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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

精神的抵抗力

2005年12月01日 | 日々の泡
仕事の関係で目にした「児童における不登校問題」を取り上げたチラシに書かれてあった、ある精神科医お二人の言葉をご紹介します。一人の先生は、精神療法的な面接関係の成立が難しい子どもたちが、この十数年前から目だってきているという背景を受けて、児童の心の問題に触れて、「精神的抵抗力」を持つことの重要性について述べています。ここで言う「精神的抵抗力」とは‘人間関係を処理する能力で現代社会に生きるための基本的心的エネルギー’のようなものと表現されています。もう一人の先生は、「文明化が進み、平和と高い生活の質を維持する我が国のような先進国では、思春期は重要な時期であると思われる。それは、この生活水準を維持するために、とても複雑な社会の規範や判断力を必要とするので、大人になるまでに身につけておかなければならないことは余りにも多いからである。知識や技術のみならず、精神機能にも相当のアイテムおが容易される必要があると思わるのである。~中略~思春期には子どもが内面を見つめることを尊重し大人が子どもに対する社会的交渉力を持つことである。」ということを書かれています。いずれの内容にも共通の事項は、人間関係におけるコミュニケーション能力の大切さの強調です。表面的に波風の立たないことを求めていては、なかなか有効な交渉力や真のエネルギーは蓄えられないままになってしまいそうです。子どもにそんな難しいことを身につけさせようとするからには、まずは大人が、身を以って、身につけなければならない力の一つなのだと思えてきます。大人に出来ないことを子どもに強要することなど、無理難題な押し付けになってしまいます。大人にだって、これは本当に難しい課題ですね。
 

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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うわぁ (Bliss)
2005-12-04 23:43:09
困難極まりない話ですね。

でも、紐解いていけば、結局のところ、子どもの成長過程に出来るだけ、様々な経験をさせてあげるということが大切ってことじゃないでしょうか?

TVドラマで、女王様の教室というのがありました。

担任の教師は、鬼のような怖い女教師・・・そんな設定でした。

親の考えを押し付けたり、過保護にしたり、学校のルールで縛ったり・・・でも、本当に必要なのは子どもたちが自分で考えて解決していく経験を積み、その力を身につけることなのです。

女教師がやっていくことは、厳しくとも、そういうことを子どもたちにさせることでした。



洗濯は、洗濯物を放り込んでおけば洗濯機が勝手にやってくれる。

だけど、手でゴシゴシする大変さを知っている子どもは、地震で電気の供給が無くなっても、洗濯機を使わずに洗濯する方法を知っていることになるし、洗濯機のありがたさを感じられることでしょう。

そういう『当たり前』と思っていることが、当たり前じゃないことに気が付く力があれば・・・人に何かをしてもらった時に『ありがとう』って素直に言えるんじゃないでしょうか?

そうすれば、他人とのコミュニケーション能力も高くなるんじゃないでしょうか?



やっぱり、難しいですけどね。
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