お気に召したまんま。

美術館をさまよい、映画に涙し笑い、音楽に震え。さだまさしさんのファン歴41年目。唯一得意な家事は料理だけ。

12/20新日本フィル第九特別演奏会。鳴り止まない拍手!

2020-12-21 | お気に召した音楽
楽しみにしていた第九演奏会。
この日のためにとっておいた新しいスカート。
家を出る前から気分が上がります。

座席指定券のみの販売のはずですが
ホールに着いたら長い列ができていました。
みなさん楽しみで早く着いたのかな??

席はC席の右中ほど。
第九の場合はC席はとても後ろでとても少ないので
まあ天井桟敷のようなものです。

それでもかろうじて広上淳一さんの指揮が見え、
オーケストラのほとんどを視野に収められました。
コンマス席が見えないのがひとつだけ残念でした。

1番と9番、
最初と最後の交響曲を一度に聴けて
初めて気がついたこともありました。

家から頭の中には第九が鳴っていたので
1番が始まったら9番との差に驚き。

軽やかで室内楽のような弦の響き
まだウィーンの風味が感じられる…
若きベートーヴェンを思いました。

(そこからあの3番への変化進化は
物凄いことだと改めて感動)

9番はpでもいたずらに音量を絞らず
かといって爆発すべきところは
惜しげもなく熱く厚く響いて
ダイナミックな交響曲の醍醐味を味わいました。

オーケストラは同じ演目を4日連続の4日目、
お疲れだと思うのですが
緩むことなく美しい緊張感がありました。

広上淳一さんの指揮は2度目なのですが
1度目は「ツァラストゥラ」で寝落ちしていたので
きちんと集中して見られたのは今回が初めて。

テレビでは何度も拝見していて
そのユニークな指導法(ピアニカを吹く!)や
卓越した音楽への愛情を見聞きしていたのです。

期待に違わず素晴らしいタクトでした。
柔らかく表現しているのに
理知的で的確で無駄がない。
必要なところは見た目のカッコ良さよりも
キチンと伝わることを優先していました。

音楽への理解と愛情が溢れてくる指揮、
それに応えるオーケストラ、
そしてプロの合唱団の迫力とレベルの高さ。

ソリスト4人に対して合唱団は各パート4人。
(よく見る風景は各パート20人くらい)
でも少しばかりの不安などどこへやら、
プロの歌い手の技術の高さに感服でした。

31日のジルベスターコンサートがあるとはいえ
オーケストラにとっては仕事納めのようなもの。
千秋楽を存分に楽しめる
素晴らしいコンサートでした。
(3楽章始まったら涙腺が緩んで…)

温かくて大きな
クリスマスプレゼントを受け取った。
そんな日になりました。

同行した友人はコンサートのあと
スカイツリーを見物しに行きたかったようですが
わたしは早く今日の演奏について話したくて
スカイツリーは次回にしてもらい
近くのレストランでワインを挟んで
長時間語り合いました。














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