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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

嵐 LIVE 2005 ONE SUMMER TOUR

2005年07月31日 | 日々の泡
友人に熱狂的なジャニーズファンがいます。2年位前に、友人のただならぬエンターテイメントに対する思い入れの強さを知ってから、そんなにも人を惹きつけてやまない大衆芸能ってどんなものなんだろう…私も、今まで知らなかった未知の世界を覗いてみたい!という興味と衝動にかられて、それ以来、その友人に頼んで時々は、ジャニーズのコンサートに連れて行ってもらうようになりました。というわけで、今回は、国立代々木体育館で行われているジャニーズの中の5人グループ‘嵐’のライブを体験してきました。歌って、踊れて、お芝居ができる…それは誰もが与えられているわけではない特別で稀有な才能です。まして半端ではない大人数のファンを相手に大きなイベントを張るからにはそれだけの心構えと尋常ではないタフな心身のコントロールが日常的に求められています。「今日はちょっと調子が悪いから休ませて!」なんて事は簡単には通用しない世界が彼らの日常です。その上、ジャニーズの活動には極めて過酷な要素も加味されています。グループとしての成長はもちろんのことですが、個人個人としてのタレントを伸ばしていくための活動も同時併行して、当たり前のこととして視野に入れていかなければならないのです。グループとしても仲良く、かつ個人としての己の資質の向上をも目指さなければならない…これは「言うは易く行うは難し」で大変な修行の日々でしょう。自分の足りない部分はグループの力で引っ張ってもらおう…なんて、安易に人頼みを決め込んみても、そうは簡単には問屋は卸してくれません。そして、彼らの下積み生活は人にもよりますが、意外にも長く、ですから過酷な状況を少年時代から、長期間強いられてきているのです。相当なバランス感覚を備えていなければ、生き残ることはできないだろうと…人事ながら「ご苦労様!」と声をかけたくもなります。ところが、そんな彼らでありながら、実は、私は彼らにそんなに親和性を感じているわけではありません。あくまでも、私の友人が何故そんなにも彼らに惹かれるのかを知りたくて足を踏み入れただけの、私のジャニーズ修行でした。そして、嵐のライブは初めてではないのに、今回、全く始めての感覚を、自分の中で体験したのです。まあまあの席だったこともあって、彼らの表情や動作から、私にある感覚が呼び覚まされたのかもしれません。まず、歌は口パクでした。踊りもカタチは恐らく完璧なのでしょうが、完璧というカタチをなぞっているだけの動きに見えてしまったのです。そして彼らの向かう視線は(一体、どこを見ているのでしょう?)誰をも見てはいないのではないでしょうか?というより、特定の個人を見てはいけないと無意識に知っているのかもしれません。私は、とてもよく出来た、ある‘造形’を見物しているような気になってきました。テーマは「ONE」。あなたにとってのONEはなんですか?という問いかけ。ステージの最後で彼らの一人が会場に向かって語りかけます。僕たちにとってのONEはファンの皆さんのひとりひとりです、と。私の友人は、彼らを「愛している」という表現を使います。愛を一杯あげに行くのだと。彼らはファンからの愛ある視線を飽和するほどに浴びることによって、オーラを放つようになり、芸能人としての大きな力を身につけていくのでしょう。でも、その時の私は「ふ~ん!そうなのかぁ…」と思って、そのショーを見つめていました。とてもよく出来た台本通りのコンサートだったのだと、感じられてしまったからです。でもそうでもしなければ、彼らとてとても持ちませんよね!ステージは、去年よりは洗練されていたのかもしれませんが、荒削りの生々しさには欠けていたように、私には思えました。私の少々、偏屈なそんな感想を抜きにしたところで、素直にちょっといいなと思えたのは、大ちゃんこと、リーダーである大野くんの艶のあるセンチメンタルな甘い歌声と切れのある踊りです。彼の甘い余韻の残る歌声は彼独自の持ち物です。あんな声の持ち主は私の知る限り二人といません。やっぱり人にはない、自分だけに備わっている‘何か’…っていうものには誰も難癖をつけられない価値が歴然と存在しますよね。代々木体育館を埋め尽くす人々に‘夢’を与えられる嵐が作り出すエンターテイメント空間。やはり、彼らの存在はかけがえのないものだとも思わなければ嘘ですよね!

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