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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

人を変える力

2006年05月09日 | my favorite・・・
私は「人は変われる」ことを信じて、さんざん高名な先生方の教えを受けながら自己研鑽を重ねてきました。その過程は迷いに満ちたものでしたけれど、非常に洗練された高度なワザの数々を学ぶことで、いつか私にも、こんな職人技を使える日が来るかもしれないという向上心を持ち続けることが可能な道のりでもあったのです。思い返しても、本当に、健気な学徒の長い道のりだったと感慨深いものがこみ上げてきます。けれど、この4月を最後に、私はこうした勉学から遠ざかることを決意しました。いくら学んでも、私のやってきたことは、自分をも人をも決定的には変え得ることはなかったからです。これまで積み重ねてきたことが無駄だったとは考えていません。それはそれで、本当に貴重で稀有な体験だったと思っています。こうした職業を選択していなければ勉強できることではなかったわけですし、縁があったればこそ、優れた先生方にも巡り会えてきたわけなのですから。

でも、その先生方が、私のレベルまで降りてきて、私に手を差し伸べてくださったかというと、それはそういうことでもありませんでした。また、そうされることがいいことでもありません。それはあくまでもアカデミックな品位のある世界での出来事でした。生身の人間としての交流もなかったわけではありませんが、それは、私の存在を根底から揺るがすような性質のものではありませんでしたので、私は結果的には何一つ変わらないまま、次なる目的も持てずに現状を維持していくしかなかったのです。

ところが、突然、アロマの世界で、S先生のような人に出会ってしまい、私に関わり続けることが当たりまえ、という態度をS先生から見せ付けられているうちに、私の意識は大きく変容していったのです。綺麗事で人と関わっていても、人は人に対して何の影響力も与えられないし、受けることすらも出来ないんだ、という‘ある実態’を差し示されたのです。そのことで、幾ばくかでも、私の中に変化が生じているのかどうかは自分では分かりません。けれど、それ以来、私の行動パターンは明らかに以前とは異なってきています。今までは、人が私に何もしてくれないのは当たり前と思っていましたし、私も人に対しては、そんなに大きな影響力を与えることも出来ないし、結局、化学反応は双方に起こしえないものだと感じてきてもいました。何とかそうではない現実を作り出したいとは願っていても、それはもう不可能な夢と化していたのです。

S先生は、私にとって、‘生きた奇跡’でした。好きだとか尊敬しているとかの感情は、特には湧いてきませんが、とにかく、私の人生を変えさせるほどの力を持っている、なくてはならない人だったのです。それ以来、私も誰かの人生に、いい意味での転換をもたらせるほどの人間になれたらなぁ~という壮大な夢を描くようになってしまったのです。

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