私の立てた予定では
お昼過ぎに吉野から奈良市内へ向かう特急を予約したので
『欲張らない』というテーマのもと、
宿の周りの竹林院や桜本坊などをのんびりと散歩して
という感じで過ごす予定だった。
が、
私、西行庵に行きたいわ。
皆様・・・上の地図をご覧ください。
西行庵とはお山の一番上にありますね
車では行けません。行けても運転手さんは嫌がります。
宿まで乗った運転手さんからの聞き込み済
でも、まだ言う・・・
じゃ金峯神社と、吉野水分神社には行きたいわ。
・・・・行きたいわって・・・またはじまったわ・・・
あの人は地図がぜぇ~~んぶ平面に見えるのだ。
宿の少し上のほうから、バスが出ているようだったが、
全体が予想以上の山だし、『脳天』の後遺症も残っているはずなので・・・・
もう、めんどくさいので
前日の夜、フロントにタクシーの貸切の予約を入れた。
1時間5000円
はい。はい。いくらでも出します。母が・・・・
朝、9時にお迎え
ジモティだという運転手さん。
「希望は、1時間で金峯神社・吉野水分神社・如意輪寺に行きたいのですが
可能でしょうか?」
西行庵は無理よね・・・・・
まだ、言うか・・・・・・・。
まずは、金峯神社へ
タクシーは結構な山道を進んでいきます。
杉林の暗い、細い道。
これ、すれ違えない・・・・。
ここがバス停と教えてもらったところから、
『脳天』どころではない坂道が・・・・
これ、無理だわ。
タクシーでスイスイ。
良い選択をした自分を褒めてあげたい
金峯神社
し~~~~ん
結構な寂れっぷり・・・・。
掃除してたおじさんと運転手さんが話してる。
「昨日は雨だったから、来るのやめたのよ。」
へ? ここ管理してる人よね??
御朱印をお願いすると・・・・
「俺・・・書けっかな・・・・。」
書いていただいてる間に、「義経の隠れ塔」とやらに。
あの・・・近くですか?すぐですか?何分ですか??
しつこく確認する。
実は・・・『脳天』で・・・・と話すと納得された。
行ってしまったか~~と。
西行庵へは・・・
運転者さんにまだ言ってる。感心するほどしつこい女だ。
人が歩いていくような山道を車で行くような人は、常識的ならばいない様子で、
健脚な人でないと無理です。
やっとあきらめたようだ。
あーしつこい。
そして、吉野水分神社
ここも急な坂のところにある。
これ、バスで来て歩くには相当な体力が必要だ。
そして、次へ向かう前に
穴場へお連れします
と、運転手さんが連れてってくれました。
あきらめてた桜が満開
吉野で一番早く咲くところなんだそうだ。
空の色と桜が、すばらしい事になっている。
そう、空も違うのだ。ここは。
そして、吉野が一望できる
約束の1時間まであと少し・・・・
「電車の時間とかあったらあれやけど、
せっかく、遠い吉野まで来たんやから時間気にせんと
十分に楽しんでください。」
そーだよなー
確かにもう一生来る事もないかもしれないし・・・
あら、じゃあとはサービスかしら・・・
ったく・・・・。
そして、後醍醐天皇の勅願寺「如意輪寺」
後に、吉野を訪れた松尾芭蕉は
【御廟年経て 忍は何を 志のぶ草】
と詠んだそうな。
後醍醐天皇はホントに波乱万丈な人生を送られたのですね・・・・。
聖徳太子が開き、空海も参籠したという修験寺院。
「竹林院」
で、運転手さんとさよなら~~
結局、予定1時間が1時間45分・・・。
でも、1時間半の料金で良いと言ってくださり
年配者同伴に関わらず、大変有意義な吉野めぐりとなりました。
体力を使わず、金を使う。
時には有りです。
補足
母は俳人なので、松尾芭蕉を敬愛しており、西行庵の西行さんは
松尾芭蕉が尊敬してた方のようですね。
調べたら、母がしつこく行きたがってた、西行庵はこれ。
何時間も歩きたどり着くと、思いもひとしおかも?
車で行くもんじゃない・・・・・・と思う。
俳人のくせにそういうとこがわかってない。ブツブツ。
限界まであと・・・・・・
我慢してお付き合いください。
つづく
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