Mamiのひとりごと

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週刊誌の記事を読んで

2008-06-16 | 私のつぶやき
週間ダイヤモンドの中の記事「裁判所を通じた支払い督促も辞さない骨髄バンクへの不信」を読んで、違和感を感じた方はいらっしゃらないだろうか・・・?

この中に出てくる吉本さん(仮名)という患者さんの言い分に、???と思った。

経緯は・・・
吉本さんの奥さんは血液疾患で、骨髄移植か臍帯血移植が必要だった。
骨髄バンクでドナーを探したが、時間の猶予がなかったので、臍帯血バンクからの移植を施行した。

臍帯血移植後も骨髄バンクから請求書が送られた。
請求に応じて総額39万円を支払った。

臍帯血をしたのに、骨髄バンクから請求あることに疑問に感じた吉本さんは、自分の判断で振込みを中止した。
その後、裁判所を通じて支払い督促があった。

吉本さんは骨髄バンクが
・説明責任を果たしていない
・臍帯血移植をしたのに、骨髄移植の検査をする必要があったのか
・検査料を返還すべき
などの9項目の質問を裁判所を通じて骨髄バンクへ送付した。

骨髄バンクからは
・支払い督促の申し立ては取り下げる
・検査料は返還しない
という連絡があった。

吉本さんは質問に文書で回答するよう求めたが梨のつぶてだった。

吉本さんの奥さんは残念ながら移植後半年で亡くなられている。



この記事を読んだ一般の人は、どのようにお感じになられるだろうか?

「骨髄バンクって、ひどい!」と思われるのではないだろうか。



骨髄バンクへ患者登録をするのは、患者ではなく主治医であり、コーディネートの状況について、主治医は説明をしていく義務があるはず。
請求書は患者へ直接送られてくるけれど、納得がいかないなら、その場でバンクへでも主治医へでも、吉本さんが問い合わせをする必要があったんじゃないだろうか?と私は思う。

「自分の判断で支払いをやめた」というのは、いかがなものでしょう?


確かに骨髄バンクの対応は親切ではないし、もっと説明を丁寧に行う必要があるけれど、この記事のなかに、医師の説明責任に関してはまったく掛かれていない。


コーディネートは開始したら、中止しないと続けられる。
開始した人が、責任を持って中止の連絡をするべきであり、それは主治医の仕事なはずでしょ?


骨髄か、臍帯血か迷っていたときのコーディネート費用ならば、吉本さんは支払う義務があると思う。

もし臍帯血移植にすると決めたときに、骨髄バンクへ中止の連絡をせず、コーディネートが続けられて掛かった費用なら、その費用を支払う責任は吉本さんではなく主治医へあると思う。


いずれにしても、骨髄バンクの請求が、患者さんが亡くなられてから届く場合は少なくないのだろうし、それを受け取ったご遺族の気持ちを考えると胸がとても痛みます。

とはいえ、今後も多くの患者さんの命をすくうべく、がんばっている人たちがたくさんいるし、なにより究極のボランティアである骨髄提供者への感謝の気持ちを大切にしていくためにも、こういう内容を記事にするときには配慮をしてほしいと思いました。
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