競馬場の私は基本無口です。たまに「そんなとこでええのん?」とか「もう手ぇ動いてるやん。」とかつぶやくことはあります。
ごくまれに「よっしゃー!」とか「そのままー!」とか「どっちでもええ!!!」とか叫んでいることもあります。でも基本は無口です。
なぜかと言うとほとんどの場合私は競馬場に一人で行くからです。一人でしゃべってたらかなりあぶない人ですよね。
男いうもんは鉄火場に連れだって行くもんやない。黙って一人で勝負じゃあ・・・とか、そんなポリシーはありません。
ただ競馬場にご一緒する友達がほとんどいないだけです。
しゃべらない分、まわりの声がよく聞こえます。したり顔で大うそ言ってる人とか思わず怒りで体が震えそうになるほど
酷いことを言う人もたまにはいます。別に聞く気もないけ聞こえてしまいます。菊花賞の日にもそんなことがありました。
朝の1レースから残念なことにホームストレッチで落馬事故があり、観客の目の前で人馬の救護が行われました。
その時後方にいた若者が「ゲームやったら悲しい音楽が鳴るとこやなあ。」とツレに話しかけたのです。
ゲームじゃねえだろ!倒れてピクリともしない騎手も横臥し時に苦しげに四肢をばたつかせている馬も生身の体なんだぞ!と
もちろん口に出したりはしませんが振り向いて怒鳴りつけたい気分でした。
時には微笑ましかったり、嬉しくなるような声が聞こえてくることもあります。前にも書いたかもしれませんが「うわ!武豊がいる!」と
「こんな小さいとこ走るの?」はパドックで交わされる競馬初心者発言の2大あるあるじゃないでしょうか(笑)
あと、聞いててすごくうれしくなるのは「馬ってすっごいきれい!」とか「競馬場って気持ちいいね。」みたいなのですね。
先日も「来てよかったあ。競馬場がこんなにきれいとは思わなかった、花もいっぱいやし。」と言ってるおねえさんがいて
嬉しかったなあ。造園課の人に成り変ってお礼を言いたいくらいでしたよ。
そんなわけでTOPの写真はパドックわきのマリーゴールドです。なんかプラスチックみたいな質感で写っちゃいましたが
ちゃんと手入れされた生花ですよ、もちろん。
*ところでコース際のサルビアを見るたび蜜が吸いたいと思うのは私だけですか?