!!私ね、今旅行に来てるのよ。
はい!はい!!大丈夫!!大丈夫!!」

すごい・・・大声・・・・

うるさい・・・・・・。

携帯から声が小さく聞きにくいようで、自分がデカイ声でしゃべると
大きく聞こえてくるものだと思うらしい・・・・

すごくうるさい・・・・。

たぶん、私が注意しないと誰もしてくれなくて
ますます迷惑な女になると思われるので注意する。

だから、だれもいないところに行ったじゃない

と、言うが宿泊している方もいると思われる方面へ叫びながら移動していった・・・。


もう、携帯切っとけ・・・・。あーやだやだ・・・。



大海人皇子(天武天皇)が冬に咲く桜の吉夢をみて、
実際にその桜を見つけてそこにこの寺をたてたそーな

『桜本坊』  

私も夢に出てこないかな~~何か・・・・



お土産やさんが並ぶ道をケーブル乗り場へ向かい歩きます。
下りなので楽チンです。

柿の葉寿司・吉野葛・・・お買い忘れはありませんか?

途中、お世話になった宿の方とすれ違い会釈をする。
あら!!だれ?だれ??こんなとこにも知り合いいるの?

・・・・・・
あんなにお世話になって  もう忘れてんのね・・・・・・。
怖いわ・・・年とるって・・・・・。

また、フラフラしながらケーブル乗り場へ到着。

ちょうどケーブル発車の時間です。



なにやら、TVのクルーのような若者が機材抱えて4,5人。が一緒。
大学のサークルか?何かか??

ものの3分でケーブルで駅へ到着。
お腹すいたわね・・・・

が、はじまった・・・。いえ・・空いてませんが・・・・
駅前には前記のように、寂れたお土産やさんが4.5軒。
食堂みたいなのは1軒。選択肢なし。
わたしは山菜そばにするわ・・・・

え・・・・私はいらない。

食べなさいよ!!

じゃ・・・ビール。

食べなさい

え・・・・・。ぢやカレー。

奥から、チーン。思いきり  ククレカレー・ボンカレー・
それはそれでおいしかったんですがね・・・・
食べなくてもよかった・・・。

で、電車の時間までウロウロしてると
さっきケーブルで一緒だった若者がお土産やさんで撮影している。
さっきはいなかった浴衣姿のタレントが合流してた。

誰だ??見たことあるような気もする。

まわりは人もいなくて、お気の毒なほどのどーでもいいっぷり・・・。
母などは

やらせよ!やらせ!!
やらせの意味もわからず使っているようだ・・・。
俳人としてもまずいだろう・・・・・・。

しばしロケッぷりを遠巻きに見学。
何もないし暇だし・・・

そして、周りにいスタッフの隣に近づき
あの・・・・なんていう方ですか??
と、聞いてみた。

「うーまんらっしゅあわーです。」

何だか、赤面して答えられたんですが・・・・・。
オーラも何もない誰がタレントだったかわからない感じで、
私は忘れないようにすばやくメモしたのでした。ひらがなで。

さー吉野ともお別れです。

こんな景色にはお目にかかれませんでしたが、のんびりとゆったりと過ごす事が出来ました。
咲いてないので人も少なく、満開ではこうはいかなかったかも知れない・・・
かえって、良かったのかな。

そして、近鉄特急で橿原神宮で乗り換え
乗り継ぎの関係で、大和西大寺で乗り換え
あ~~~!!平城京だぁ~~~!!
と、電車の窓からの平城京跡・・・・。
唐招提寺も薬師寺も
1人ならば、行ったのに・・・・・・。とは、言うまい。

目を閉じると『忍』の字が見えてくるようになった。

奈良市内へ~~~

つづく

 


奈良へ 母娘旅  その4吉野 奥千本方面と如意輪寺

2014-04-06 | お出かけ・旅行

私の立てた予定では
お昼過ぎに吉野から奈良市内へ向かう特急を予約したので

『欲張らない』というテーマのもと、

宿の周りの竹林院や桜本坊などをのんびりと散歩して
という感じで過ごす予定だった。

が、

私、西行庵に行きたいわ。

皆様・・・上の地図をご覧ください。
西行庵とはお山の一番上にありますね
車では行けません。行けても運転手さんは嫌がります。

宿まで乗った運転手さんからの聞き込み済

でも、まだ言う・・・

じゃ金峯神社と、吉野水分神社には行きたいわ。

・・・・行きたいわって・・・またはじまったわ・・・
あの人は地図がぜぇ~~んぶ平面に見えるのだ。


宿の少し上のほうから、バスが出ているようだったが、
全体が予想以上の山だし、『脳天』の後遺症も残っているはずなので・・・・
もう、めんどくさいので

前日の夜、フロントにタクシーの貸切の予約を入れた。
1時間5000円
はい。はい。いくらでも出します。母が・・・・

朝、9時にお迎え

ジモティだという運転手さん。
「希望は、1時間で金峯神社・吉野水分神社・如意輪寺に行きたいのですが
可能でしょうか?」

西行庵は無理よね・・・・・

まだ、言うか・・・・・・・。

まずは、金峯神社へ
タクシーは結構な山道を進んでいきます。
杉林の暗い、細い道。
これ、すれ違えない・・・・。

ここがバス停と教えてもらったところから、
『脳天』どころではない坂道が・・・・
これ、無理だわ。
タクシーでスイスイ。
良い選択をした自分を褒めてあげたい

金峯神社



し~~~~ん

結構な寂れっぷり・・・・。
掃除してたおじさんと運転手さんが話してる。

「昨日は雨だったから、来るのやめたのよ。」

へ? ここ管理してる人よね??
御朱印をお願いすると・・・・

「俺・・・書けっかな・・・・。」



書いていただいてる間に、「義経の隠れ塔」とやらに。

あの・・・近くですか?すぐですか?何分ですか??

