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陶芸は知的な香り?

2008-03-01 17:25:17 | 日常より
「私、趣味は陶芸なんです」って言ってみるのもいいかと思って、先日陶芸体験なるものに行ってきました。
陶芸といって私の脳に浮かぶのは、ろくろを回しながらスーっと形作られていく器たち。
そういうワケで、初心者にも関わらず絵付けとか簡単そうなものをすっ飛ばして「ろくろ体験」へ。

行ってすぐにろくろが回せるかと思いきやそうではなく、まずは粘土こねから。

  硬い粘土をこねて柔らかくします。

でも、この粘土こね、実はろくろ体験には必要ないみたいでした。
私がろくろを回させてもらうときの粘土は、先生が丹念に練ってくれたものを使うんです。
ようは、こんな感じだよ~という、雰囲気を味わうってやつです。

「ろくろを回すと、出来上がりは5分」と先生は言うんですが、5分で仕上げるまでにはそれなりの経験が必要でして、そのための練習をさせてもらいます。

練った粘土をろくろに置いて、水で濡らした手で形を整えながら、粘土自体を上へ伸ばしていきます。
先生と他の体験者さんがされているところをパチリ。

 これが一番難しかった!

回転を利用して、手で粘土を押し上げないといけないんだけど、思った以上に握力・腕力が必要で、最初のうちは全然伸びず・・・
逆に力を入れすぎると、途中で切れてしまうので力加減が難しかったですね。
この伸びたやつを、重心を整えながら短く押しつぶしていって、土台とします。

土台ができたら、器の形作りに入ります。



親指を使って土台に穴を開け、左手を外側・右手を穴の中に入れて器になるように整えます。
またこれが力加減を間違うと、クターっとふちが波打ってしまって失敗しがち。
そして、厚みが均一にならずに、途中で穴が開きそうになっちゃう。

さて、ここまで練習。
本番で使う粘土は、練習用の3分の1くらいなので、失敗するとその分だけ器が小さくなってしまうという不安つき。
なので、失敗しないようにコツを掴むまでじっくり練習をしましょうね、ということだったのです。

で、出来上がったのがこちら。



良い出来でしょ!と言いたいものの、90%以上を先生の手を借りて制作しています・・・
しかも、作りたかったものとして「湯のみ」を目標としていたのに、どう見ても「小鉢」
口が広くなってしまったのは、もちろん私のせいなんですが、「こういう器のほうが、何にでも応用がきくんだよ」と先生に励まされました。
いっそ、短くした花とか飾っちゃおうかな、と思います。

ちなみに先生が、ササって作っていたのがこちら。

  うん、湯のみっぽい。

この作ったものは、乾燥させて焼かれて上薬を塗られて、自宅まで発送されてきます。
形がどうであれ、やっぱり出来上がりが楽しみです。

さすがに「趣味:陶芸」なんてはるか遠い道のりですけど、これが思いのほか楽しかったんですよ。
先生も楽しい方で恵まれたんだと思うんですけど、また来ようと思うほどには充分楽しめました。
出来上がりが届いたら、「第二回陶芸体験」を思案してみようかと思います。