goo blog サービス終了のお知らせ 

アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

偶然という名の必然

2006年09月02日 | 日々の泡
先月初旬のとある日曜日、日曜日には通常なら、通るはずもない道を歩いていたら、大昔の友人(以後、その友人のことをSとします。)にばったり出くわしました。Sは元々、居を転々とする人でしたが、ある事情で、当時住んでいた部屋をとうとう追い出される羽目になり途方に暮れていたので、軽い気持ちで、私の家の一角の部屋を貸したことがありました。ところが、当時のSは、貸した部屋には全然帰ってこないし、どこで何をしているのかも分からないという状況の中、ちょっとしたトラブルが持ち上がってしまって、あっという間に、またもや、どこかへ引っ越して行ってしまったのです。

私が悪いわけではなかったとはいうものの、私の家の片隅にいた時に、Sの身の上によからぬことが起こった以上、それ以来はすっかり疎遠になってしまっていました。私からSがどこでどのような暮らしをしているのかは調べようもない中、Sからの連絡も全く途絶えていました。時々はSのことを思い出すものの、きっと、もう一生会うことはないのだろう…と心の底ではそう考えるようになってしまうのも無理からぬことでした。

Sにしてみれば、やはりすっかり私のことを忘れていたわけではなかったのだそうです。イメージの中には何度も、私の家や私の家族のことが浮かんできたそうです。ですが、私が住んでいる地域のここ数年の変貌振りは相当なもので、(私の家も建て替えをしたりしていました。)目印になる神社の一角をいくら歩き回っても、私の家がどこにあるのかを突き止められなかったという嘘のような本当の話を聞かされました。

ところで、私が柄にもなく、自分のビジネスを持ちたくて、この世界に首を突っ込んでから、これまでの時期を振り返ってみると、現在のところ、約4期位の時期に行動パターンが分けられる気がしています。1期は上の人の言われるままに、講習会に出て、商品を自分自身が使い、このビジネスを素晴らしいことばかりと思いこんでいた時期です。2期目は少しずつ自分なりの行動を起こして、知人・友人に商品知識を広めていった時期です。メールや口コミで宣伝を繰り返して反応を確かめていた時期です。この時期の収穫は、いくらメールや口伝えに、商品の価値を広めようとしても、生活感覚や行動基準がスタンダードで堅実な私の周囲にいるような人には何の(販売促進)効果もないという事実を体感しただけということでした。その教訓を生かすべく、3期目は、個人に働きかけるのではなく、ビジネスとして小さくても、企業を興している場所へのアプローチを試みました。が、結果的にはこれも惨敗でした。しっかりした企業は個人の素人など相手にはしないからです。その時は必至でしたが、今になってみれば、あまりにも当たり前のことで、自分のほうが非常識だったのだということが心底、理解できて、顔から火が出そうになります。

そのことが身に沁みて骨の髄まで分かったのも、‘危ない彼女’の助力のおかげでした。彼女はあまりにも未完成で恐いもの知らずで(もしかしたら、知っていてもそれを見てみぬ振りをすることができて…)力技でそこを乗り越えることができる人だったのです。私も彼女同様に力技を特技とする人間だったら、彼女の後ろを突っ走っていたかもしれません。けれど、幸か不幸か、私はその手の種類の人間ではなかったうえに、これもまた、嘘のような本当の話なのですが、彼女との関係のリセットを分かりやすく説明してくれる人との出会いがあって、私は危ない橋をこれ以上歩き続けないで済むことになったのです。

彼女との関係を整理することができたのです。それについても、私の影武者として、数人の人が私を助けてくれました。壊れそうな橋を、私が渡ろうとするたび毎に、どこからともなく、警報を鳴らしてくれる人が現れてくるのです。もがき苦しんでいるうちに、私の周囲には‘人’というかけがえのない財産が増えていくのです。信じられないほど、有り難いことです。

ところで、期せずして再会した、昔の友人は、私と同様に専門職でありながら、鍼灸の資格もとって、一時は青山で鍼灸院を6年間も経営した経歴を持っています。その時に、幾度となく、多くの誘惑にあっているということで、ビジネスの恐さのことについては、私以上に知識を持っていました。その友人に言われました。今は投資額の回収に執着しているけれど、今日の暮らしに困るわけではないのだから、そんなに焦る必要はどこにもない。私の本当の財産や能力がどこにあるのかを思い出して欲しい。誰にも真似のできない蓄積してきた経験を生かせる道を目指していけば、今、抱えている商材を生かせる方法も自然に出てくるはずだということを繰り返すのです。私は今までの職業生活をすべて清算してでも、新しくビジネスの道を切り開いていきたいと望んでいました。それほどまでに、この世界は危険と背中合わせながら、魅力的な場所なのです。でもSに、そのことだけに拘らなくても、一番大事なものは、すでにもうあるはずだし、そのことは十分に知っているはずだと指摘されることになってしまいました。

一生会うこともないと思っていた人に、今、この時期に出会った意味とは何だったのでしょうか?Sは言うのです。「オーラの泉」の江原さんが無名の頃、マッサージ繋がりでお付き合いがあったそうで、そのせいかどうかは分かりませんが、Sは、私の守護霊のようなものが、生きることに対して、今までに、何の切羽詰った経験もなかった私に、今ここでかけがえのない試練を与えてくれているのだという解釈を提示してきました。そう言われると、今なら、私にはまだ助けてくれる人もいますし、一人ぼっちで路頭に迷うということもないわけですから、やはりとても恵まれているということが分かってきます。

洗脳の主と思われる人は一番の悪役を演じてまで、私にこれだけの体験をさせてくれた最も有り難い人だということにもなります。だとすれば、私が危うく崖から転落しそうなほどの芸当をさせてくれた‘彼女’はものすごい立役者ということにもなります。私の興業舞台にはこうして入れ替わり立ち代り、個性豊かな役者が登場してくれるので、ものすごく内容の濃い見応えのある人生芝居が繰り広げられています。

こうして、劇の内容は起承転結のメリハリをつけて進むのですが、終始一貫して、このドラマを静かに眺め、時にはプロディユースしながら、いよいよ本格的に参画してこようとしている人物がいます。

最新の画像もっと見る