
日本では、ニート問題が大きく取り上げられていますが、アメリカでは、家にひきこもることが許されていない層が総じてホームレスとなり、貧困や犯罪を深刻化させている分、問題はもっと悲惨だとされています。
話題はコロコロ変わりますが、政府の年金改革で支給対象が、これまでの60歳から65歳まで段階的に引き上げられるのに呼応して「高年齢者雇用安定法」が施行されます。今年は取り敢えず、62歳までの定年延長が企業雇い主に義務付けられるそうですが、退職年齢が62歳まで延長されるというニュースの裏には、再雇用にも評価主義の厚い壁が立ちはだかっていて、そこでもはじかれる人々が出現してくるし、時給も何と875円程度で抑えられてしまうという深刻な問題が含まれているのです。若者にも働く場がない。SE(システムエンジニア)と呼ばれる職種の人の多くも20代後半から30代に差し掛かる頃には、能力の限界が自ずと見えてきてしまうそうですから、その時点で、持てる力が頭打ちとなり、淘汰されてしまう人々も出てくるというわけです。30代後半ともなれば、どんな職種でも、もうウカウカとはしておれず、50の声を聞けば、退職予備軍となるならば、一体、どのポジションに立てば安泰だとういうことになるのでしょう?政治や経済のことには疎く、社会の様相のことになど、ほとんど関心を向けたこともなかった私なのに、まるで我が事のように(決して悲観論者ではないのですが)社会のひずみの狭間で起こる出来事に心的影響を受けるようになってしまっているのです。一体何が起こったというのでしょう?すべてはあの忌まわしい事件から始まっているような気がします。一歩間違えれば、私も犯罪被害者になっていたかもしれない…あの時の理不尽な怒りがいろいろなことに対する視点に波及してしまっているようなのです。そこに、この頃のネットワークビジネスのことも絡んでいます。こうしたビジネスのことを知ってから、自分が、この人生を生きる上で、十二分なお金を生み出せる能力を持つことの大切さに気づいてしまったからなのです。そうした能力がなければ、自分や自分の愛する人々への責任が果たせないとまで考えるようになってしまっているからなのです。衣食足りて礼節を知る生活を獲得することの困難さを今さらながらに痛切に感じてしまっているからなのです。
★NHK SPECIAL HOME PAGE→【放送記録】の2/26日分をご覧ください。
★「格差」ある社会の高齢者「雇用延長」~「制度」をゆがめる「勤務評価」のハードル~

ネットワークビジネスは、私のような世間知らずの人間にとっては、熾烈なビジネスなので本当にうまくはいかないのです。何一つもうまくはいかないのです。でも不思議と恨みつらみの言葉を吐いても何の意味もないことも分かるのです。誰のせいにも出来ない…ということは、何故か、自分のせいにも出来ないというからくりを含んでいます。苦しいのに、こうした状況から逃げることも出来ないのです。葛藤状況を抱えながらも、やじろベーのように変なバランスが取れてしまっている自分を見つめています。通常なら、苦しい状況は少しでも早く解消させたいと思うものですが、苦しいけれど、この先行きを見極めなければならないという気持ちに支えられているのです。