君を包んであげたい
薄明かりがそこに見えるのに
虚無を掴むばかりで届かない
闇に縫い付けられた影
もがきながらきみが泣いてる
ぼくはきみの痛みを少し知っているだろう
ぼくの中に突き刺さってる記憶の棘が呟く
チクリと疼く毎に甦って鼓動と重なり
波のようなモールス信号が繰り返される
指さえ触れることのないきみとぼくの現実
繋がることのないきみとぼくの現実
形に出来ない危うい願いだとしても
この腕が千切れるほど限りまで伸ばして
きみを包み込んであげたい
縛り付けられたその場所から
きみを解き放つことができるなら
ぼくはこの腕が千切れるほど限りまで伸ばして
きみを包み込んであげたい
それが生きることに無意味な非現実で
叶わない未来に存在するとしても
ぼくはこの腕が千切れるほど限りまで伸ばして
きみを包み込んであげたい
コトバにするのはとても難しいです。
でも少しのコトバを発しているであろう呼吸を
感じ取ってもらえているようでとても嬉しいです。