しつこく確認する。

実は・・・『脳天』で・・・・と話すと納得された。
行ってしまったか~~と。



はい。すぐでした。
車まで戻ると・・・・

西行庵へは・・・

運転者さんにまだ言ってる。感心するほどしつこい女だ。

人が歩いていくような山道を車で行くような人は、常識的ならばいない様子で、
健脚な人でないと無理です。
やっとあきらめたようだ。
あーしつこい。

そして、吉野水分神社

ここも急な坂のところにある。
これ、バスで来て歩くには相当な体力が必要だ。

そして、次へ向かう前に
穴場へお連れします

と、運転手さんが連れてってくれました。

あきらめてた桜が満開
吉野で一番早く咲くところなんだそうだ。
空の色と桜が、すばらしい事になっている。

そう、空も違うのだ。ここは。

   
 

そして、吉野が一望できる

 

約束の1時間まであと少し・・・・

「電車の時間とかあったらあれやけど、
せっかく、遠い吉野まで来たんやから時間気にせんと
十分に楽しんでください。」



そーだよなー
確かにもう一生来る事もないかもしれないし・・・

あら、じゃあとはサービスかしら・・・

ったく・・・・。

そして、後醍醐天皇の勅願寺「如意輪寺」

 

裏山には後醍醐天皇の御陵があります。

後に、吉野を訪れた松尾芭蕉は

【御廟年経て 忍は何を 志のぶ草】

と詠んだそうな。

後醍醐天皇はホントに波乱万丈な人生を送られたのですね・・・・。

聖徳太子が開き、空海も参籠したという修験寺院。
「竹林院」
で、運転手さんとさよなら~~

結局、予定1時間が1時間45分・・・。
でも、1時間半の料金で良いと言ってくださり
年配者同伴に関わらず、大変有意義な吉野めぐりとなりました。

体力を使わず、金を使う。
時には有りです。


補足
母は俳人なので、松尾芭蕉を敬愛しており、西行庵の西行さんは
松尾芭蕉が尊敬してた方のようですね。


調べたら、母がしつこく行きたがってた、西行庵はこれ。
何時間も歩きたどり着くと、思いもひとしおかも?

車で行くもんじゃない・・・・・・と思う。

俳人のくせにそういうとこがわかってない。ブツブツ。
限界まであと・・・・・・

我慢してお付き合いください。

つづく

 

 


 


奈良へ 母娘旅  その3吉野 予定外【脳天様】

2014-04-06 | お出かけ・旅行

 

吉野朝宮跡を出てふと見ると

首から上の守り神 【脳天大神】
頭がよくなるのか?頭が弱い母娘は大いに惹かれるわけです。

この先?ちょっと行ってみましょう。
頭よくなるわよ。

ん?ちょっとまって・・・・
パンフレットの隅に小さくある脳天大神の説明を発見

お母さん!谷底にあるって書いてあるよ



ほら鳥居あるからすぐよ

え・・・・



っと言ってるとドンドン急な階段が現れてくる。

あの・・・・下りるってことは上がらなくてはならないんですが・・・
おわかりでしょうか・・・・??



戻るに戻れない状態に陥り、無口になる母・・・・。
ドンドン下りていきます

そのうち、川の音が聞こえてきます。

着いた・・・・。が私は帰りの事が気になりそれどころではない

脳天様は
金峯山寺の蔵王堂に祀られている蔵王大権現様の変化身だそうだ。

参拝した後、ゆで卵をいただいた。
最初の姿が蛇だったそうで、信者の方は蛇の好物の卵をお供えし、
それを参拝者にいただいてもらっていると、いうことだ。

ありがたくいただき、御朱印もいただく。
お守りのところに「脳天タオル」なるものが・・・

父へお土産

そして、宿へ戻るのだがもう大幅に思ってた予定の時間が過ぎている。

これ、戻るのも、来る時の倍はかかるであろう・・・・
がっくり・・・・
そして、母はまた疲れた~だの、もうムリ~だの
なんだかんだ言うんだろうなあーやだやだ。

さー上るわよ


階段を見上げ一応やる気は見せる母

案の定・・・・
ものの10段くらいではーはー言い出す。

もーですか??はやっ!!

そーだわ!目標を決めるわ。
あそこまで一気に行くわ。

へ????

すごい勢いで7,8だん駆け上がり、

水分水分

を何回か繰り返しているが・・・大騒ぎの割には進まぬ・・・

あの・・・お言葉ですが・・・
マラソンだって同じペースだから長い距離を走れるわけで・・・
ゆっくり、ゆっくりの同じペースで上ったほうが良いのではないでしょーか・・・

いいのよ!!私のやり方なんだから!!

あ・・・そーですか・・・・。ご勝手に・・・。

宿の前の急な坂道を忘れていたが
母の気の強さと意地でようやく宿へ戻れた。

ホント!参ったわ。いくら若く見えるからって年は年なんだから

都合の悪い時には年寄りになるらしい・・・・・・。

予定外の行動で、夕食前に私はお風呂に入れず・・・
母は入ってましたが・・・・
慌しく夕食へ

鹿の肉など、山の幸・・・
生ビールがないってことで
瓶ビール。

不完全燃焼な感、払拭できず、缶ビールを買い込み
1人で飲む。母は飲めないのだ。

満開ならば桜に囲まれた露天風呂。
眺めのよいお風呂。しかもだーれも入ってこないので貸切状態
満開の時期ならばこんなにゆったり出来ないのだろうな~~
と、つぼみの桜を楽しむ。

部屋に戻ると母、大変疲れたようで爆睡
いびきうるさいので、無事に生きてるようだ

さー明日はどうしましょう。

つづく