きりんのひとりごと

日々ぼそぼそと・・・ときに赤裸々に・・・
日々の記録です

たなばたのはなし

2008-07-06 23:19:52 | ここだけのはなし

お別れの日を七夕に決めたのはどうしてだったかな?

「本当に会えなくなる前に、お別れしよう」

2人でそう決めて、
お互い初めてできた恋人と、七夕の日を最後に、会うのをやめた。


今でも忘れられないあの日。

私はまだ高校2年生だった。




毎日、ほんの少しの時間でも一緒に過ごした。
中学、高校と電車通学だった私を駅まで迎えに来てくれて、
家までの道を遠回りして一緒に歩いた。

毎日、学校であった出来事や将来のことをたくさん話した。

隣にいるのが当たり前で、
2人で歩く道は、そのまま未来につながってると思っていた。














あなたを記憶の中にとどめながら、
大人になって、
たくさんの出会いと別れ、たくさんの恋を経験する私。

頭ではわかっていても、実感がなくて、
今でもあなたと偶然どこかで会えるんじゃないかなんて考えてる。
そんなこと、あるわけないのにね。



織姫と彦星が、1年に1度会える日。

1年に1度、確実に会える日があるなら、
離れていても2人の心は移ろわないのかな?

それとも、培った強い絆があるから平気なの?


何度恋をしても、どんなに人を好きになっても、
私の中にある七夕の日の思い出はたった1つだけ。


もう二度と会うことのできない私たちと違って、
織姫と彦星は明日も愛を語らうんだね。





私、あなたとの出会いも一緒にいた時間も、そしてお別れも、
全部全部忘れてないよ。胸の中にしまってあるよ。

それでも・・・
ほかの人を好きになってしまうのだけど、
許してくれる?
見守ってくれる?

7月7日には必ずあなたを思い出すから・・・。