随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

干し梅について。

2006-07-11 22:54:45 | Weblog

近頃コンビニに行くと、つい買ってしまうのが「干し梅」。
世間でも「干し梅」ブームなのか、必ずコンビニの一角に専用のコーナーがあります。元から梅干し好きのため、歩きながらつまめる、この梅干しのお菓子は大いに気に入っています。

一昔前は、この分野では元祖とでもいうべき「梅しば」と「梅スッキリ」の独占状態でした(と思います)。
「梅しば」はカリカリ梅漬けのお菓子。大き目の梅漬けをひとつひとつパックしています。そんなに塩も酢もきつくないのですが、暑い車の中に放置しておいても何故か腐らず、カリカリ感をキープし続けるのが謎でした。つまみ始めると止まらず、ついつい一袋片づけてしまうことも。
一方「梅すっきり」は梅干しのお菓子。梅干しというより、ほとんど干からびていて、食べるところがないのが特徴です。ほとんどしゃぶるようにして味わうのですが、たまに種の一部が鋭く突き出ていて、口の中に突き刺さることも。これまたしゃぶり始めると止まりません。

長年にわたり、この「2強」がマーケットを支配していたのですが、最近、梅干しの種を取った商品が出回るようになりました。私も、ずっと、種にじゃまされずに、梅だけを存分に味わいたいと思っていましたし、人前で種を口から出すのがなんとなく恥ずかしく、種の処分に困っていました。こういうところの工夫はさすが日本人、と感心しました。

商品のバラエティーも増えており、干し梅タイプでは「種ぬきほし梅」「梅 たねとっちゃったね」・・・またカリカリ梅タイプでは「種ぬきカリカリ梅」「手割りカリンコ梅」など、なかなか充実しています。ちょっと変わり種としては、梅干しを練って固めた「梅ねり」なども。それぞれ100~120円程度の袋入りと、500円~600円のミニボトル入りなどがあります。

私としては、保存料、着色料や化学調味料などが入っていない、純粋に梅と塩(とシソ)だけの、天日で干した(そして冷蔵庫に入れなくても保つほど塩辛い)梅干しが一番だと思っていますが、こういう「まがいもの」の梅干しも嫌いではありません。そして梅干しは、従来の「年寄りむけ」「塩分が多くて不健康」というイメージから「健康食品」「食べやすい」といった方向に変わりつつあります。何やら衰退気味の日本茶をペットボトルに入れてイメージチェンジし、マーケットを拡大した事例にあやかろうとしているようにも見えます。

などと考えていると、「梅干し」の他にも「昆布」「鰹節」あたりも、日本人が大好きな食品です。昆布あたりも、長年「都こんぶ」がマーケットを独占していましたが、そろそろ・・・、また鰹節あたりも新商品がでないだろうか・・・などと期待しています。