当たるわけない

日曜は中京、４月早々船橋、もちろん皐月賞にも行く予定ですが
交通費の捻出に頭が痛い。馬券を当てればいいのですが最近ちっとも当たらない。

当たらないといえば政府高官の「ＭＤなんて当たるわけない。」発言が物議をかもし
防衛省は否定に必死だし、ニュースでも某軍事評論家が過去の実験データを出してきて
命中確率は何パーセントとかやってますが・・・

ザ・ホワイトハウスの第２シーズンにミサイル迎撃実験に関するエピソードがあって
ミサイル防衛予算を増やしたいレオが懐疑的な大統領と一緒にシチュエーションルームで
実験を見守るんだけど失敗。国防総省の高官から外した距離を「２５４」と聞いた
レオが大統領に「２５４ｍ外しました。」と報告するとその高官が「２５４キロです。」
「宇宙の広さを思えばそれほど悪くないよ。」と皮肉る大統領が傑作でした。

さすがに現在ではもっと精度が増してますけどね。あくまで何時何分にこの軌道を
飛ぶと分かっている実験弾に当たるか当たらんかというレベルであって、今回の
テポドン２は、打ち上げに失敗して軌道を外れたヤツを破壊せなあかんわけで
PAC-3が当たったら驚き、イージス艦の迎撃ミサイルが当たったら奇跡です。

私の祖父は東京帝大→陸士というエリートで終戦時は陸軍少将でしたが
軍国主義者ではなく父に言わすと「極めてリベラルなリアリスト」だったようです。

戦前に国費留学でアメリカに行き、日米の国力の差を肌で知っていたのでしょう。
家では早い段階で「この戦争は負ける。」と言っていたそうです。

祖父はミサイルの弾道計算のエキスパートだったのですが、生きてたらきっと
「当たるわけない。」と言うでしょうね。