8日(木)、柴田町職員を対象に宮城県視覚障害者情報センターとコラボによる出前講座を開催。
初めに柴田町職員から障がいのある方への合理的配慮について説明。
行政では以前から合理的配慮の提供が義務付けられています。
このたびの障害者差別解消法の改正により今年の4月から事業者にも合理的配慮の提供が
義務づけられます。
「合理的配慮の提供」では、障害者の性別・年齢、障害の状態に応じて、社会的障壁の
除去の実施について必要かつ合理的な配慮が求められます。
今回は視覚障害と聴覚障害を理解し、必要な配慮は何かの研修を行いました。
まずは、宮城県視覚障害者情報センターの中村さんから視覚障害者とのかかわり方。
ポイントは「見た目ではわからない視覚障害者が多い。(誤解が多い。)」
視覚障害者は白杖を使う。
(正解:白杖は使わなくても支障はない視覚障害者もいる。)
盲導犬と同行する。
(正解:宮城県内の盲導犬は30頭とまだ少ない。)
まぶしさを防止するため遮光グラスを使う。
(正解:まぶしさを感じない視覚障害者もいるため遮光グラスを必ずしも使うとは限らない。)
点字がわかる。
(正解:点字がわかるのは視覚障害者全体の約10%。)
また、見え方で全く見えないのもいる。
他に眼球で真ん中が全く見えないが、その周りが見える。
濁っているが、何となくぼやけて見える。
など、見えないといっても様々な見え方があるとのこと。
これ、「聴覚障害者も見た目だけではわからない。(誤解が多い。)」のと似たようなものです。
聴覚障害者はみんな補聴器を使っている。
(正解:補聴器からの音が苦手で、使っていない聴覚障害者もいる。)
補聴器を使えば完全に聞こえる。
(正解:うるさいところが苦手で聞き取れない。)
聴覚障害者と言えば発音が不明瞭。
(正解:訓練によって話せる。)
手話がわかる。
(正解:手話がわかるのは聴覚障害者全体の約20%弱。)
また、聞こえ方で全く聞こないのもいる。
声や音が小さいがなんとか聞こえる。
はっきりと聞き取れない。
大声で出されると聞き取りにくい。
など、聞こえないといっても様々な聞こえ方がある。
視覚も聴覚も一般の方がもつイメージ、先入観が大きく、その誤解を解くのが私たちの仕事です。
そして、視覚障害の疑似体験を行うことで見え方の体験、ペンでの記入、動き回る。
その後、柴田町地元のろうの方から手話の指導。
挨拶から始まり、窓口でよく使うであろう単語などを手話で。
「どんな要件ですか」「少々お待ちください」「合ってます」「身体障害者手帳」「印鑑」など。
職員の皆さん一生懸命でした。
出前講座を受けることは正しい理解と啓発、優しい町作りに貢献できる人となるためにも役立つ研修です。
行政だけでなく、事業者からの出前講座にも応じます。
http://www.mimisuppo-miyagi.org/tunagari.html
どしどし申し込んでください。
これから暖かくなると、花粉症に悩み続けるかもしれない松本でした。
今日のみみサポみやぎ花壇
今日の通勤途中で梅の花が咲いたのを発見。早すぎない?この春、おかしい。(笑)
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