お茶会めぐり  ~ 日々旅好日 ~

着物とお茶会の日記です あ、最近は旅行の日記です(笑) たびねすで旅行ナビゲーターやってます♪

山陰海岸ジオパーク女子旅 2013 青春18きっぷで巡る山陰 ⑦岩井窯

2013-08-10 18:38:55 | 山陰海岸ジオパーク女子旅 2013 前期
山陰海岸ジオパーク女子旅2013年前期の旅記事です


鳥取に入りました
一年ぶりの岩美駅ですが、自転車を借りてすぐに岩井温泉方面へ


昨年とかわらず、この種類の鳥がたくさん田んぼにいます



岩井温泉から山のほうへ自転車を走らせる
目的は「岩井窯」


日差しのあるところではジリジリと暑いですが、木のそばの日陰は林の中から涼しい風が吹いてきて、とても涼しいです
やはり植物の力はすごいですね
街の緑化計画も、本気でやれば本当に涼しくなると思います(でもアスファルトがね…)








昨年ペンションコスモスの館さんで素敵なカップを発見し、窯元を聞いたら「岩井窯」とのこと


http://blog.goo.ne.jp/midori7252/e/fdc322692612f150aa1c8427973c0358
今回はこのカップを作った岩井窯さんへお出かけ





到着♪岩井窯さん








岩井窯の山本教行氏は、鳥取民藝の先駆者、「吉田璋也」や、私がよく作品展にお出かけしている「バーナード・リーチ」と会われたこともあるようですが、私にとっては吉田璋也もバーナードリーチも「歴史上の人物」くらい昔の人のイメージなので、不思議な間隔です

※ バーナードリーチについて(大原美術館より)
バーナード・リーチ(1887-1979)は、香港生まれのイギリス人です。生後まもなく母を亡くしたため、幼少期の4年間を当時日本にいた祖父母のもとで過ごしました。
10歳でイギリスに帰国。21歳の時ロンドン美術学校で、詩人・彫刻家の高村光太郎と交友を結び、その縁で、1909(明治42)年に再び来日します。 東京上野でエッチング教室を開き、やがて柳宗悦や「白樺」同人達との交流が始まりました。
1911(明治44)年、茶会で楽焼を焼いたことがきっかけで、六代尾形乾山に入門。その前年に知り合っていた富本憲吉とともに、陶芸の道を歩むことになります。 1917(大正6)年、千葉県我孫子の柳宗悦邸内に窯を築き、そこで濱田庄司と出会います。
1920(大正9)年、イギリスに帰国。濱田といっしょにイギリス西南部のコーンウォール州のセント・アイヴスにヨーロッパ最初の登り窯を築きました。
帰国後も日本の民芸関係の作家達と交流を持ち続け、何度も来日して各作家の窯で制作し、多くの展覧会に共同出品もしました。 そのいっぽう、イギリスで古くから伝わっていたスリップ・ウェアの焼成、硫化鉛の釉薬であるガレナ釉を使うなど、ヨーロッパの伝統を生かしました。




佐治のペンションコスモスの館で岩井窯のコーヒーカップを見つけ、ペンションのご主人に岩井窯のことを教えてもらって、1年経ちましたが、今年ようやく来れたということを岩井窯の山本さんにお話しすると

「あそこに行ったの!?実は僕はすぐ近くの用瀬(もちがせ)の出身なんですよ!」とのこと
もともとこの土地の出身ではなく、島根の出西窯で修業をし、縁あってこの土地で窯を開いたそうです


こちらの岩井窯で修業されて独立された陶芸家さんたちも沢山いらっしゃいます

そんな、過去と未来との懸け橋みたいな岩井窯さん、工房のある敷地の雰囲気も独特です




大きな敷地ですが、敷地内の木々も、小川沿いの桜も、全部ご自身で植えたものだそうで、何年もかけてやっとここまで大きくなったとのこと



鉢が沢山あって、立派な蓮が大輪の花を咲かせていました

蓮のお手入れも大変だと思って聞きますと、毎年お手入れに神経を遣っていらっしゃるとのこと


右手に見える、敷地のシンボル的存在の大きな木は、10年近く前に猛威をふるった台風の影響で、根っこから林道に倒れていた木を、業者を使ってこちらの敷地まで運んで移植したものらしい
「うまい具合に根が傷まずに、元の土が付いたままで倒れたんですね。上手に根付いてこんなに育ってすごいですね」と感心しますと、「2度ほど樹医に見てもらって、根の周りも掘り起こして空気を入れてもらった」とのこと


敷地内のそこかしこに自然と共存する精神が感じられました



岩井窯さんの作品は、自然を愛し共存する山本さんの人柄がそのまま器になったような、手にしっくりと馴染む土の感触が心地いい、普段使いの器たちです







ギャラリー内は見学自由
(とはいえ、見学時はお声掛けされてくださいね)




お茶道具みたいに高額ではなく、あくまでも普段の生活で使える器たち
こちらで購入できますが、私はこの時「コレ!」という器に出会えなかったので、次回9月に大阪で開催される作品展にまたお邪魔することとなりました




敷地内には岩井窯さんで作られた器でお茶ができるカフェが併設されています
こちらはお水のカップ
やはり、この土の感じがとても好きです













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2 コメント

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いいね♪ (永遠のJガール)
2013-08-10 23:46:59
すごく素敵な旅ですね。同じ行程で行きたいです♪

旅行記、ひきつづき楽しみにしています。
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永遠のJガールさま (みぃ)
2013-08-11 12:35:54
岩井窯さん、長閑な雰囲気の田舎に、ここだけオシャレな敷地があります。

それにしても今年の夏はすごく日焼けしてしまいました(笑)

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