お茶会めぐり  ~ 日々旅好日 ~

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山陰海岸ジオパーク女子旅 2013 青春18きっぷで巡る山陰 ⑧真名かいろうの里 真名焼

2013-08-11 15:58:38 | 山陰海岸ジオパーク女子旅 2013 前期
山陰海岸ジオパーク女子旅です



岩井窯さんから岩井温泉へ戻り、岩井温泉からまた別の道を自転車で5分ほどのところに「真名焼」さんがあります




こちらは異色の経歴を持つ難波氏がUターンして地元に戻って開いた窯です



京都で30年ほどサラリーマンをされ、陶芸仲間と滋賀の朽木で作陶をしていたらしいのですが、「そういえば昔家の近所で瓦の土が取れていたなぁ…、、もしかしたら良い粘土が出るかも!」と思い、地元岩美の土を使って焼いてみたところとても良い味が出て、焼き物にどんどんのめり込んでいかれたそうです
その当時は朽木の窯ではなかなか思ったように窯の温度が上がらず、「この土を理想の温度で焼いたらどんな色がでるんだろう…」という思いに駆られ、思い切ってこの地に帰ってきて窯を作ったとこのこと





作品は釉薬を使わず、土の味を存分に活かしたシンプルですが味のある焼き締めです
こちらで取れる土は、焼き方によっては備前のようにも見えます
でも備前の土よりも色々と小石などが混ざっている率が高くて、処理するのが大変だそうです






窯の見学


長次郎窯とありますが、おじい様のお名前だそうです




ギャラリーのほうで、「とにかく大量の薪を使う」ということは聞いていたのですが、私の想像以上の薪の量で本当に驚きました
「一回でこの薪の何分の一くらい消費するんですか?」と聞いたら「全部だよ!」と言われ驚き!


一部しか写っていませんが、すごい量です





この窯にひたすら薪を入れて燃やし続けます






正面からだけではなく、この横の小さな穴からも薪を放り込みます


横穴専用の細い薪もあるんです
しかもこの穴から木を入れる際は、中の様子がわからないので、窯を開けてみたら作品にぶつかって割れてしまっていたなんてこともしばしばだそうです






窯はもちろんのこと、窯が入っている建物もご自身で建てられたそうです
とにかく難波氏は、多才な方で、サラリーマン時代は技術やさんだったのですが、建築にも詳しくて(確か一級だったか二級だったかの、建築士の免許もお持ちです)、「あと10年ほどで定年なのに、大きな会社をわざわざ辞めて、自分の好きなことをするんだから、恥ずかしくないようなものにしないといけない」と思って、頑張られたそうです


難波氏は本当に多才で、技術者であり、陶芸家であり、建築家であり、じつは現代美術も個展を開かれるくらいの腕前でいらっしゃいます
小さい頃から器用だったそうです




実はこの薪割りマシーンも、手作り
設計図を自分で書いて、知り合いに組み立ててもらったそうです




窯に火を入れるのは1年に1度
大量に薪を消費するので、そう度々は無理なんだそうです







体験陶芸教室もされていますので、是非立ち寄ってみてください
芸術家さんですが、とても気さくで優しい方です!
http://iwami.itstottori.jp/product.cgi?no=32


実は、1年前に岩美観光協会で自転車を借りた時に「真名焼さんに行ってみては?」とオススメされていたのですが、時間がなくて行けなかったのです

観光協会さんがオススメされた理由がわかりました

とても丁寧に色々とご説明していただき、1時間以上も長居をしてしまいました

自転車で立ち去る私を、振り返ってみると、ずっと見送ってくださっていました






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