あの夏の日は、こんなに暑くなかったよね。
きみを失くしてからのわたしは、
いつきみのところに行けるかを考えてばかりなのに、
なかなかきみのところにはいけない。
夏がくるたびに、きみと過ごした夏を思い返しては、
あのときよりも楽しい夏はないな、と思う。
それと同じように、
あのときよりも大きい後悔をすることは、
この人生のうちにはもうないんだろうな、と思ってる。
どうして夏の思い出はこんなにも色褪せないのだろう。
人生にはあと何回、
あたりまえがあたりまえじゃなくなること
が起こるのだろう。
あたりまえがあたりまえじゃなくなること
が起こるのだろう。